自衛隊ニュース

ゲッキーのイラスト

トウチとさくら

潜水艦に乗艦<豊島>

写真:潜水艦を見学した学生たち


 東京地方協力本部豊島出張所(所長・岩澤1尉)はこのほど、海上自衛隊横須賀基地において、横須賀地方総監部及び第2潜水隊群司令部の支援を受け、基地見学を実施した。


 本イベントは、すでに選抜試験に合格している方や新規募集対象者に海上自衛隊の職場のイメージアップと自衛隊の理解促進を目的として実施した。

 なかなか体験することのできない潜水艦や護衛艦の中が見学できるということもあり、集合時間が早朝だったにもかかわらず多数の応募が寄せられ、関心の高さを伺うことができた。

 潜水艦「うずしお」では発射管室・発令所・食堂・機械室・電動機室など各層をじっくりと見学することができた。

 対象者は潜望鏡で全周を眺めたり、発令所の照明を赤灯に変更して夜間の状況を体験したりと思い思いに見て触れる体験を楽しんでいた。また、発射管室の魚雷の下のベッドを見て「こんな狭いところで眠れるのですか?」と目を丸くして驚く対象者もいた。

 その後、海上自衛隊の食堂で食事をとり曳船に乗船して湾内をクルージング。護衛艦「いかずち」の操舵室では特別に艦長席に座って双眼鏡を構えた姿を記念撮影するなど、皆さんに貴重な思い出を持ち帰っていただいた。

 豊島出張所は今後も様々なフォローイベントを通じて自衛隊の認知度向上、理解促進を図っていく。

防衛省・自衛隊
地方協力本部

写真:息子の高工校進学と共に夫婦で予備自衛官補となった並木さん(左)【群馬地本】


息子が高工校へ<群馬>

父母は予備自補合格

 予備自衛官補の試験に合格して、令和6年夫婦で予備自衛官補となりました。

 受験のきっかけは、息子が陸上自衛隊高等工科学校への進学を希望し、広報官の方から説明を受けた際に予備備自衛官補制度の案内も受けたことです。予備自衛官補の試験に夫婦でチャレンジして息子と一緒に自衛隊について学んで、自衛隊の組織について知ることができると考えました。

 また、自身の仕事を持ちながら自衛隊に従事する予備自衛官という役割があることを知り、看護職である自分の資格を生かし、自衛隊活動に協力していきたいと思ったからです。

 令和6年1月に起きた能登半島地震においては、隊員の方々の救助や支援の様子をテレビやSNSで拝見しました。あらゆる方法で支援に向かう姿は心に響くものがあり、自衛隊に対する避難所の方々の笑顔と感謝の言葉が印象的でした。

 人々の安全と日々の生活を守ることの大切さを痛感いたします。

 高等工科学校へ進学した息子は慣れない寮生活と生活リズム、洗濯や掃除、自身の身の回りの環境整備もすべて自分自身で行われなければならない状況。親のいない環境でクラスメイトと助け合いながらの学校生活に慣れるまでは大変なことも多かったと思います。

 しかし帰省するたびに心身共に成長していく様子は日々の努力の結果であり、親として大変誇らしく思います。息子の努力に恥じぬよう親として精進し取り組んでまいります。

 年齢を重ねても新しい事へのチャレンジは刺激があり、自己の学びや世界を広げるチャンスであると思います。予備自衛官補となったことで自己に自信がもてるようになりました。そして、今まで培ってきた経験と知識を存分に活用し、これからの自衛隊活動へ少しでも貢献できるよう努力いたします。(並木枝里子)


ヘリ体験搭乗<山口>

 山口地方協力本部(本部長・東直史1陸佐)は2月9日、陸上自衛隊防府分屯地において、第13飛行隊の支援による航空機の体験搭乗を実施した。

 今回は募集対象者、募集協力者及び就職援護協力企業主等約30名が参加し、UH‐1Jによる山口県防府市市街地上空のフライトを堪能した。

 地上では駐機中のUH‐1J機体見学、1/2トントラック(パジェロ)への試乗などを実施。自衛隊の装備を空と地上の両方で体験しながら、山口地本オリジナル缶バッチなどが当たるガチャガチャにも挑戦していた。

 参加者からは「乗る前からヘリコプターの音と風圧に寒さも忘れるくらい圧倒された」、「天気も良く、空からは前日までの雪が残る遠くの山々の景色が見えとてもきれいで感激した」といった感想のほか、「寒い中でも隊員さん一人一人が自分の任務を責任をもってこなしているという印象をうけた」などの声もあがるなど、自衛隊員の活動に対する理解が深まった様子。

