自衛隊ニュース

ゲッキーのイラスト

防衛ホーム
スポーツ部

写真=試合開始前に右拳をつき礼を交わす佐藤2曹

日本拳法仏大会で「2冠」
板妻34普連の佐藤2曹
 第34普通科連隊(連隊長・兜智之1佐)第2中隊の佐藤典英2曹は5月24日、フランスで開催された「日本拳法フランス国際大会2025」に日本代表として出場。団体戦及び個人戦(年齢別36歳以上)ともに制し、「2冠」達成を果たした。
 出場国は日本を含む8カ国で、団体戦は男子4名と女子1名の混合チーム、個人戦は男子(年齢別36歳以上・以下)及び女子の部で試合が行われ、団体戦、個人戦すべての部で日本が優勝を勝ち取った。
 佐藤2曹は入隊後に日本拳法を始め、これまで数々の大会に出場。中隊では小銃分隊長を務め、連隊の拳法訓練隊で90キロ以下級選手として活躍している。前年度行われた「日本拳法個人総合選手権大会」で第3位の成果を収め本大会出場が決まっていた。
 佐藤2曹は「日本代表として勝てたことをとても誇らしく思う。胸を張って安心して日本に帰れる」と当時の気持ちを語り、「(今後は)個人総合選手権大会や全自衛隊拳法大会で優勝したい」と次なる目標に闘志を燃やしている。


全自バレー 西通群制す

18チームが競う

 自衛隊体育学校三宅記念体育館(朝霞)で6月5日から8日までの間、「第49回全国自衛隊バレーボール大会」が開催された。

 男子8、女子5、マスターズ3の計16チームに加え、男女混合の2チームが出場した。

 男子は2ブロックで予選リーグを行い、各ブロック上位3チームが決勝トーナメントに進出した。

 昨年優勝の西部方面システム通信群と準優勝の朝霞が準決勝を勝ち上がり、決勝戦は昨年と同じ両チームの対戦となった。

 第1セット、西部方面システム通信群が21対8と圧倒的な力を見せ連覇に王手をかけた。第2セットに朝霞も反撃に転じたが力及ばず、21対14のストレート勝ちで西通群が優勝を決めた。

 女子は5チームで予選リーグを行い、上位2チームが決勝トーナメントへ。昨年と同じ朝霞と海自横須賀による決勝戦は第1、第2セットとも横須賀の攻撃を最後は朝霞が押さえつけ、2‐0のストレート勝ちで朝霞が連覇した。

 マスターズは3チームでの総当たり戦となり、昨年優勝の朝霞を退けるなど2戦2勝した西通群が優勝した。西通群は男子優勝及びマスターズ優勝の「2冠」を獲得した。

 エキシビジョンの男女混合は、防大及び海自館山と男女の予選敗退したチームから即席で編成された4チームを加えた計6チームで優勝が争われ、男子仙台と女子市ヶ谷・久里浜の即席混成チームが優勝した。

 大会初出場の防大チームは、普段は6人制で競技。初の試みの男女混合戦で9人制に挑戦したが、終始試合を楽しんでいた。

来年は50回記念大会
 大会は来年、第50回の記念大会を迎える。
 全国自衛隊バレーボール連盟事務局長の住永1尉は「記念すべき50回大会を多くのチームに出場してもらい、自衛隊バレーボール界を盛り上げていくきっかけにしたい。男女混合部門の正式部門化も検討している。さらにアピールして参加者を一人でも増やしたい」と呼び掛けている。
 男女混合はチームのほか個人での申し込みも受け付ける。来年は令和8年6月11日~14日で開催予定。
 問い合わせは全国連盟事務局長・住永1尉(自衛隊体育学校広報班=048-460-1711・内線4622、専用線は8-37-4622=)まで。


5普連が体力検定
 第5普通科連隊(連隊長・伊藤裕一1等陸佐)の自衛官候補生教育隊は6月2日、青森駐屯地において入隊後2回目の体力検定を実施した。
 16名の候補生はこれまで練成を重ねた成果を最大限発揮しようと、気合の入った表情で共通体力検定種目の「腕立て伏せ、ひざ半屈腹筋、3000m走」、戦技等に直結する体力検定種目の「超壕、短距離疾走、重量物の卸下・運搬・積載=写真=」に臨んだ。
 候補生は班長から実施要領の説明受けた後、「腕立て伏せ・ひざ半屈腹筋」では、ペース配分に気を付けながら実施回数を重ねていた。続く「3000m走」では、全員が出走前に自分の目標タイムを確認、起伏のある駐屯地内のコースを全力で走り切った。
 戦技等に直結する体力検定においては装具の配置・脱落防止を隊員相互に確認して、果敢に各種目に挑んでいた。
 検定終了後、区隊長・班長達は「ほぼ全員が前回よりも自己記録を更新した。本当に頑張った」と候補生全員の努力に対して労いの言葉をかけていた。
 候補生は設定した目標を達成することで、努力が結果につながったと実感。今後の任官に向けて確かな自信を獲得した。


34普連も挑む
 第34普通科連隊(連隊長・兜智之1佐)は6月23日、板妻駐屯地において「第147期陸曹候補生課程履修前教育」に参加している陸曹候補生に対する体力検定を実施した。
 本教育は、陸曹教育隊への入校に必要な識能の完整を図ることを目的として、陸曹候補生14名が6月初旬から下旬までの間実施。入校準備を万全にするために各種訓練や勉学に励んでいる。
 教育終盤を迎える中、体力検定では、腕立て伏せ、ひざ半屈腹筋、3000m走を実施。候補生は本教育間で培った体力・気力・根性を発揮し、歯を食いしばって各種目に全力で挑み、入校準備に万全を期して終了した。


拳法富士山大会
団体戦、3即連Ⅴ
若手、5部で競う
 「全自衛隊拳法富士山大会」が6月28日、御殿場市体育館で開かれ団体、壮年、女性(55キロ未満、同以上)の5部門で若手拳士が競った。
 体重別団体は第3即応機動連隊(名寄)が前回覇者第16普通科連隊(大村)を制し、優勝旗が北海道に渡った。
 男女混合団体は準決勝で1人負傷し1人少ない人数で決勝に臨んだ16普連が第40普通科連隊(小倉)を相手に善戦。中堅が勝ち大将戦にもつれ込ませたが惜敗した。
 壮年は3連覇を目指した堀誉慶1陸曹(32普連)が初戦敗退する波乱の中、堀1曹を退けた須藤学陸曹長(34普連)と木村祐二郎1陸曹(神奈川地本)が決勝で対戦。
 木村1曹が2‐0で快勝し、「今は地本に所属しているが、戦闘員として錬成を続けてきた成果を出すことができ大変うれしい。引き続き精進を続けていきたい」と語った。



紙面一覧
紙面一覧
close