自衛隊ニュース

中谷大臣、英大臣と会談
日英間の一層の連携深化で一致
写真:握手を交わす中谷大臣(右)とラミー大臣=防衛省提供
中谷防衛大臣は防衛省で3月6日、訪日中のラミー英外務・英連邦・開発大臣の表敬を受けた。
会談では冒頭、中谷大臣が訪問を歓迎する旨を述べ、ラミー大臣からは訪問実現に対する謝意が示された。地域情勢について意見を交わし、アジアおよび欧州の最も緊密な安全保障上のパートナーとして相互に一層連携を深めていくことで一致。欧州・大西洋とインド太平洋の安全保障が不可分であるとの認識も共有した。
さらに両大臣は、今年計画されている英空母打撃群の日本を含むインド太平洋地域への派遣やグローバル戦闘航空プログラム(GCAP)などについて触れ、日英間の安全保障上の協力が深化していることを歓迎した。
東京地本、東京消防庁と人材確保協定締結
写真:横田本部長(右)と門倉東京消防庁人事部長
自衛隊東京地方協力本部(本部長・横田陸将補)は1月30日、スクワール麴町(千代田区)において、東京消防庁(門倉人事部長)と「自衛官及び消防職員の募集採用活動に関する協定書」を締結した。
この協定は、任期制自衛官や消防職員に関して少子化等を背景とする厳しい募集採用活動に対応するため、双方の人材確保や効率的な募集採用活動を目的とし、相互の協力体制を強化するため、建設的な協議を重ね協定締結に至ったものである。
協定では、東京地本と東京消防庁が双方の採用制度や人材募集の取組み等について理解を深め、職業説明会等のイベントを実施する際は相互に参加を要請できることとした。
また、東京消防庁の採用は狭き門であるところ、任期制自衛官として勤務しつつ、消防を受験して合格した場合でも途中退職することなく、任期満了後に特別退職手当を得て入庁できる制度が定められた。
さらに、協定に基づく第一歩として東京消防庁と合同で業務説明会を実施し、公安系公務員を希望する就職活動中の募集対象者等に対し、自衛隊の概要、職域、魅力等を説明し志願化への足掛かりとした。
横田本部長は「今回の協定により、数年間の勤務期間を有する任期制自衛官の採用、その後の就職援護について、互いに協力することで、必要な人材の確保と活躍の場を提供できるものと認識しています。この魅力的な施策をより多くの方々に知っていただき、人を守る、人を助ける仕事に関心を寄せていただけることに期待します」と述べた。
東京地本は今後も積極的に各機関と連携し、自衛隊の人的基盤の充実を図り、国民の負託に応えられるよう、引き続き業務に邁進する。
大田出張所 新たに始動
東京地本
募集活動推進
の最初の移転
〝カフェ〟でおもてなし
写真:テープカットを行う横田本部長(右から5人目)と来賓ら
Z世代へアピール
地方協力本部の体制強化へーー。自衛隊東京地方協力本部(本部長・横田紀子陸将補)は隷下の大田出張所を移転させ2月26日、同所で開所式を行った。政府の基本方針を踏まえた募集活動推進に伴う募集事務所の効果的な立地への最初の移転で、若者らが足を運びやすいカジュアルな雰囲気が特徴だ。
東京23区で最も広大な面積を持つ大田区。同区の中心地で多くの若者らも行き交う蒲田の高層オフィス「ニッセイアロマスクエアビル」(地上18階、地下3階)の1階に新たな自衛隊の〝総合窓口〟がオープンした。
開所式には若宮健嗣防衛大臣補佐官、佐藤正久参院議員、鈴木晶雅大田区長、省・自衛隊幹部、関係者ら約30人が出席した。
横田本部長は当日が「包む(226)ラッピングの日」とされていることに触れ、「新しい事務所という最高のラッピングで彩られる大田出張所はそれに負けない中身、自衛隊の魅力を発信して募集対象者を引き付けると同時に、地域の皆様から愛され、頼りにされる存在になることが求められる。全国の自衛隊地方協力本部のモデル事務所として、私自身も城南地区隊と共に、大田出張所を盛り上げていく所存です」とあいさつ。
若宮大臣補佐官は「(新たな事務所を拠点に)可能な限り多くの方々に自衛隊の魅力を力強く発信し、多くの入隊者の確保につなげていただくとともに、全国の募集活動のモデルケースとなっていただくことを強く期待します」とエールを送った。
大田出張所長の田中博久1海尉は、「挑戦の心を忘れず、アロマスクエア(ビル)から我が国の平和と独立を守る桜の香りをふりまき、地域の皆様とこれまで以上に出会い、多くの方に自衛隊を知っていただき、フレンドリーな雰囲気を感じた若者が一人でも多く自衛隊に入隊するよう『大田出張所友達大作戦』を所員一丸で実施していきます」と意欲を語った。