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写真=決意を語る立崎1尉(マイク前)はじめ出場権獲得に挑む冬季特体室の選手ら


ミラノ・コルティナ冬季五輪へ

体校冬季室選手が決意

バイアスロン、クロカンスキー両班9人

 国際級の選手輩出や部隊体育指導者育成等を目指す自衛隊体育学校(学校長・江頭豊一陸将補=朝霞)の創立64周年記念行事が10月11日、同校で行われ、来年2月にイタリアで開催される「ミラノ・コルティナ冬季五輪」への出場を目指す冬季特別体育教育室の9人の選手へエールが送られた。

 冬季五輪の出場権獲得に挑むのはバイアスロン班の立崎幹人1陸尉、郷翔一朗2陸曹、山本大晴(まさはる)2陸曹、小島清雅陸士長、西本ひのき陸士長=集合訓練生=、佐々木美紗2陸曹、福田光3陸曹、竹内美琴3陸曹の8人と、クロスカントリースキー班の山下陽暉(はるき)2陸曹の合わせて9人(男子6人、女子3人)。

 来賓、学校後援会、同校友会の関係者ら約190人が出席した記念行事では、江頭学校長のあいさつに続いて、選手とバイアスロン班監督の能登直(すなお)1陸尉、クロスカントリ‐スキー班監督の本田尚平3陸佐が登壇。

 このうち平昌大会(2018年)以来2大会ぶり2度目の冬季五輪出場を目指す立崎1尉は、「競技を通して一つでも多くの笑顔が生まれればいいな、と思っている。それを目標にがんばります」と述べた。

 前回北京大会(2022年)に続く2大会連続2度目の出場に挑む山下2曹は「厳しい派遣基準が設定されているが、必ずそれを乗り越えて出場し、4年前のオリンピックよりいい結果を出します」と語った。

来年2月開催

 ミラノ・コルティナ冬季五輪は来年2月6~22日の17日間、イタリア北部のミラノとコルティナ・ダンペッツォで開催。8競技116種目で競われる。

 バイアスロンは、クロスカントリースキーのコース周回間にライフル射撃を行う複合競技。

 男子は10キロ、女子は7・5キロを滑走しこの間2回の射撃(立射と伏射、各5標的に1発ずつ撃つ)を行う「スプリント」など全11種目。

 11月から開催されるW杯、IBU(国際バイアスロン連合)杯各1~5戦の獲得ポイント上位者に出場権が与えられる。

 雪上の長距離走、クロスカントリースキーは「スキーアスロン」(クラシカル走法10キロ+フリー走法10キロ、男女共通)など全12種目。

 11月からのFIS(国際スキー連盟)レース、W杯の上位入賞者に出場権が与えられる。

 バイアスロン、クロスカントリースキーともに1月19日、日本オリンピック委員会によって出場選手が内定される。



防大ラグビー部合宿支援

美幌駐、宿泊や衛生など

 美幌駐屯地(司令・中津健士1佐)は8月3日から14日までの間、美幌駐屯地及び美幌町内において、令和7年度防大ラグビー部合宿の支援を実施した。

 平成29年からコロナ渦で中止した期間(3年間)を除いて継続的に実施しており、今年で5回目。駐屯地は円滑な合宿に寄与するため宿泊、入浴、衛生、塵埃等の支援を行った。

 防大ラグビー部は1~4年生の部員と監督・コーチ陣を含めた総勢77名で来隊した。開幕する関東大学リーグ戦(第3部)優勝に向けて練習を重ねている。

 主な練習場所である美幌町あさひ広場公園多目的運動広場に、美幌町が準備した大きな横断幕が張られる町全体の歓迎ムードの中、学生たちは連日、気温30度を越える中で激しい練習を重ねた。

 美幌町長への表敬訪問、「びほろ夏まつり」参加、札幌大学、八戸学院大学との合同練習・試合、美幌ラグビー少年団に対するラグビークリニック等を実施。町民や他チームとの交流も深めた。



青年銃剣道で3位

<1普連>

 東京・日本武道館で8月7日、「第56回全日本青年銃剣道大会」が開催され、全国から多数の青年選手が集結した。

 師団からは第1普通科連隊、第32普通科連隊、第34普通科連隊、第1偵察戦闘大隊、第1施設大隊及び第1通信大隊が参加し、日頃の練成の成果を発揮して熱戦を繰り広げた。

 全国から133チームが出場。青年第2部(3名1チーム、15~23歳)では激しい攻防の末、気迫あふれる戦いを見せた1普連チームが見事第3位の栄誉に輝き、会場を大いに沸かせた。

 32普連チームも青年第2部において奮闘し、堂々の第5位に入賞した。



趣味は筋トレ

奥村宗佑2曹

(33普連=久居)

 ささいなきっかけで始めた「筋トレ」によって、今までの私生活は一変することとなりました。趣味とは生活の一部であり、習慣であると思います。

 1回1時間半の筋トレを週に5日行い、筋トレの質と効果を高めるために食事や睡眠を規則正しく行うことを習慣化して、晴れて私は「筋トレ」を趣味と呼べるようになったのです。私が大切にしている重要なポイントを紹介します。

 一つ目は「他人と比べすぎない」です。筋トレの目的は人それぞれであり、経験や生まれ持った才能もそれぞれ違います。そんな中で他人と比べてマイナス思考に陥ったり、逆に他人を見下して現状に満足してマウントをとる必要はないのです。なぜなら筋トレとはいつも、自分自身との戦いだからです。

 二つ目は「筋トレ以外を努力する」です。筋トレ自体を頑張ることは当然ですが、実はそれよりも筋トレをしていないときの過ごし方の方が重要です。質の高い睡眠は質の高い食生活につながり、質の高い食生活は質の高い筋トレにつながります。

 どれだけハードなメニューをこなしても身体に休息と栄養を与えなければ効果は下がり、以降の筋トレも力を発揮できません。優先順位は睡眠・食事・筋トレです。

 そして三つ目は「継続は力なり」です。よく定期健康診断や夏ボディに向けた短期集中的な身体作りを意図する声を耳にしますが、たとえ目標を達成してもトレーニングをやめてしまい、数か月後に元に戻ってしまう可能性が大きく、そこにはつかの間の達成感と頑張った感だけしか残りません。

 筋トレを通じて身体作りをするメリットは格好良い身体になり、身体能力が向上し、自分に自信を持て精神的にも強くなれることです。睡眠や食事を意識することも作用して、心と身体をフレッシュに保てるので生活の質も高まります。

 仕事もうまくいき、恋人もできて、まるで進研ゼミのような人生があなたを待っています。


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