 山口地本は「今後も、各種イベントを通じて、自衛隊の活動に対する認識と理解の促進に努め、募集対象者情報の獲得、就職援護基盤拡充に尽力していく」としている。


演奏を披露<茨城>
 茨城地方協力本部(本部長・栗秋1空佐)は1月22日、常陸太田市役所ロビーコンサートに出演した。本イベントへの参加経緯は、防衛白書説明時に常陸太田市長と栗秋本部長の趣味がともに三味線ということで意気投合し、「ぜひ、毎月実施している常陸太田市役所ロビーコンサートに参加してほしい」とのオファーがあり実現した。
 この演奏会は本部長をはじめ、本部、水戸募集案内所及び日立出張所の合同企画であり、茨城地方協力本部のチームワークの良さが際立った。
 当日は常陸太田市家族会会長も鑑賞された。いつもより多い約150名が来場したとのことで、大盛況であった。
 らっぱ曲名クイズ、栄誉礼「冠譜」の紹介、本部長の津軽三味線演奏が行われ、特にらっぱ曲名クイズでは正解者に広報グッズを進呈するなどして、大いに盛り上がった。アンコールではトランペットと津軽三味線のコラボで鬼滅の刃オープニング曲「紅蓮華」を披露。太田市役所ロビーに津軽三味線とトランペット及び信号らっぱの音色が響き渡った。
 茨城地本は、今後も広報活動機会があれば積極的に参加するとともに、衛隊を身近に感じてもらえる組織を目指していく。

1・17追悼行事<兵庫>
高校生への本部長講話も
 兵庫地方協力本部神戸出張所(所長・原田3陸佐)は1月15日、兵庫県立舞子高校で実施された「1・17震災メモリアル行事」に参加した。
 本行事は3部構成で、兵庫地本は第2部の分科会と第3部の舞子千人鍋を支援した。
 分科会においては、兵庫地方協力本部長の福森秀樹1陸佐が講師となり、前職の第10師団幕僚長時の経験に基づき、能登半島地震での災害派遣をテーマに約40名の高校生に対し防災講話を実施した。
 舞子千人鍋では、野外炊具2号を用いて兵庫地本の隊員が豚汁の調理を実施。約800名の高校生が調理員の自信作の豚汁に舌鼓を打ったほか、野外炊具2号を輸送した中型トラックへの乗車、背のうを背負う体験や制服試着など、自衛隊に対する認識を深めてもらうことができた。
 行事中には将来の進路として自衛隊を強く希望する高校生も見られ、充実したイベントとなった。
 兵庫地本は「今後も引き続き、若い世代に対し積極的に自衛隊の魅力を発信するとともに、自衛官という職業とその魅力を紹介することにより、募集基盤の拡充につなげていきたい」としている。

ブース出展<香川>
 香川地方協力本部(本部長・上田俊博1陸佐)は2月2日、香川県立丸亀競技場において開催された「第77回香川丸亀国際ハーフマラソン」を支援した。
 このイベントは、全国から多数のランナーを迎え歴史と文化の香る讃岐路、城下町の丸亀を参加者に満喫してもらうとともに、地域住民や関係機関も協力するなど官民一体での地域活性化を目指し、心豊かな社会づくりに貢献することを目的に開催された。
 香川地本は、競技場エントランス広場に広報ブースを出展し、1/2トントラックの展示、陸・海・空自衛隊制服等の試着体験、体育学校及び国際派遣に関する写真パネルの展示等を行った。広報ブースを訪れた大会支援の高校生からは、「自衛隊に体育学校という組織があることを初めて知りました」、「自衛隊の方も走っていて奮い立たされました」などのコメントが寄せられた。
 当日、ハーフマラソンには1万2千名以上のランナーがエントリーを行い、競技場やエントランス広場にはウォーミングアップをする数多くのランナーの姿が見受けられた。香川地本部員もスタート地点へ向かうランナーに声援を送り、見送った。第14旅団幕僚長及び香川地本副本部長も「陸・海・空自衛官募集」と書かれたビブスを身に着けて走り、自衛官募集を広く周知した。
 香川地本は、今後も自衛官に対する理解、親近感の醸成を図り、もって募集基盤を拡充すべく魅力ある広報活動を実施していく。

70周年行事を<大分>
 大分地方協力本部(本部長・川間信太郎1陸佐)は2月9日、大分市内にあるレンブラントホテルにて「自衛隊大分地方協力本部創立70周年記念行事」を行った。
 当初、感謝状贈呈式において平素より当地本に対し多大な貢献を頂いている個人10名、学校・企業10組に対し川間本部長が感謝状及び記念品を贈呈。受賞者からは募集・援護など地本の各種業務に対してさらなる貢献に尽力したい旨の言葉があった。
 記念式典の開始にあたり、第41普通科連隊音楽部による演奏が行われた。立春が過ぎ、温かい陽気が待ち遠しくなるような明るい曲が演奏され、会場は和やかな雰囲気に包まれた。
 式典会場内には広報活動の写真や当地本の歴史をたどることの出来る新聞をパネル展示し、来賓の方たちに自衛隊の活動を改めてご理解いただいた。
 式辞の中で川間本部長は、「いかなる事態が起きても国民の生命・財産を断固として守り抜く」と力強く述べた。来賓の方々からは、「自衛官募集が厳しい環境の中ではあるが広報官は頑張ってくれている」、「日本の平和と安全を引き続き守っていただきたい」などの激励のメッセージをいただいた。
 大分地本は引き続き地域社会との連携を大切にし、自衛隊の役割と重要性をさらに広めていけるよう各人がプライドを持ち、募集目標達成のため一丸となって職務に邁進する。






紙面一覧
紙面一覧
close