自衛隊ニュース

防衛省・自衛隊
地方協力本部
写真=92式浮橋に乗る参加者(岩手地本)
総合予行見学<岩手>
岩手地方協力本部(本部長・菅原達也1陸佐)は4月4日、陸自船岡駐屯地が実施する「第2施設団創隊64周年・船岡駐屯地創設66周年記念行事」の総合予行見学に参加した。
本イベントは、自衛隊に興味・関心がある方の多くが求めている「体験・体感型」のイベントを企画する上で、「毎年行われている記念行事をもっと募集広報活動の場として、活用できないか」と部隊に相談したところ実現された。
今回の大きな特徴は、一般公開時に発生する来場者の混雑を避けてじっくりと見学ができる点。国防の任務に就く自衛官の姿や息使い、その動き一つ一つまで間近で見学し、その迫力を体感してもらった。
参加者には、訓練展示(模擬戦)見学、展示された自衛隊車両の前での記念撮影、東日本大震災の現場でも実際に使用された車でもあり船でもある「94式水際地雷敷設装置」という世界的にみても珍しい装備品に搭乗するなど、体験・体感を通じて、陸上自衛隊の一部を新たなカタチで見学していただいた。
参加者からは「自衛隊のイベントに初めて参加させていただきましたが、最初から最後までとても楽しかったです。自衛官として働いてみたくなりました」という感想を頂いた。
岩手地本は引き続き自治体、関係地域、各部隊と連携を強化しながら見学者が求める広報イベントを探求し、自衛隊の正しい理解促進に努め、優秀人材の確保に努めていく。
米空軍が演奏<福島>
福島地方協力本部(本部長・栗木1陸佐)は3月25日、相馬市民会館において相馬市が主催する「アメリカ空軍太平洋音楽隊ファイナル・アプローチコンサートインそうま」を支援した。
本コンサートは、東日本大震災発生以降、アメリカ軍が継続して行っており、音楽を通じた日米の絆の継続を目的として開催されたもので、約600名の方が来場した。
会場ロビーにおいて、第6師団第44普通科連隊の支援のもと、福島地本が広報ブースを展開。東日本大震災発生時におけるアメリカ軍の「トモダチ作戦」及び自衛隊の相馬市での活動状況のパネルを展示し、来場者に対して当時の日米の取り組みを紹介した。
コンサートが始まると、アメリカ空軍太平洋音楽隊員によるダイナミックでパワフルな演奏とボーカルの艶やかで伸びのある歌声が響き渡り聴衆を魅了した。また、主催者のあいさつにおいて、相馬市から本コンサートの協力者として福島地本が紹介され、地方公共団体と自衛隊との連携を来場者に印象づける機会となった。
来場者から「本場のジャズやロックの演奏に大変感動した」、「リズミカルでダンサブルな演奏に自然と体が動いた」といった声も寄せられるなど、コンサートは大盛況のうちに幕を閉じた。
福島地本は今後も地域のイベントに積極的に参加し自衛隊への親近感の醸成や理解促進、地域との連携を図り、募集・援護基盤の強化に努めていく。
マンガFで<熊本>
熊本地方協力本部(本部・矢野秀樹1陸佐)は5月6日、熊本駅前アミュひろばで行われた「熊本マンガアニメフェスタ」において、自衛隊募集広報ブースを出展した。
本イベントは、利用者が多いJR熊本駅前で実施されることや、陸上自衛隊第8音楽隊のコンサートも実施されるため多くの来場者が見込まれ、熊本地本としても自衛隊をより多くの方に知ってもらう絶好の機会と捉え参加した。
音楽隊コンサートでは、本イベントのテーマであるアニメにちなんだアニソン等の演奏や歌唱にイベント来場者のみならず、駅利用者や買い物客も足を止めて聞き入り大盛況となった。
熊本地本は、自衛隊募集広報ブースにおいて、自衛隊説明コーナー、パネル展示、ガラポン抽選会、自衛隊装備品展示等の他、第8師団の支援を受け、迷彩メイク及び自衛隊リュック重量体験を実施し、多くの方がイベントを楽しんだ。当日は、熊本地本広報大使の宮崎さんも来場し、陸上自衛隊の制服姿で精力的に広報活動を行い、来場者と楽しそうに言葉を交わしていた。
自衛隊説明コーナーにも多くの方が訪れ、広報官から自衛隊入隊後の勤務環境や生活環境などについて丁寧な説明を受け、自衛隊に関心を持っていた。
熊本地本は今後もイベント・広報活動を通じて自衛隊の各種活動や魅力を積極的にPRし、本部長要望事項「任務完遂」「明るく、楽しく、前向きに」のもと募集広報活動に邁進していく。
舞音支援の下
佐久間勉艇長を偲ぶ<福井>
福井地方協力本部(本部長・大宅学1海佐)は4月15日、福井県若狭町のパレア若狭において、海上自衛隊舞鶴音楽隊の支援を得て、若狭町主催の「海上自衛隊舞鶴音楽隊演奏会」の開催に協力した。
