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陸自部隊で入隊式

基礎確立を<109教大>

先輩隊員の国歌独唱も

写真=申告する新隊員


 第109教育大隊(大隊長・本田成弘2陸佐)は4月8日、第24期一般陸曹候補生課程前期の入隊式を行った。

 第109教育大隊長は、「失敗を恐れず、何事にも元気よく、積極性をもって約3カ月の教育訓練に取り組んで陸曹となる前の基礎を確立してもらいたい」と激励。「全員が修了式に集い、部隊で活躍すべく胸を張り、さっそうと羽ばたいて行く姿を期待している」と要望し、候補生たちの門出を祝した。

 入隊式に際し中部方面音楽隊の協力を得て、開式前は、激励演奏により一般陸曹候補生達の士気を高揚していただくとともに、開式当初の国歌は、当大隊の第22期一般陸曹候補生課程前期を修了した濱野士長が独唱し、静寂の中にも凛とした清々しい歌唱力で館内を魅了した。

 入隊式に臨んだ約320名(男性約260名、女性60名)は真新しい紫紺色の制服に身を包み、緊張した面持ちで来賓の協力団体会長及び役員、地方協力本部長や保護者等に見守られる中、代表者が申告を、全員で宣誓を、言葉をかみしめながら初々しくも力強く行った。



成長期待す<110教大>


 第110教育大隊(大隊長・廣瀬公洋2陸佐)は第24期一般陸曹候補生の入隊式を4月6日、桜花爛漫の松山市民会館で実施した。新隊員183名は不安と緊張を胸に式に臨み、多くのご来賓やご家族の見守る中、声高らかに服務を宣誓、その決意を会場に轟かせた。

 大隊長は式辞で、「皆が団結し、試練を乗り越え、いかなる任務を達成できる陸上自衛官に成長することを期待する」と激励。新隊員代表の山口2士は「同期と協力し、助け合い、励まし合いながら日々目標に立ち向かっていく」と抱負を述べた。

 これから3カ月、新隊員は同期との絆を深めつつ、共に切磋琢磨し訓練に励んでいく。



果敢に挑め<8高特群>


 第8高射特科群(群長・小林1佐)は4月中旬、駐屯地体育館において「令和7年度自衛官候補生課程教育入隊式」を挙行した。

 式には、来賓として近隣の市長はじめ、各防衛協会会長、近隣地区の家族会会長等が参列し、初々しい自衛官候補生を温かく祝福した。

 ご家族も見守る中、宣誓では緊張を打ち破るかのような自衛官候補生の力強い声が会場に響いた。

 執行者の小林1佐は式辞において、「目的を理解し果敢に挑め」、「同期との絆を大切にせよ」の2点を要望。「今、自衛官候補生として宣誓した諸官らは、与えられる立場から与える立場へ、人に助けてもらう立場から人を助ける立場へと変わることになる。そのために必要なことは、本教育で実施される課目それぞれの目的を理解することと、失敗を恐れずチャレンジすることである」と述べ、さらに「これからの3カ月は、諸官の輝かしい自衛官人生のスタートとなる、貴重な日々の連続となる。最初は戸惑うことも多いと思うが、失敗を恐れず、同期とともに前向きに教育に励んでもらいたい」と激励の言葉を贈った。

 式終了後はご家族に営内居室をはじめとした生活・勤務環境を見学してもらい、隊員食堂で会食も行った。式での緊張した面持ちから一変、ご家族と交流する自衛官候補生は、安どした表情を浮かべていた。



吹奏で激励<33普連>


 第33普通科連隊は3月8日、津リージョンプラザにおいて実施された令和6年度三重県自衛隊入隊・入校者激励会を支援した。

 三重県防衛協会連合会、同隊友会、同自衛隊家族会が主催する激励会を支援。県内外からの入隊・入校者を激励し、入隊意欲の促進と自衛官になるための自信をつけさせることを目的とし実施された。

