自衛隊ニュース
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記念行事賑わいを見せる
写真=タクマくんと一緒に(第6師団・神町駐屯地)
第6師団64周年
神町駐屯地70周年
第6師団(師団長・若松純也陸将)及び神町駐屯地(司令・貴島康二陸将補)は4月19日、神町駐屯地を一般開放して「第6師団創隊64周年/神町駐屯地創立70周年記念行事」を挙行した。
駐屯地中央営庭で実施された観閲式での式辞において、若松師団長は来場者の方々に感謝の言葉を述べるとともに、「我が国を取り巻く安全保障環境は戦後最大の試練の時を迎え、新たな危機に突入しております。第6師団は、これらの各種事態・事象に対しても、師団に課される責務をしっかりと果たしていかなければなりません。そのため、平素から、厳しい訓練に耐え抜き、真の『実力』をつけ、部隊の威信にかけて与えられた任務を必成できる第6師団でなければなりません。我々は、部隊行動の根源となる部隊としての『団結』が必要不可欠であり、『強固な団結』に裏付けられた精強第6師団であること、それが引いては日本、そして南東北3県の皆様の安全・安心を守り、その負託に応えていくということなのだと確信しています。私は『使命全う』を統率方針とし、引き続きいかなる任務の必成できる師団、そして皆様に信頼される師団の創造に向け専心努力して参る覚悟です」と述べた。
観閲行進では、観閲部隊指揮官(副師団長・貴島陸将補)以下701名、16式機動戦闘車など車両105両、第110飛行隊(八戸駐屯地)からAH1Sを含む航空機4機が行進・飛行した。
また、今年は7年ぶりに第20普通科連隊と第44普通科連隊の隊員222名が威風堂々と徒歩行進を行い、第6師団の威容を示した。
引き続き、第6音楽隊による音楽演奏、格闘訓練展示、第44普通科連隊ファンシードリル隊が演技を披露した。
また今年は、昨年まで実施していた戦闘訓練展示から、装備実演に変更し、第6師団が保有する装備品を実演しながら披露した。ヘリコプターからのリぺリングの他、機動戦闘車や火砲射撃では轟音が響き渡った。
装備実演最後に、今回初となる航空自衛隊第4航空団(松島基地)よりF2戦闘機2機が飛来し、神町駐屯地上空を展示飛行した。迫力のある飛行に観客席からは大きな歓声と拍手が寄せられた。
そのほか、装備品展示や軽装甲機動車及び装輪軽装甲車等の体験搭乗、駐屯地プールを利用した施設大隊が保有する渡河ボートの体験搭乗などを実施した。
当日は約1万700人の来場者が訪れ第6師団への理解と信頼、親近感を深めてもらうことができた。
第6師団及び神町駐屯地は、これからもいつ如何なる事態にも即応して任務を必成すべく前進していく。
第4師団64周年
福岡駐屯地76周年
第4師団(師団長・前島政樹陸将)及び福岡駐屯地(司令・大野木秀樹陸将補)は、4月19日、第4師団創立64周年・福岡駐屯地開設76周年記念行事を執り行った。本行事は第4師団及び福岡駐屯地に対する地域住民の皆様のご理解とご支援をより一層深めることを目的として開催された。
当日は雨天の予報であったものの、観閲式直前に雨も止み、多数のご来賓及び一般来場者の参加のもと、観閲式が整斉と執り行われるとともに、第4音楽隊による音楽演奏が披露され、会場を華やかに盛り上げた。
観閲官(前島師団長)は訓示の中で「今後も日々変化する国内外情勢を注視しつつ、いつ如何なる時でも与えられた任務に対応し得る『即応力を強化』するとともに、部隊・隊員の『安全・健全』を保持し、師団の使命を果たしていく所存であります」と今後の決意を述べた。