この日は、1909年に国産第1号の潜水艦「第6潜水艇」の艇長に就き、翌10年に山口県新湊沖で事故により沈没、乗組員とともに殉難された郷土若狭町の偉人である佐久間勉艇長の命日にあたる。
演奏会は佐久間艇長の遺徳顕彰式典の一環として、2023年から開催されている。
平日にもかかわらず会場の収容人数を大きく上回る申し込みがあり、演奏会に対する地元の関心の高さがうかがえた。演奏会には町内の中学生122名を招待した。
演奏会は2部構成で実施され、1部では舞鶴音楽隊演奏班長の指揮のもと、男性隊員の力強い歌声により「佐久間艇長の歌」、「艦隊勤務」、「宇宙戦艦ヤマト」などが披露された。
2部は舞鶴音楽隊長の指揮のもと、ジャズナンバーがメインとなり雰囲気が一変、隊長自ら作曲した曲も披露された。
演奏会は終始楽しい雰囲気に包まれ、割れんばかりの拍手と共に幕が閉じられた。中学生の一人は「迫力ある演奏だった。偉大な先人がいて誇らしく感じた」と感想を述べていた。
もがみ公開<千葉>
千葉地方協力本部(本部長・西川和宏1海佐)は5月24、25日、千葉港京葉埠頭において艦艇広報を実施した。
護衛艦「もがみ」の協力を得て一般公開及び装備品展示等を実施。県民、自衛隊協力者、募集・援護協力者及び募集対象者等に対し、自衛隊への理解促進、募集・援護基盤の拡充を図った。
護衛艦「もがみ」には約2300名が乗艦。また、航空自衛隊第1高射隊の地対空誘導弾ペトリオット及び待機車、第1空挺団の軽装甲機動車、高機動車等の装備品展示と盛況裏に実施できた。
落下傘装着体験も大変好評で、来場者からは「自衛隊かっこいい」との感想が聞かれた。募集対象者等への特別公開も実施した。
中学生体験<和歌山>
和歌山地方協力本部(本部長・髙岡1陸佐)御坊地域事務所(所長・川﨑1陸尉)は5月20、21日の2日間、第304水際障害中隊(和歌山駐屯地)、海自由良基地分遣隊の協力を得て、印南町立清流中学校2年生1人の職場体験を支援した。1日目を和歌山駐屯地で、2日目を由良基地分遣隊で行った。
和歌山駐屯地では駐屯地司令と懇談後、救急法、ロープワーク、ドーラン体験を行った。由良基地分遣隊では港内クルーズ・手旗信号などを体験した。体験喫食もあり、各部隊それぞれの味を楽しみながら残さず食べていた。
2日間を通じて、陸上及び海上自衛隊に関わる各種業務を広く体験した。特に港内クルーズで体験した交通船の操縦=写真=は最も印象に残った様子だった。
学生からは「自衛隊のご飯はおいしかった」、「船の操縦体験が楽しかった。自衛隊に興味が出てきた」などの感想が聞かれた。
御坊地域事務所は「今後も職場体験を通じて自衛隊を知ってもらい、募集基盤の拡充に努めていく」としている。
トウチとさくら
朝霞部隊を見学
<城北>
写真=油圧ショベルの操縦席に
東京地方協力本部城北地区隊(隊長・小竹2陸佐)は5月5日、朝霞駐屯地において、城北地区隊ゴールデンウイーク朝霞駐屯地部隊見学を実施した。
本見学は、自衛隊への志願や入隊を希望している学生を対象に参加を募り、部隊見学によって自衛隊に対し親近感をもってもらい、受験意欲の更なる向上を図る目的で計画した。
参加者は24歳までの21名と2名の保護者。自衛隊駐屯地に入るのも初めての人ばかりで、担当する東京地本広報官8名は明るく丁寧な案内及び説明に心がけるなどして見学者に対応した。
参加者は朝霞駐屯地正門付近で1・1/2トントラック等に分乗して、最初の見学場所である朝霞訓練場に移動した。
見学スケジュールを案内され後、第335高射特科中隊からブリーフィングと03式中距離地対空誘導弾発射機の射撃準備の動作についての展示と説明を受けた。間近で見ることのできない装備や動作に興味津々な参加者から数多くの質問が寄せられるなど関心の高さがうかがわれた。
16式機動戦闘車の展示説明や油圧ショベル等の見学、操縦席への搭乗=写真=などでは記念写真を撮り普段ではできない経験に大いに喜んでいた。訓練体験ではロープワークと基本教練を行った。
参加者からは「発射機の射撃準備を始めて見た」、「ロープワークが楽しかった」、「自衛隊の重機に乗れて良かった」、「いつも入れないところ、観閲式を行う道路を走ったり見れたりして感激した。ありがとうございました」等々の声が寄せられ、自衛隊への志願の意思を強くしているようであった。
城北地区隊は、今後も陸海空自衛隊に関心を持つ若者たちの目線に立ってさまざまなイベント等を企画し、自衛官を志してもらえるよう真摯な募集活動に努めていく。