自衛隊ニュース
首都機能維持へ 東方直轄部隊と連携
第1師団が訓練検閲を実施
写真=建物へ突入する隊員(34普連)
第1師団(師団長・富崎隆志陸将=練馬)は5月29日から6月3日までの間、首都機能の維持に係る練度向上を図るため、第1次師団訓練検閲を実施した。
本訓練検閲は第34普通科連隊、第1高射特科大隊及び第1通信大隊を対象に、烈度の高い環境下における各種事態を想定した訓練を実施し、任務遂行能力の向上及び実効性の向上に資する教訓の獲得を図った。訓練は北富士演習場、東富士演習場、朝霞訓練場、板妻駐屯地、立川駐屯地、練馬駐屯地、市ヶ谷駐屯地及び防衛大学校等において実施した。
第34普通科連隊は住民混在下等における複数同時箇所での各種事態の対処を実施した。隊員は複雑な状況下において、東部方面航空隊及び第1飛行隊と連携し、烈度の高い環境下における各種事態への対処能力を向上させ、任務を完遂した。
第1高射特科大隊は第2高射特科群と連携し、各種状況下における対空情報活動及び対空戦闘を実施した。経空脅威を想定した状況下において、情報収集及び共有を適切に実施して部隊間の連携を強化し、組織的かつ強靭な防空態勢を構成し、状況に応じた対空援護任務を完遂した。
第1通信大隊は民間通信を活用するとともに、方面システム通信群と連携した師団通信組織の構成、維持及び運営を実施、各種通信手段を適切に運用し、継続的かつ安定した通信を確保するとともに、指揮統制機能を維持して任務を完遂した。
各部隊は烈度の高い環境下における各種事態を想定した訓練を通じ、首都機能の維持に必要な練度の向上を図った。また検閲を通じて、方面直轄部隊を含めた部隊間の連携強化を図る等、運用上の教訓及び実効性向上の資を得て一連の訓練検閲を終了した。
第1師団は精強師団の実現に向け、隊員一人一人が一所懸命訓練に取り組み、引き続き更なる練度向上を図り、任務遂行能力の向上に努める。
後方・通信・航空が一丸で任務完遂
第10師団、台風通過後に訓練検閲
写真=第10後方支援連隊衛生隊と第10飛行隊が連携し緊急患者を輸送
第10師団(師団長・垂水達雄陸将=守山)は、令和8年6月初旬、台風6号通過後のあいば野演習場及び久居演習場において「防御に任ずる各部隊の行動」を検閲課目として、令和8年度第1次師団訓練検閲を実施した。本検閲は第10後方支援連隊、第10通信大隊及び第10飛行隊の練度を評価・判定して、その進歩向上を促すものである。
訓練開始式にあたり統裁官(垂水師団長)は、訓示において「状況に適合して、それぞれの任務を完遂せよ」「損耗を出すな」の2点を要望した。
第10後方支援連隊は、段列地域進入後速やかに支援態勢を構築し、整備、補給、輸送、さらに第10飛行隊と連携した緊急患者空輸等、日頃の練成成果を遺憾なく発揮した。また、大量患者が発生した際には救急車両、大型車両等を適切に配車するとともに病室用天幕の増設により受け入れ態勢を確立して、迅速かつ適切に患者を収容、治療した。第10通信大隊は、展開地域進入後速やかに通信構成に着手し、師団が示す時期までに通信基盤を概成、そして新領域の作戦環境下において健在性を保持しつつ、システム通信組織の維持運営、映像写真業務、ネットワーク監視、通信保全等に万全を期した。加えて緊急電報や電子攻撃に対して迅速に対応し、継続的にシステム通信を確保した。第10飛行隊は、師団における空中機動能力を有する唯一の部隊として、各部隊と協同し、多用途ヘリコプターにより、迅速、的確な人員輸送、車両等の輸送を実施し、地上部隊の部隊行動と緊密に連携した航空支援任務を完遂した。
本検閲は、受閲部隊が一丸となって取り組んだことで統裁官の要望事項を各部隊が具現し、十分な成果を得ることができた。また、本検閲には、練成部隊として第10施設大隊及び第10特殊武器防護隊、支援部隊として中部方面航空隊及び中部方面衛生隊、協力部隊として陸上自衛隊補給本部関西補給処が参加し、貴重な訓練基盤を最大限活用して練度向上を図った。
第10師団は、今回得た教訓を活かし、さらなる強靭な部隊の創造に努めていく。
「すべては実任務として行動せよ」
<第14旅団>
写真=重機を使用して陣地を構築
