最新の記事
陸自車両部隊、機動整斉と
西方隷下70両 大分から横浜へ
陸上自衛隊は10月17日、「令和6年度陸上自衛隊演習(06陸演)」の一環の車両部隊の海路による長距離機動展開を神奈川県の港湾施設、横浜ノース・ドックで報道公開した。
「陸演」一環として
PFI船舶ナッチャン用い
大きな船体が近付いてきた。防衛省がPFI(民間資金等活用事業)で運用する民間高速フェリー「ナッチャンWorld」。船体横の恐竜などの絵がほほえましさを感じさせる。
一転、これが訓練であることを思い出させた。船体後部のハッチが開かれ、岸壁の隊員らに誘導され車両が次々と下り始めた。
令和3年以来、3年ぶりに実施されている陸演(9月2日~11月下旬)。森下泰臣陸幕長を統裁官、廣惠次郎教育訓練研究本部長を統裁本部長に、陸自全部隊等が参加し任務遂行能力、運用の実効性の向上が図られている。
訓練の一環として西部方面隊(司令部・健軍)隷下各部隊の軽装甲機動車やトラックなど車両約70両、隊員約200人がおよそ1日かけ、大分港から横浜へ展開した。
訓練には、元海上自衛官も〝協力〟した。「ナッチャンWorld」の船長、内藤裕之さん(元1海佐)は補給艦「ときわ」の艦長などを務め、今回の運航を「極めて順調に進んだ」と振り返った。
森下陸幕長をはじめとする陸自高官らも途中、視察に訪れた。陸幕長は「あらゆる港湾を活用した訓練を行うことは運用の実効性を向上する上で意義がある。国内で生起するあらゆる事態に即応し所要の対応を実施できるよう、引き続き任務遂行能力および運用の実効性向上を図っていく」と述べた。
岸壁に目を転じた。整斉と並んだ車両群が目的地、東富士演習場への出発を待っていた。
記念号
おかげさまで防衛ホームは50周年を迎えました。
隊員とご家族の皆様に寄り添い歩んできたこれまでの一面をご紹介します。