多数の来場者で賑わう駐屯地内各会場においては、装備品試乗及び装備品展示を実施して自衛隊の各種装備品を紹介するとともに、自衛隊活動紹介コーナーにおける写真展示や試着、VR体験等を通じて自衛隊の活動を体感していただいた。また、音楽演奏やちびっこ広場では隊員と直接ふれあう機会を設け、自衛隊への理解を深めていただいた。さらに、本記念行事では初の試みとなる「ご当地紹介コーナー」を設け、北部九州4県に所在する部隊等が地域の特産品や工芸品を紹介し、各地域の醍醐味を堪能していただいた。これら多彩な催しを通じ、来場者の皆様からは、「初めて見にきたけれど、格好良かったです」「普段見たり、乗ったりできないので良い思い出になりました」等のお声をいただく等、楽しく有意義な時間をお過ごしいただいた。
第4師団及び福岡駐屯地は地域の皆様のご理解とご協力をより一層得られるよう、多種多様な任務に邁進し、日々成長し続けていく所存である。
久留米駐屯地74周年
久留米駐屯地(司令・山田篤1陸佐)は、4月25日、久留米駐屯地創立74周年記念行事を開催した。
長い歴史の中で、地域の皆様に支えられながら任務を遂行してきた歩みを振り返るとともに、今後の防衛体制の充実と更なる地域への貢献を決意する一日となった。当日は、天候にも恵まれ、約3000名以上の来場者に対し、活気あふれる駐屯地を紹介することができた。
観閲式での式辞において観閲官である山田司令は、「更に地域と隊員をつなぐスローガンとして『地域と共にあり共に歩む Team Kurume』を掲げ、今後益々、地域の方々と信頼で繋がる駐屯地・部隊を育成すべく、諸官たちと一丸となり尽力する」と述べた。
式では、若さあふれる新隊員の観閲行進、迫力のある装備実演、いかなる任務も完遂する能力を有しているレンジャー隊員による、訓練展示など、多彩なプログロムを通じて、自衛隊の活動を身近に感じてもらった。特に、装備実演及びレンジャー訓練展示では、普段見ることのできない装備品の機動力や、レンジャー隊員が、8階建ての屋上からロープを使用して懸垂下降する姿を、間近で披露することができ、会場からは、大きな歓声と拍手が寄せられた。また、家族連れの来場者には、体験試乗や音楽演奏(ミニコンサート)が好評で、子どもたちが笑顔で隊員と交流する姿は、駐屯地にとっても大きな励みになった。
久留米駐屯地は、これからも地域の皆様のご支援・ご協力のもと、地域と共にあり共に歩む自衛隊として、様々な任務を全うし、引き続き任務遂行にまい進していく。
機略縦横(118)
心の軸
第6師団最先任上級曹長
准陸尉 小松 健
「いざというとき、本当に引き金をひけるのだろうか」と真剣に考えたことはありますか。仲間や自身の「死」を意識せざるを得ない状況に直面し、「いざ」というときの覚悟とは一体どのようなものなのでしょうか?その精神的支柱となり得るものは何でしょうか?私は武士道にヒントがあると考えているので簡単に紹介させて頂きます。
武士道は、義・勇・仁・礼を支柱として誠・名誉・忠義といった人の倫を育み、「かくあるべし」という理想のもと自律心を養い、滅私奉公・利他的精神を貫く行動哲学、「心の軸」であると理解しています。武士達は、自己の生死を問わず正義を貫き行動する勇気と、ことを成し遂げる実力の修養に努めました。また、武士道は、かつての日本において普遍的な倫理道徳観として広く一般的なものであったため、日本人は礼儀正しく美しい民族だったと言われる所以です。
私が武士道からヒントを得て咀嚼した考えは、自律心の鍛え方です。訓練をするにあたり「こなす」「さばく」といった他律的・作業的な気構えでは、型を修得できたとしても自律心は育ちません。正義のもと「果たす」「遂げる」といった執念とも言える拘りを持ち、心からの欲求により、全身全霊で取り組む姿勢であればこそ自律心をはじめとする「心の軸」が形成されるとともに、日本国の防人としての使命を自覚することで覚悟が育まれるのではないかと思います。最後に、日本を取り巻く安全保障環境は戦後最も厳しい中、正面装備のみならず、「心の軸」や価値観について考えてみるのも大切なのではないでしょうか。