2025年6月1日 の記事
戦後80年

天皇皇后両陛下、硫黄島へ行幸啓
海自硫空基 支援を担う
入念に準備、無事任務完遂す
写真=齋藤海幕長(右)をはじめとする最高幹部に出迎えられる天皇皇后両陛下
海自硫黄島航空基地隊(司令・宮崎研三1海佐)は4月7日、天皇皇后両陛下の硫黄島における行幸啓を支援した。
慰霊碑等へご拝礼
当日は朝から雨が降っており天候不順であったが、政府専用機に搭乗された天皇皇后両陛下が硫黄島の地に降り立たれ、と列の前を進まれる際にはその雨が一時止み、厳粛な雰囲気に包まれた。
その後、両陛下が島内にある天山慰霊碑、硫黄島島民平和祈念墓地公園及び鎮魂の丘をご拝礼されるにつれ、天候がみるみるうちに回復し、お見送りをする際には降っていた雨は止んでいた。お見送りの際には、と列に並んだ多くの自衛隊員に両陛下からお声がけいただいた。
硫黄島航空基地隊は関係者の宿泊、給養、車両の運行、島内至る所の整備を行い、リハーサルを実施するなど入念な準備をしてきた。
終了後、案内を務めた海上幕僚長、海幕総務部長、4空群司令及び硫空基司令以下隊員とともに、硫黄島における行幸啓支援の任務達成の喜びを分かちあった。
顕彰式も支援務む
海自硫黄島航空基地隊は3月29日、戦後80年を迎える硫黄島内で実施された日米硫黄島戦没者合同慰霊追悼顕彰式及び硫黄島戦没者慰霊追悼顕彰式に関連する行事を支援した。
内閣総理大臣、防衛大臣、厚生労働大臣など閣僚を含む国会議員が参列されたほか、米国国防長官、駐日米国臨時代理大使も参列され、硫黄島航空基地隊はそれぞれの式典の計画段階から関係者の宿泊、給養及び車両の運行など細部にわたる支援を実施した。
式典終了後は島内巡拝も実施され、各戦跡等の説明を実施した。隊員の周到な準備と支援により円滑に行事を進行することができ、また、式典の準備を通し過去の歴史を改めて認識できる良い機会となった。
支援を終え、それぞれの式典等に参列した海上幕僚長、航空集団司令官、第4航空群司令及び硫黄島航空基地隊司令以下隊員とともに本式典の支援成功の喜びを分かちあった。
日米硫黄島戦没者顕彰式で儀じょう
友好と恒久平和祈念し 1師団
陸自第1師団(司令部=練馬)は3月29日、先の大戦末期に激戦地となった硫黄島で実施された令和6年度日米硫黄島戦没者合同慰霊追悼顕彰式に第1普通科連隊から旗衛隊及び儀じょう隊を派遣した。硫黄島での慰霊追悼顕彰式は、戦後50年の平成7年に日米友好を目的として始まり、今日まで続いてきた。
本年は戦後80年の節目であり、本年は儀じょう隊も参加し、日米再会記念碑前にて硫黄島の戦いの戦没者を慰霊するとともに、日米の友好と恒久平和を祈念した。
参加した隊員は先人への追悼の意を胸に参列し、国難に命を捧げた日米両国の戦没者の冥福を祈った。
また、両国の旗衛隊及び儀じょう隊は記念碑の前において日米友好と恒久平和を誓う固い握手を交わし、絆を深めた。