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防衛省・自衛隊
地方協力本部

写真=守口市役所屋上ヘリポートの「特等席」で展示飛行を満喫


ブルー飛来

<大阪>

 大阪地方協力本部(本部長・安田陸将補)は7月12、13日の2日間にわたって実施されたブルーインパルス展示飛行において、募集につなげるべく同飛行を最大限に活用した。

 展示飛行に当たり大阪地本梅田募集案内所(所長・中川准空尉)が関西国際空港第1ターミナル特別待合室においてパイロットとの懇談会を実施。

 守口出張所(所長・小角海曹長)は出張所を開設している守口市役所の屋上ヘリポートにおいて展示飛行見学会を企画し、多くの応募者の中から当選したブルーインパルスファンが大いに楽しんだ。

 パイロットとの懇談会には地元大阪府吹田市出身で自衛隊生徒から航空学生に進んだ松浦翔矢1空尉も駆け付け「地元のヒーロー」の生の姿、声に参加者は大いに感激していた。

 懇談会では飛行隊長・江尻卓2空佐をはじめとした「本物」を前に緊張した様子も見せていたが、パイロットの気さくで親しみやすい応答などですぐに緊張もとけ、最後は満面の笑顔で記念写真に納まっていた。

 また、守口出張所企画の展示飛行見学においても守口市役所屋上ヘリポートという「特等席」からの見学に参加者は皆笑顔で空を見上げ、好みのアングルで写真や動画を撮影する姿が見られた。

 参加者からは「パイロットと直接お話しできて感動しました。必ず航空自衛隊に入ります!」、「『推し』のパイロットに会えて、たくさんお話しできました。ありがとうございます」、「パイロットへの憧れがより強くなりました!」、「特等席で展示飛行を見られて特別感がエグイ!」、「地元の空を飛んでいる姿に感動しました」など、多くの喜びと感動の声が聞かれた。

 なお、今回のブルーインパルスの展示飛行について大阪地本公式SNSではフォロワーからの写真や動画の投稿募集を企画したが、予想を上回る大きな反響があり、多数の良質な素材提供を受けることができた。これをハイライト動画として編集し大阪地本公式SNSにアップしたところ、さらなる反響があり、広く一般の方々に広報することができた。

 大阪地本は陸海空各部隊等の協力と支援を受けながら大阪府内におけるさまざまなイベントを活用し、それぞれの特性やニーズに応じた企画を通じて自衛隊の活動や魅力の発信に努め、一人でも多くの入隊や入校につなげられるようワンチームとなって募集活動を展開していく。


文化祭出展

<群馬>

 群馬地方協力本部前橋募集案内所(所長・土屋章2陸尉)は6月6日、7日、群馬県立伊勢崎高等学校で開催された文化祭「蒼穹祭(そうきゅうさい)」に参加した。

 今回自衛隊が蒼穹祭に出展できることとなったのはひとえに同高写真部部長、林中煌真(はやしなか・こうま)さんの「熱意!」によるものだった。

 きっかけは、昨年11月に開催された「学生写真研究会(入間編)」に林中さんが参加し「今日という平和な日常は普段、世間の目に触れることのない、さまざまな人々の努力によって維持されていることを実感した」ことだという。

 写真部部長として出来ることは何か考えた末、林中さんは同学校の生徒ひいては地域の方々など、より多くの人々に自衛隊という存在を知ってもらおうと、蒼穹祭で自衛隊とのコラボ企画を提案した。

 当日は、伊勢崎高写真部が撮影した写真と自衛隊員が撮影した災害派遣活動等の写真を展示し、「写真」を通して自衛隊の活動を多くの人に知ってもらった。

 また、第48普通科連隊(相馬原駐屯地)の支援を受け「軽装甲機動車」、「高機動車」展示、制服試着、背嚢(はいのう)装着、ドーラン体験、隊員と気軽に話せる「なんでも相談コーナ‐」等により自衛隊の存在を身近に感じてもらえる企画を実施した。

 併せて、自衛隊に興味を持っていただいた生徒・来場者に対して自衛隊の各種説明を行い、理解促進を図ることができた。

 生徒と来場者からは「企画の中で自衛隊が一番楽しかった」など、数多くの感想をいただいた。

 林中さんからは「たくさんの方にご来場いただき、『見て』『触れて』『話すこと』で、自衛隊について関心を高める活動のお手伝いをできたのであれば幸いです」の感想をいただいた。林中さん、企画から調整、実施に至るまで本当にありがとうございました。

 群馬地本前橋募集案内所は今後も地域及び学校と連携し、自衛隊への更なる理解と普及に努めていく。

 

花火大会を

<栃木>

 栃木地方協力本部(本部長・松田桃子1陸佐)は8月9日、宇都宮市道場宿緑地(鬼怒川河川敷)で開催された「2025うつのみや花火」を支援した。

 花火大会は「完全ボランティア運営」として行われており今年で19周年を迎える。3部構成で約2万発の花火が上がり、約4万人以上が訪れた。

 花火大会支援に栃木地本から13名が参加。迷彩服や部隊帽、そろいの「自衛隊」オリジナル缶バッジを身に着け、入場確認や交通整備などの配置につくと、「わぁっ自衛隊さんだ!かっこいいですね!暑い中お疲れ様です!」、「いつもありがとうございます!頑張ってください」などと声をかける来場者もみられ、多くの人に自衛隊の存在をより身近に感じてもらうことができた。

