自衛隊ニュース

‐実弾を用いた最大の火力演習‐
令和7年度 富士総合火力演習
ウクライナ戦の教訓活かす 将来装備品の展示も
写真=10式戦車による迫力の射撃 左奥にはUAVスカイレンジャーも見える
6月8日、静岡県御殿場市の東富士演習場において、実弾を用いた最大の火力演習「富士総合火力演習」が公開された。今回は、より戦術的に機動できる会場へと見直しも行い、参加規模は演習部隊約2900名(統裁部含)研修学生等約5400名、参加装備品 戦車・機動戦闘車等約50両・各種火砲約60門・航空機約20機だった。ウクライナ戦の教訓を生かした今回は、初めから迫力のある火砲各種対戦車火器・砲迫の実弾射撃を行い将来装備品の展示及び紹介そしてシナリオに基づく射撃と流れていった。初めて参加した30代の男性は「子供と一緒に戦車の音に大興奮しました」、70代の元自衛官は「我々の頃と比べて装備が進化していますね、隊員さんたちの動きもよいですね」などと感想を述べていた。
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人材育成
写真=横須賀基地隊先任伍長 海曹長 百武 敦志
令和5年12月18日付きで横須賀地方隊先任伍長に指定されました百武(ももたけ)曹長です。
さて私の所属している横須賀地方隊は、海上自衛隊最大の横須賀教育隊を有しています。教育隊では日々新入隊員の育成を行っており、主要行事や教務の視察に行くたびに、隊員の成長を目の当たりにすることができ、人材育成の大切さを感じることができます。最初から全てができる人間はいません。また人それぞれ得手不得手があり、同じスピードで成長するわけでもありません。しかしながら我々は決してあきらめることなく育成を続けていく必要があります。人材育成は組織の成長に不可欠です。また隊員自身の成長意欲や満足度を高め、組織への貢献意欲を高める効果もあるのではないでしょうか。少子高齢化で隊員の確保が厳しくなっている昨今、そんな中においても職業として自衛隊を選択してくれた隊員を大切に育て、組織に定着させることが大切です。
組織のためにもそして隊員のためにも皆で大切に人材を育成していきましょう。