2025年11月15日 の記事
旅団訓練検閲、空中機動訓練行う
新領域にも対処<第12旅団>
写真=ヘリボン作戦で目標を奪取(2普連)
第12旅団(旅団長・栁裕樹陸将補)は9月28日から10月3日までの間、関山演習場及び相馬原演習場において第2普通科連隊、第12高射特科隊、第12施設隊及び第12通信隊の4コ部隊を受閲部隊とし、令和7年度第2次旅団訓練検閲及び空中機動訓練を行った。
本訓練検閲は「攻撃における各職種部隊の行動」を検するものであり、訓練検閲の実施にあたり旅団長は要望事項として「指揮の要訣の実践」「戦闘力の組織化」の2点を掲げ、訓練成果を評価して、その進歩向上を促した。
また本訓練検閲の場において旅団空中機動訓練を併せて実施し、ヘリボン作戦の一連の行動を演練するとともに、空中機動における綿密な準備・条件作為に向けた幕僚活動及び隷下部隊の諸職種協同に係る識能の向上を図った。
2普連は旅団の諸職種協同の基幹部隊として攻撃を演練し情報と火力の連携及び空中機動を伴う攻撃戦闘を実施した。
12高射は自隊のみならず他職種の対空火器を含めて対空防護力を組織化するとともに、対空作戦幕僚として、適時適切に旅団の対空戦闘統制を実施した。
12施設は他部隊と連携した障害処理、応急築城、交通作業及び他職種の施設部隊を含めた運用統制を実施した。
12通信は旅団システム通信組織を構成・維持・運営し、戦況の推移に応じたシステム通信に係る統制を実施した。
その他各部隊は、UAVやドローンへの対処の他、敵偵察衛星の対処、サイバー攻撃・電子戦への対処等、新領域を含む実戦的な環境下での行動を行った。
訓練検閲中は寒暖の差もあり、体調管理が難しい状況であったが、各部隊は練成成果を遺憾なく発揮して任務を完遂し、本訓練検閲を終了した。