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V10
滝ヶ原、富士登山駅伝で
写真=2合8勺中継所で森口3曹(左)から宮原曹長へ
「第51回秩父宮記念富士登山駅伝競走大会」が8月2日に行われ、滝ヶ原駐屯地持続走練成隊が参加、自衛隊の部で「10連覇」を果たした。
本大会は「日本一過酷な駅伝」と言われ、御殿場市陸上競技場をスタートし富士山頂を折り返して同競技場へゴールする全11区間(総距離48・19キロ、標高差3199メートル、気温差約20度以上)を6人で継走。山頂区の第6区を除く区間は往路・復路を同一選手が走る。
午前8時、スタート地点の御殿場市陸上競技場には大会に花を添えるべく駐屯地の「滝ヶ原雲海太鼓」はじめ東方管内の自衛太鼓4個チーム(松本駐屯地=松本アルプス太鼓、北富士駐屯地=北富士天王太鼓、武山駐屯地=武山自衛太鼓)が集結。熱気あふれる演奏で選手を鼓舞した。
御殿場市長と御殿場応援大使でインフルエンサーの「なえなの」さんの号砲で、全104チームが一斉にスタートした。
前人未踏の10連覇を狙う滝ヶ原自衛隊の第1区を走るのは山口士長。同区間3回目の出走となった今大会でも落ち着いた走りを見せ自衛隊の部6位(以下も同部門順位)で第2区八嶋3曹へたすきをつないだ。
昨年は区間賞に輝き9連覇の立役者となった八嶋3曹は、安定した走りを見せ約1分30秒の差を巻き返して3位に順位を上げ、2大会連続で区間賞を獲得し、第3区へリレー。
第3区を走るのは昨年度メンバー外の原3曹。惜しくも1秒差で区間賞を逃すも重要な3区で登りの粘り強さを見せ、順位を一つ上げ2位でレースは山地区間へ突入した。
1位との差約40秒で第4区のたすきを受けるは、トレイルランニングやスカイランニング界で「皇帝」と呼ばれる宮原曹長。得意の登りで世界レベルの走りを見せ一気にトップに躍り出た。同曹長は、これで個人として15大会連続の区間賞受賞となった。
本駅伝の命運を担う重要区間第5区を走るのは、今大会から同区を任された次世代のエース、森口3曹。
壮行会で「尊敬する宮原曹長がこの区間を走っている姿に憧れ、この競技の世界に飛び込みました。この区間を任されたことに恥じぬよう、偉大な先輩に負けない走りができるよう全力を尽くします」と語った森口3曹。その言葉通り、昨年の同区間の記録を超えるタイムで区間賞を獲得し、後続を大きく引き離した。
2位と4分以上の差でたすきを受けた第6区の船水2曹は、軽快なリズムで駆け上がり山頂の浅間神社をトップで折り返し、リードを保ったままレースは復路へ展開した。
チームはその後も順調にレースを進め、トップを譲ることなく3時間52分46秒のタイムで自衛隊の部10連覇を果たした。
監督の井川1曹は「選手たちは持てる力を全力で出し切りレースに臨んでくれました。自衛隊の部で10連覇を果たすことはできましたが、総合優勝(※)を一般チームに明け渡し勝負の世界の厳しさをより一層感じた大会でした。来年は秩父宮記念賜杯を奪還すべく、より一層厳しい練成を積んでいきます。たくさんの応援・ご支援ありがとうございました」と語った。
※同時スタートした一般の部の「平成山岳会」が、滝ヶ原自衛隊の記録を約2分上回り総合優勝した。