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写真:優勝した5中隊
34普連銃剣道、5中隊制す
第34普通科連隊(連隊長・兜智之1佐)は1月29日、板妻駐屯地体育館で「令和6年度連隊銃剣道競技会」を実施した。
中隊対抗による団体戦を実施した。
各選手は戦闘服に防具を身に着け白熱した応援合戦の中、制限時間2分、3本勝負で中隊・個人の名誉を賭けて最後の1秒まで諦めることなく激しい剣のぶつかり合いを繰り広げ、結果は第5中隊が優勝を果たした。
閉会式では連隊長から優勝中隊に顕彰版及び賞状、記念品、また勝本数が最多の隊員に賞状と記念品が授与された。
倶知安駐屯地(司令・山口2佐)は2月2日、駐屯地体育館で実施された「第55回後志銃剣道大会」に協力した。大会は後志銃剣道連盟主催で毎年行われており、約50名(最高齢73歳)の選手が参加した。
団体戦は一般の部と自衛官の部、個人戦は一般の部と自衛官の部(4段以上、3段以下)で競われた。選手たちは名誉を懸けて入魂の突きでしのぎを削る熱い戦いを繰り広げた。入賞者は以下の通り。
【団体戦の部】
《一般》優勝=倶知安支部Aチーム(木村選手・田原選手・小畑選手)
《自衛官》優勝=北部方面対舟艇対戦車隊ひでちゃんチーム(東1曹・髙橋2曹・秋山2曹)、準優勝=第13施設群第361施設中隊Aチーム(山下士長・竹内3曹・米倉2尉)
【個人戦の部】
《自衛官・4段以上》優勝=秋山2曹(北部方面対舟艇対戦車隊)、準優勝=杉本2曹(同)
《3段以下》優勝=三浦3曹(同)、準優勝=竹内3曹(第13施設群第361施設中隊)《一般》優勝=田原一晃選手、準優勝=吉野清徳選手
22期曹候生、短艇競う
佐世保教育隊
佐世保教育隊(司令・井上貴嗣1佐)はこのほど、第22期一般海曹候補生課程の短艇競技を実施した。
短艇は強靭な体力・持久力の強化は当然であるが、何よりもクルー総員の団結力が要求される。当日は絶好の天候となり、今までの訓練の成果が試される競技となった。
どの艇も鍛練の成果を遺憾なく発揮し、家族、職員の熱い声援の後押しを受け白熱したレースを繰り広げた。班対抗による4艇で競い合った結果、第2班艇が圧倒的な強さで優勝を勝ち取った。
学生にとって短艇競技はシーマンシップの涵養はもとより同期との団結と絆を深める格好の訓練。うれし涙や悔し涙など流した涙は素晴らしい思い出となったに違いない。
冬季戦技競技会〝熱く〟
倶知安
北部方面対舟艇対戦車隊(隊長・山口2佐)は2月6日、倶知安駐屯地内において小隊等対抗の「冬季戦技競技会」を実施した。
競技会は隊員の冬季戦技能力、融和団結・士気の向上を目的としスキー滑走による個人走、5人1組の断郊走、アキオ曳航の3競技に分かれて行われ、断郊走並びにアキオ曳航を総合したタイムにより6個チームで順位が競われた。
開会式で統裁官の山口隊長は「冬季戦技能力の最大発揮」「団結」「安全管理」の3点を要望事項として掲げ、隊員に対し健闘を祈り激励の言葉を送った。
競技会当日は寒気に見舞われ時折強風と吹雪が襲う悪天候となったが、「豪雪の町・倶知安」に所在する部隊として驚異にせず予定通り開催された。
スキー滑走は練度の高い隊員でも身体への負担が大きい過酷な競技だが、隊員たちの士気は高く、各競技で悪天候にも負けない熱い戦いを繰り広げた。
5人1組となって協力しながらゴールを目指す断郊走では、隊で唯一の女性隊員である通信班・工藤3曹(隊本部Cチーム)が肩を痛めた隊員を曳航綱で曳航しゴールまでサポートするという場面があり、その活躍と力強い滑走に応援をしていた隊員たちからチームを超えた大きな声援が惜しみなく送られ、競技会は一番の盛り上がりを見せた。
工藤3曹は競技後「練成の成果を出せました。チームの足手まといにならないよう頑張りましたが、貢献できて良かったです!」と少し照れながら語った。
競技は、個人の部で管理班・杉本2曹(41歳)、続いて小差で司令職務室・赤坂准尉(54歳)が他を引き離す断トツのタイムで1位、2位を獲得。スキーは体力のみならずワックス調整を含む技術が重要であることを後輩隊員に示した。一方、スキー滑走の経験が浅い第1小隊・太田士長も3位に入賞する大健闘を見せた。
団体の部は指揮統制班、情報班、人事班により構成された「隊本部Bチーム」が昨年に引き続き総合優勝を果たし、見事2連覇の成果を収めた。
白熱した競技会は目的並びに統裁官要望事項を十分に達成し、数々の劇的な展開を見せ盛況の内に幕を閉じた。
スキー指導官要請訓練を
5旅団
第5旅団(旅団長・岸良陸将補)は1月27日から2月7日までの間、美幌駐屯地及び同駐屯地周辺のスキー場において、令和6年度旅団部隊スキー指導官養成集合訓練を第6即応機動連隊(連隊長・中津1佐)が初めて担任となり実施した。
本訓練の専修員は、積雪寒冷地で重要な役割を果たす部隊スキー指導官になるために主任教官(第6即応機動連隊・神戸2尉)要望事項である「探求心」を踏まえ①物事の本質を見極めようとする気持ち、②深い知識を得たり原因を突き止めようとする気持ち、を持ちスキー滑降・滑走の知識及び技術を向上させた。
雪山での遭難者の捜索や搬送方法など実際の状況を想定した訓練により、専修員はあらゆる冬季の想定を迅速かつ正確に対応する能力を養った。また、実際に指導官としてスキー技術を教えることで指導能力及び指導官としての責任感も向上させた。
訓練終盤の認定試験では学科・スキー技術・指導法について、専修員は練成した成果を遺憾なく発揮し晴れて35名の部隊スキー指導官が誕生した。
主任教官を務めた神戸2尉は専修員に対し「我々はスキーヤーを育成したいわけではない。部隊スキー指導官を育成したい。傾斜地や平地に特化したスキー技術だけでなく、積雪寒冷地における全ての知識や技術をこれからは部隊スキー指導官として普及していってほしい」と語った。
晴れて部隊スキー指導官になった専修員は、積雪寒冷地の任務遂行能力を強化するため各部隊に知識及び技術を普及していく。