自衛隊ニュース

初の現地共同訓練
<第44普通科連隊>
写真:緊急輸送訓練
第44普通科連隊(連隊長・古庄明裕1陸佐)は、2月3日に東京電力福島第2原子力発電所(福島第2原発)とその周辺において実施された、「令和6年度警察との共同訓練」に参加した。
例年は、福島県警及び陸上自衛隊第44普通科連隊による訓練を福島駐屯地内で実施していたが、今回は初めて福島第2原発で約120名が参加して行われた。
開始に先立ち、訓練開始式では、福島県警荒井警備監からあいさつがあり、古庄連隊長は「組織で指揮系統が異なる中、共同訓練は大きな意義がある。治安出動時に協力関係が円滑に共同対処できるよう、より一層深めていきたい」と話した。
武装集団の情報を共有した両機関は、警察車両の先導により自衛隊の軽装甲機動車(LAV)が現地へいち早く前進する訓練「緊急輸送」から始まり、各状況の訓練を行った。
本訓練を通し、情報の共有、移動要領の再確認及び指揮拠点となる共同調整所の運営、検問所の連携等を関係機関で深めた。
空路潜入訓練
<第34普通科連隊>
写真:リペリングで降下
第34普通科連隊(連隊長・兜智之1陸佐=板妻)は2月14日、立川駐屯地において、第1飛行隊の協力の下、空路潜入訓練を実施した。
訓練はヘリコプター(UH1)2機をもって、それぞれに4名1組で搭乗し、飛び降り及びリペリングにより展開する一連の戦闘行動について演練した。
当初は空身、次いで武器を携行した状態と段階を踏んで演練し、実施者はヘリの揺れやエンジン音、激しいダウンウォッシュの中、降下長の手信号に従って息を合わせて安全かつ迅速に降下・展開した。
本訓練を通じ、航空部隊との協同連携要領及び空路潜入に係る能力・練度の向上を図ることができた。