 栃木地本は、今後も各種イベント等を通じ地域住民との出会いとふれあいを大切にしながら、多くの方々に自衛隊の存在をより身近に感じてもらい、関心や理解の促進を図り、募集基盤の拡充につなげていく。


学園と調印

<宮城>

 宮城地方協力本部(本部長・澤村1陸佐)は7月29日、学校法人仙台育英学園と学習支援等に関する協定の調印式を実施した。

 本協定は国際平和協力活動や安全保障、災害派遣に関する講話、防災技術の提供、医療・情報・調理・整備・音楽など技術分野における体験支援や教員研修への協力等を通じて、計画的かつ継続的な学習支援を行うものであり、支援を通じて同校が掲げる「質実剛健かつ自治進取を旨とする人材」の育成に寄与し、地域社会への貢献を図ることを目的として実現した。

 今後も宮城地本は教育機関との連携を深め、地域との信頼関係を構築しつつ、広報活動と募集基盤の充実に努めていく。


南極の氷も

<大分>

 大分地方協力本部(本部長・川間信太郎1陸佐)は6月21~25日及び7月23~29日の間、JR大分駅ビル「アミュプラザおおいた」においてサテライトブースを開設した。大分県中心地の駅前で実施ということもあり、来場者が7千人を超えるにぎわいを見せた。

 説明ブースでは広報官が来場者の疑問や質問に丁寧に対応し自衛隊の役割や訓練内容、入隊に関する情報などを分かりやすく紹介。第2特科団(団長・伊藤陸将補)及び第41普通科連隊(連隊長・井出1陸佐)の協力を得て、実際に使用されている装備品の展示も行い、来場者の関心を集めました。

 缶バッジ作成体験や制服試着、パジェロ展示に加え南極の氷も展示。手に取って見られる南極の氷に多くの親子連れが驚きと興味を示していた=写真。地本オリジナルのうちわも配布し「陸・海・空の装備品がかっこいい」、「記念になる」など好評の声が多数寄せられた。

 中でも印象的だったのは何度も足を運ぶ高校生の姿が多く見られたこと。広報官との会話や展示を通じて「自衛隊に対するイメージが変わった」、「もっと知りたいと思った」と前向きな声が聞かれ、広報活動の成果を実感できた。

 今後も大分地本は、地域に根ざした広報活動を通じ自衛隊に対する理解と関心をさらに広げていく。


ブルゾンを

<山形>

 山形地方協力本部(本部長・松田事務官)は、山形地域援護センターに勤務する期間業務隊員(通称・援護マン)が企業訪問等で着用できるオリジナルロゴをあしらったブルゾンを作成した。

 援護センターの援護マンは、退職予定自衛官の再就職に係る援助のため、企業訪問やインターンシップなどの業務で企業の方々と接する機会が多い。

 企業訪問や説明会を実施する際、スーツよりも援護マンお揃いの服装の方が援護業務のイメージアップにつながるのではないか、という要望があり、オリジナルブルゾンを作成することとなった。

 オリジナルブルゾン作成に当たり、オリジナルロゴを考案したのは、同センターで勤務する伊豆田明菜期間業務隊員。アイデアウーマンで、日ごろから援護センターのセンス抜群なチラシや看板などのデザインも手掛けているデザイナーとでもいうべき存在。

 今回、さくらんぼをイメージしたピンク色のインパクトあるロゴマークを考案してくれた。

 ロゴデザインを担当した伊豆田隊員は、「スーツよりも親しみやすい印象になればと思い山形県の名産さくらんぼをイメージしてデザインしました。自分がデザインしたものが形になるのはとてもうれしいです」と話してくれた。

 完成したオリジナルブルゾンは、今後、企業訪問やインターンシップ、隊員への業種説明会などあらゆる場面で活用する。


母校後輩へ

<鹿児島>

 鹿児島地方協力本部鹿児島募集案内所(所長・前川昌平3陸佐)は8月1日、鹿児島募集案内所において、防衛大学校学生の帰郷広報を実施した。

 帰郷広報を行った上原学生は、鹿児島純心女子高校を卒業し令和7年度、防衛大学校へ入校した。「募集対象者に防衛大学校の魅力を伝えたい。不安に思っていることを解消させたあげたい」と夏季休暇を利用して、母校と鹿児島募集案内所を訪問した。

 母校訪問では、入隊までの道のり及び防衛大学校生活の概要について講話。後輩へ防衛大学校の魅力をアピールするとともに、事務所訪問では、興味のある女子生徒を招待し、現役防衛大学校学生に対し質問等ができる場を設け、懇談会を実施した。

 懇談に参加した生徒からは、「校則」「上下関係」「休日の過ごし方」等について質問があり、上原学生は、親身かつ丁寧に自身の経験談を交えながら、現役生ならではのリアルで説得力のある説明を行った。

 懇談後、参加者からは、「思っていたことと違うところもあって安心した」、「防衛大学校が魅力的に感じ行きたいと思った」などの感想があり、不安を払しょくし志願意欲を向上させたことが伺えた。

 鹿児島募集案内所は引き続き、積極的な採用広報活動により自衛隊への理解促進及び志願意欲の向上に努める。

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