 当日は、暖かい春の日差しに照らされ、緊張した面持ちの入隊予定者たちが会場へ入場した。行事は2部構成。国歌を斉唱した後、防衛協会連合会・伊藤歳恭会長のあいさつから始まり粛々と執り行われた。1部の先輩隊員激励(陸・海・空・高工)では、33連隊から重迫撃砲中隊・山門士長が代表し先輩隊員として激励した。

 午後の2部では、各団体の催し物が行われ、雰囲気は和やかに変わり33連隊らっぱ隊(らっぱ隊長・藤掛2曹=重迫撃砲中隊=)による自衛隊の日課号音を吹奏した。指揮を務めた藤掛2曹のユーモアのある説明により会場は笑いに包まれ、らっぱ演奏を初めて聞く人たちなど多くの来場者からたくさんの拍手をもらった。

 自衛隊への理解を深めた激励会は入隊・入校者にとって不安の払拭となるとともに、新しい門出の祝福となった。


凜とした姿<17普連>


 第17普通科連隊は4月12日、令和7年度自衛官候補生入隊式を挙行した。3月31日及び4月1日に17名の自衛官候補生を出迎え、これから自衛官候補生として必要な資質の涵養、基礎的知識及び技能を修得させるように親身になって教育を行う。

 新隊員は入隊式において凛とした立ち姿や堂々とした敬礼により、約10日間の訓練成果を見せた。また、久しぶりの家族との再会を果たし気が緩む新隊員もいた。これから次第に厳しくなる教育訓練を同期17名で助け合い、励まし合って乗り越えていく。



桜の下で<都城>


 第43普通科連隊(連隊長・石岡1佐)は4月6日、駐屯地体育館において満開の桜の下、来賓並びに自衛官候補生のご家族約100名が参列する中、自衛官候補生18名の入隊式を実施した。

 式の告達では、新隊員一人一人の名前が読み上げられると、気勢あふれる声で返事を返し、その後、候補生は気持ちを一つに申告と宣誓文を読み上げた。

 連隊長は式辞で「前向きに一生懸命」「明るく・楽しく・仲間を大切に」の2点を要望し、「君たちのすぐ横には、苦しさも楽しさも共にする仲間がいる。たとえ、一人では苦しくても仲間で助け合い、明るく楽しく一丸となって苦難に向き合えば、乗り越えられる。教育を通じて築いた仲間を大切にしてもらいたい」と激励した。

 その後代表して鍋倉悠輔候補生があいさつ。「住み慣れた故郷を離れ生活をする中でこれまでお世話になった方々の有難みを感じるとともに、社会人としての一歩を踏み始めたことを大きく実感しています。同期一同、切磋琢磨、一致団結を合言葉に活躍できる自衛官になりたいと思います」と力強い言葉で式を締めくり、候補生全員、着隊当初とは異なる引き締まった表情を見せ式を終えた。


18期曹課程修業式

「人格の陶冶を」佐教司令

 佐世保教育隊(司令・井上貴嗣1海佐)は3月24日、第18期海曹予定者課程の修業式を佐世保地方総監部幕僚長(稲田丈司海将補)臨席のもと挙行した。

 佐世保教育隊司令は修業申し渡し後、「三等海曹への昇任はその先に続く海上自衛官としての一つの大切な節目としてとらえ、自分自身の人格の陶冶ということについても意を用いながら、精進してもらいたい」と式辞を述べた。
 佐世保地方総監部幕僚長は、課程修業への祝意と「自身の業務の一つひとつに対して今何が求められ、何をすべきなのかを、自ら考えて業務に臨むこと」。また、「たとえ困難な場面に直面したとしても、決して諦めないという気概を堅持し、不断の努力をもって取り組む姿勢は、将来必ずや大きな成果をもたらすと確信します」と総監訓示を代読した。
 海曹予定者課程学生142名(うち女性自衛官18名)は約2カ月半の期間、教務及びさまざまな教育訓練並びに競技等を通じ、3等海曹としての基礎を身につけ堂々と部隊に巣立って行った。
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