自衛隊ニュース

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自衛隊殉職隊員追悼式しめやかに

写真=参列者により黙とうが捧げられた


 10月17日、防衛省慰霊碑地区(メモリアルゾーン)で、令和8年度自衛隊殉職隊員追悼式がしめやかに執り行われた。

 追悼式は、昭和32年から防衛大臣主催で、任務中に不幸にして職に殉じた隊員を追悼するために行われている。今年度は内局1柱、陸自9柱、海自5柱、空自1柱の計16柱が顕彰され、昭和26年の警察予備隊発足以来の累計は2158柱となった。

 式には遺族のほか、来賓として高市早苗内閣総理大臣や歴代防衛大臣、関係団体長らが参列。防衛省からは小泉進次郎防衛大臣をはじめ、政務三役、事務次官、審議官、各局長、各幕僚長らが参列した。

 今年度顕彰された隊員の名簿が小泉大臣によって奉納された後、高市首相が追悼の辞を述べた。首相は「最後の最後まで、自衛隊員として、強い覚悟を持って使命を全うされたその姿は、我が国の誇りであります」と殉職隊員をたたえ、「その尊い犠牲を無にすることなく、御遺志を受け継ぎ、国民の皆様の命と平和な暮らしを守り抜くために全力を尽くすことを、自衛隊の最高指揮官として、ここに固くお誓いいたします」と決意を示した。

 小泉大臣も追悼の辞で、「防衛力の根源は、人であり、自衛隊員であります」と述べ、「防衛大臣として自衛隊員一人ひとりとその御家族を守り抜くことが自らの責務であるとの思いを、あらためて深く胸に刻んでおります」と決意を示した。遺族に対しても「これからもできる限りのお力添えをしてまいります」と述べた。

 献花に続き、今年4月に日出生台演習場(大分県)で発生した10式戦車の砲弾破裂事故で夫を失った妻が、遺族代表として挨拶した。「今でも夕方になると玄関が開き、ただいまと言って帰ってくるような気がします」と、夫を失った悲しみを語った。また「同様な事故が二度と起きないように原因の究明と対策を切にお願い申し上げます」と再発防止を求めた。

 最後は、特別儀仗隊による3発の弔銃が秋晴れの空に響き、閉式となった。

越海軍司令官を公式招待

 10月20日、齋藤聡海上幕僚長は、ベトナム人民海軍司令官のトラン・タイン・ギエム中将を公式招待し、防衛省で会談した。両氏の会談は、昨年12月、公式招待を受けた齋藤海幕長がベトナムを訪問して以来。

 齋藤海幕長は会談冒頭、ギエム中将の訪日を歓迎し、「両海軍種は艦艇の相互訪問、共同訓練、人的交流、能力構築支援などを通じ、長年にわたり信頼関係を築いてきた」と述べ、「今回の公式訪問を機に、これまで培ってきた信頼を基盤として、幅広い分野で協力を一層発展させていきたい」と期待を示した。

 ギエム中将は、「外交関係樹立から53年にわたり、両国の友好関係が絶えず強化・発展してきた」と述べた。そして、外交関係樹立50周年を迎えた2023年に、両国関係が「包括的戦略的パートナーシップ」に格上げされて以降、協力関係が一層発展していることを歓迎した。

 会談では、海洋秩序の維持と日越協力の深化について意見が交わされ、両氏は法の支配に基づく自由で開かれた海洋の重要性について認識を共有するとともに、ベトナムの戦略的自立性を尊重しつつ、協力を深化させていくことを確認した。また、ギエム中将からは、海洋問題の解決には国際協力が重要との認識の下、国際法に基づく日本や友好国との協力に期待が示された。さらにベトナムの国防方針について、過去に多大な戦争の犠牲を払ってきた経緯を踏まえ、独立・自主を重視しているとの説明があった。

令和8年度仏軍との実動訓練
ブリュネ・タカモリ26
<第6師団>

写真=仏軍と共にバトラ対抗戦に挑む6師団の隊員


 第6師団(師団長・若松純也陸将)は、令和8年8月24日から9月7日までの間、王城寺原演習場において、「令和8年度仏陸軍との実動訓練BT26(ブリュネ・タカモリ26)」を担任し、第20普通科連隊(連隊長・南條衛1佐=神町)が作戦遂行能力・戦術技量の向上、陸自と仏軍との相互理解及び信頼関係の強化を目的として共同訓練を実施した。

 訓練開始式において、第20普通科連隊長は、「国際安全保障環境が厳しく、日本とフランスの関係は重要性を増している。醸成の精神をもって訓練に臨んでもらいたい」と述べるとともに、フランス陸軍派遣部隊指揮官(ぺゴン・マシュー少佐)は、「訓練を通じて信頼を共に築き上げ日仏の友好関係を強固なものにしたい」と述べた。

 本訓練では、日仏共同での普通科中隊規模における重要施設の防護を想定した訓練を実施し、対ゲリラ・コマンドウ作戦における日仏陸軍種の戦術技量の向上と連携強化を図った。

 この際、特にドローン対処機材を使用して、敵からのドローン攻撃への対処要領等を演練し、現代戦における近接戦闘能力の向上を図った。また、報道公開に併せて駐日仏大使の訓練視察を受け、日仏両国の相互理解と信頼関係の深化について確認し、両国間の更なる絆の強化を図った。第6師団は、これからも現代戦環境に適切に対応しつつ、いつ・いかなる事態にも即応して任務を必成すべく前進していく。

機略縦横(127)

「職務と責務」

大湊地区隊 先任伍長
准海尉 横濵 智

 「職務」と「責務」は似ているようで意味するところは異なる。職務とは、与えられた立場において「何をするのか」という具体的な仕事や役割であり、責務とは「その立場として何を果たすべきか」という責任と使命であると考える。

 自衛官にはそれぞれの立場に応じた職務がある。しかし、職務を遂行することだけが務めではない。その先には与えられた任務を着実に遂行し、国民の負託に応えるという責務がある。日々の業務を確実に遂行することは当然であるが、「何のためにこの職務を行っているのか」「自らの行動が任務達成にどうつながるのか」を常に意識することが重要である。

 与えられた職務を単にこなすのではなく、その先にある「責務を果たす」ことを常に意識し、誇りと結果に対する責任を持ち、組織をけん引するとともに「自ら考え行動できる自衛官」の育成に努めていくこと、それこそが私の責務である。

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