第14旅団(旅団長・仲西勝典陸将補=善通寺)は、梅雨空に蒸し暑さが厳しい6月下旬、あいば野演習場(滋賀県)において「令和8年度第1次旅団演習」を実施した。
今回、旅団演習に併せて、第14偵察隊(隊長・神品秀雄2陸佐)及び第14飛行隊(隊長・齋藤翔平2陸佐)を対象に各部隊の練度を評価・判定するとともに進歩向上を促すことを目的として訓練検閲を実施し、受閲部隊は各部隊長を核心に日頃の訓練成果を遺憾なく発揮した。
第14偵察隊は、旅団長の耳目として機動巡察・敵情の監視等を継続的に実施し、情報の獲得・速達に努めた。第14飛行隊は、物資空輸・緊急患者空輸等の各種支援任務を通じて、旅団の戦闘力発揮に向けた最大限の戦闘支援を実施した。
本演習では、生き残り戦える堅固な陣地構築を着眼に、降り続く雨とぬかるんだ地面で築城に制約を受けながらも、昼夜にわたる献身的な努力により強固な陣地を構築し、築城概成後も偽装や補強を繰り返し実施し、生き残り戦える陣地を構築した。
また、熱中症をはじめ人的・物的事故などの非戦闘損耗の局限にも努め、厳正な体調管理や安全管理を徹底した。隊員相互に声を掛け合いながら安全を最優先に行動し、無事に訓練を終えることができた。
「すべては実任務として行動せよ」という仲西旅団長の指針のもと、情報活動・各種火力・各種障害を緊密に連携させ、各部隊がそれぞれの役割を果たし、任務を完遂することができた。第14旅団は、今後も実任務を見据えた訓練を積み重ね、如何なる任務にも迅速かつ的確に対応できる部隊を目指して、引き続き訓練に励んでいく。
創隊初の中隊検閲に挑む
<第10偵察戦闘大隊>
写真=レーダを展開する隊員
第10偵察戦闘大隊(大隊長・秋山純一2陸佐=豊川)は、6月8日から6月10日までの間、東富士演習場において令和6年3月の大隊創隊以来初となる偵察中隊検閲を実施した。
偵察中隊は、豊川駐屯地から東富士演習場に至る約240㌔にわたり、生地を機動して敵情・地形を解明した。演習場内には監視哨を構成して、目視、スカイレンジャー、レーダ、戦場監視カメラ及び近距離監視(暗視)装置など、中隊が保有するあらゆる手段を駆使した偵察活動により、敵の攻撃要領解明に資する情報資料等を収集した。
この間、敵の襲撃、無線妨害等、あらゆる状況にも対応するとともに、中隊長金澤1尉指揮のもと精強な部隊の実力を遺憾なく発揮して任務を完遂した。
大隊は引き続き、今年度の大隊検閲受閲に向け、戦闘中隊検閲、大隊集中訓練等を通じて練度向上に努めていく。
おかげさまで来館者40万人達成
北鎮記念館(旭川)でセレモニー
6月18日、旭川駐屯地(司令・石田広記陸将補)は、北鎮記念館来館者40万人達成を祝してセレモニーを執り行った。
2007年(平成19年)6月の開館から約19年を経てこのたび40万人という節目を迎えた。記念すべき40万人目のお客様は、旭川市と北見市にお住いのご姉妹。旭川駐屯地司令が「おめでとうございます」と出迎え、くす玉の開披でお祝いした後、記念品を贈呈した。
ご姉妹は「今回は、思いがけず素敵な花束や記念品をいただけて、とても嬉しかったです」また、「楽しみにして見に来た『旧陸軍第七師団特別展』では、旭川の昔の写真をたくさん見られて、とても良かったです。さっそく二人で記念撮影をしました」などとコメントした。
北鎮記念館は平成19年6月に旭川駐屯地隣に新記念館として開館されて以来、北海道の防衛と開拓に携わった屯田兵や、旧陸軍第七(しち)師団の歴史及び陸上自衛隊第2師団の活動等を伝える貴重な史料を展示しています。
現在、「旧陸軍第七師団特別展」と銘打ったイベントを8月23日まで開催中。
近年では人気漫画「ゴールデンカムイ」のゆかりの地としても注目を集め、市民をはじめ北海道内外から多くの人々が訪れており北海道を代表する観光スポットとしても人気が急上昇中だ。旭川駐屯地は「今後とも地域の歴史を伝える拠点として皆様のご来館をお待ちしております」としている。
【北鎮記念館】
開館時間
4月~10月:午前9時~午後5時
11月~3月:午前9時30分~午後4時
休館日:月曜日(祝日の場合は翌日)、年末年始
入館料:無料
詳細:北鎮記念館ホームページ(https://www.mod.go.jp/gsdf/nae/2d/hokutin2/top.html)