自衛隊ニュース

ゲッキーのイラスト

上空からの秋を待つ緑に感動<名寄>

写真=フライト開始を見送る参加者


 名寄駐屯地(司令・大谷進一郎1陸佐)は、10月4日、秋季における航空機体験搭乗を実施した。

 本搭乗は第2飛行隊(隊長・藏屋雄介2陸佐)のUH1J(機長・前田朋之1陸尉)をもって、駐屯地モニター及び募集広報対象として学生を招待した。参加者は司令業務室(室長・小島卓2陸佐)の挨拶、事前説明及び滑走路での操縦手による安全教育を受けた後、UH1Jを背にして記念撮影を行なった。

 体験搭乗は約10分間、名寄市上空を飛行し、秋晴れの中ピヤシリ山や日常とは違う視点からの周辺景色を楽しむとともに、ヘリ降着後、地上の高機動車に乗り換え、体験乗車を実施した。

 他にも、営内個別化モデルルームの見学や、装備品展示での20式小銃の紹介、野外自動電話機(JTA‐T11)通話体験の他、昼食の体験喫食(左写真)を行うなど駐屯地に対する理解を促進するとともに、良好な関係の醸成を図った。

 体験を終えた参加者より「天候にも恵まれ名寄の素晴らしい景色を楽しめた」「モデルルームの見学や自衛隊の装備品を見れて楽しかった」「また参加したい」などの温かい言葉をいただくことができた。

 駐屯地は、引き続き協力諸団体等の方々による御支援、御協力の下、地域と密接に連携することにより隊務に邁進できるということを胸に刻み、隊員一同「活力のある健全で信頼される駐屯地」を目指していきたい。

こども万博inとかち鹿追で96式装輪装甲車を展示

 第5戦車隊(隊長・古林賢一2陸佐=鹿追)は、10月18日、鹿追町で開催された「こども万博2025inとかち鹿追」において、装備品展示による支援を実施した。

 「こども万博2025inとかち鹿追」は、子どもたちが将来にワクワクできる〝体験型・学びの場〟として開催され、地元のお仕事体験やはたらくクルマ、こども縁日、災害救助犬とのふれあい等、子どもたちが楽しめるファミリーイベントだ。

 装備品展示では、はたらくクルマとして消防車、パトカー、バスなどと並んで96式装輪装甲車を展示し、多くの来場者に見学してもらった。普段あまり見ることのできない自衛隊車両に大人も子供たちも興味津々で車体に触れたり、車内に入ってみたり、また記念撮影をしたりと、非常に楽しんでもらった。

 この装備品展示を通じて、自衛隊に関心を持ってもらうとともに、地域の一員である自衛隊及び鹿追駐屯地をより身近に感じてもらうことができた。

美宙ラーメン
改称を記念して
<築城>

写真=美宙(みそ)ラーメン


 航空自衛隊築城基地(司令・小黒正隆空将補)では、11月19日に「航空自衛隊食育の日」に合わせ、「航空宇宙自衛隊」改称を記念した統一献立である「美宙(みそ)ラーメン」を提供した。

 築城基地オリジナル部分として、お味噌は「九州麦みそ」を使用し地産地消を考慮、そのスープに漆黒の宇宙をイメージし「黒すりごま」をたっぷり入れて、黒いスープに仕立てた。また、宇宙の星をイメージした人参飾りをたっぷりのお野菜の上にトッピングし、「空自空上げ(からあげ)」に続く定番メニューとして相応しい一杯に仕上げた。

よせがき

子ども達とのふれ合いを通じて

 第33普通科連隊(久居)

2陸曹 宮﨑 輝 

 このたび、令和7年8月22日から23日の間実施された「EHS」に勤務員として初めて参加しました。私は班長を担当し、子どもたちの安全管理や活動の補助にあたりました。初めての役割で緊張もありましたが、元気いっぱいの子ども達と過ごすうちに自然と笑顔になり、充実した2日間となりました。

 プログラムでは、鬼ごっこや装甲車との綱引き、花火等多彩な活動が行われ、子ども達はどのイベントにも真剣に取り組み、目を輝かせていました。特に綱引きでは全身で力いっぱい挑む姿が印象的で、真剣に取り組む姿にこちらも温かい気持ちになりました。

 EHSは広報活動の一環であると同時に、子ども達に夏休みの思い出を提供することを目的としていると聞き、実際に参加してみて、子ども達が楽しみながら自衛隊を身近に感じてくれることが広報として大きな意義を持つと感じました。

 今回、初めての参加で子ども達の勢いに圧倒され戸惑う場面もありましたが、班長として責任を持ち、直接関わる中で多くの学びを得ることができました。この経験を今後に生かし、自身の自衛隊生活につなげていきたいと思います。


予備自衛官招集訓練に参加して

 第10後方支援連隊(春日井)

3陸曹 佐藤 慎一郎

 10月3日から7日までの5日間、春日井駐屯地において予備自衛官招集訓練を第10後方支援連隊輸送隊が担任しました。普段、予備自衛官の皆さんと接触する機会はないため貴重な機会となりました。

 私は、5日間訓練のうち4日目の「救急法及び野外衛生」を担当・教育をすることになり、教育実施計画を5日間かけて作成し、本教育に臨みました。

 実際、計画作成時に、予備自衛官への教育場面のイメージが湧きにくく、興味をもってくれるだろうかと悩んだ部分もありましたが、教育時は、皆さんには真剣に聞いていただき、実習にも積極的に参加していただきました。訓練参加者の中には予備自衛官補(技能)出身の看護官の方がいたことから、間違ったことを言っていないか等、ドキドキしながらの教育でした。

 教育を終え、終了後のアンケートを見た際、「特に役に立った課目」に自分が教育した課目が挙がっており、今までの努力が報われた気がして嬉しかったです。今後、予備自衛官の教育を受け持つ機会があれば、もっといろいろな教育をしたいという気持ちになりました。


師団代表を勝ち取って

 第33普通科連隊(久居)

陸士長 岩脇 亘亮

 この度、師団代表としてJ‐SAMに出場する機会をいただき光栄に感じています。まだ経験も浅く、分からないことだらけの自分がこのような大きな舞台に立てるとは思っておらず不安も大きかったです。しかし大会に向けた半年近い練成を通じて、射撃技術だけでなく規律や心構えなど多くのことを学ぶことができました。

 訓練では良い結果が出ず、壁にぶつかる場面も少なくなかったですが、それでも諦めずに続けてこれたのは、常に励まし、支えてくださった先輩方や分隊の仲間のおかげだと思います。分隊射撃は個人の技量だけでは成り立たず連携と信頼が求められる競技であることを実感し、仲間との絆がこれまで以上に深まりました。

 J‐SAM出場は、未熟な私にとっては大きな挑戦となりますが、この半年間で培ったことを信じ、少しでも分隊に貢献できるよう全力を尽くしていきます。そしてJ‐SAMで得られる経験を今後の任務に活かしていきたいです。

 これまでご指導していただいた全ての方への感謝を胸に、最後まで諦めず結果で恩返しできるように努めていきます。

※J‐SAM=令和7年度国内における射撃競技会


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