自衛隊ニュース
日米の固い絆を確認
硫黄島戦没者合同慰霊追悼顕彰式で
第1師団から第34普通科連隊が参加
写真=隊員を激励する小泉大臣
硫黄島において3月28日、日米合同戦没者追悼慰霊式が厳粛に執り行われ、第1師団から第34普通科連隊が参加した。
これまで同式典では日米双方の旗衛隊が参加し、それぞれの国旗を奉持していたが、本年は米海兵隊員による旗衛隊が不参加となったため、自衛隊員が初めて米国旗を奉持し、日米両国の象徴である国旗を厳粛に取り扱い、日米同盟の絆を体現するものとなった。また参列した隊員一人一人が緊張感の中にも誇りを胸に任務にあたり、式典の厳粛さを一層際立てた。
式典において小泉防衛大臣は、戦没者に対する哀悼の意を表すとともに、先の大戦で散華した方々に思いを寄せ「戦争の惨禍を二度と繰り返さない」との決意のもと、国民の生命と平和な暮らしを守り抜く考えを示した。あわせて日米同盟を「希望の同盟」と強調し、かつて激戦を交えた両国が、現在は固い絆で結ばれている意義に触れ、恒久平和の実現に向けて歩みを進めて行く姿勢を示した。(要旨)参列者は静粛な雰囲気で祈りを捧げ、戦没者への敬意と平和への決意を新たにした。式典を通じ、日米両国の和解と信頼の深化が示されるとともに、その歩みを次世代へ継承していく必要性が感じられる機会となった。
PKOへの貢献に謝意
荒井陸幕長と国連事務次長が会談
写真=昨年8月に訪問した際の記事(防衛ホーム・朝雲)が荒井陸幕長からラグロワ事務次長に手渡された
5月20日、荒井正芳陸上幕僚長は、昨年8月以来となる国連平和維持活動(PKO)を統括するジャン=ピエール・ラクロワ国連平和活動担当事務次長の表敬を受けた。
荒井陸幕長は、「陸上自衛隊は(国連を中核とした多国間主義を支持するという)政府方針に従い、引き続き国際安全保障環境の改善のために、国連PKO等4つの方針(※)に従い、しっかりと人員の派遣等を通じて安全保障環境の改善に寄与していきたい」と述べた。ラクロワ氏は「国連への支援を続けてくれていることを高く評価している。また、自衛隊が政府の方針をしっかり実行に移していることを喜ばしく思う」と謝意を伝えた。
※陸上自衛隊が国際安全保障環境の改善のために重視する4つの柱:①「UNMISS等のPKOミッションへの要員派遣」、②「国連TPP等のPKOに係る能力構築支援」、③「国連本部等への幕僚派遣」、④「国連PKO等に係る知的貢献」
PKO過去最高位に堀口1佐
写真=荒井陸幕長(右)と堀口1佐(左)(陸上自衛隊提供)
4月17日、任期満了に伴う国連南スーダン共和国ミッション(以降、UNMISS)の次期軍事部門司令部参謀長として、陸上自衛官1名を派遣することが閣議決定された。参謀長は日本が国連平和維持活動(以降、PKO)に派遣する要員としてはこれまでで最高位であり、UNMISS軍事部門司令官および副司令官の下で、人事・情報・作戦・兵站・計画等の業務を統括する。派遣期間は令和8年5月11日から令和9年5月11日。
4月24日、派遣要員の堀口大助1陸佐が荒井正芳陸上幕僚長に出国報告を行った。荒井陸幕長はまず、参謀長ポストの合格に向けての労をねぎらうとともに、ラクロワ国連平和活動担当事務次長、ディブルMFO事務局長より、日本から派遣される司令部要員に対して高い評価を得ていると述べた上で、「自衛官として受けた教育訓練や勤務の経験は、必ず評価されるものだと確信している。その上で、1佐以上として派遣されるという覚悟をもって臨んでもらいたい」と要望した。また、「本派遣は国家安全保障局(NSS)においても関心が高く、皆が注目している」と述べ、「当初は掌握することが多いと思うが、周りを見て、張り切りすぎずに頑張ってもらいたい。国連職員として制約もあるが、陸幕は最後の砦、何かあれば全力でサポートする」と送り出した。
日本の存在感示したい
堀口1佐は「負傷者、死亡者も出る作戦環境において、運用に関する考え方が違う他国の軍部隊に対して命令を伝達することの難しさを感じている」と重責をあらためて自覚していると述べ、「陸自およびこれまでの勤務で培った能力を遺憾なく発揮し、日本の存在感を示してゆきたい」と意気込んだ。
陸上自衛隊は当司令部に2011年11月から要員を派遣しており、現在は「情報幕僚」、「兵站幕僚」、「施設幕僚」、「航空運用幕僚」の4名が勤務。なお、2012年1月から2017年5月末までは施設部隊を派遣、延べ約3900名が道路等のインフラ整備等に従事した。
韓国での教官養成訓練に
陸自医官等4名を派遣
写真=荒井陸幕長に出国報告をする派遣要員
防衛省は、国連活動支援局が実施する国連三角パートナーシップ(UNTPP)の一環で、韓国では初めての国連野外衛生救護補助員コース(UNFMAC)の教官養成訓練に陸上自衛官4名を派遣する。
UNFAMACとは、PKOの現場で要員の安全性確保が喫緊の課題となっていることから、負傷した要員を専門的な医療スタッフに後送するまでの間、必要な応急措置が行える人材を養成することが目的で始まった課程だ。期間は、6月1日から同12日まで。韓国陸軍第115工兵団訓練施設(テジョン)で、教官の2名は韓国陸軍の教官と共に教育にあたり、被教育者の2名は、各国の学生と共に将来の教官を目指す。
5月21日、4名は荒井正芳陸上幕僚長に出国を報告。荒井陸幕長は「我が国の得意分野である衛生分野は、国連や各国から信頼を得ている。教官と被教育者で立場は違っても、『チーム日本』でしっかりと団結してやってきてほしい」と激励した。
教官の藤澤重元2陸佐(医官・衛生学校)は「各国から人が集まるので日本の良さ、特に細やかさを心がけて全体の能力の向上に向けてがんばりたい」と、中原明日香1陸尉(看護官・中央病院)は「女性の被教育者が4名いるので、フォローもしっかりとやっていきたい」と意気込んだ。被教育者の和田剛佳3陸佐(医官・衛生学校)は「各国から学生が集まっているので、ぜひリーダーシップを発揮したい」と、尾﨑一平1陸尉(医官・衛生学校)は「しっかりと良い教育を受けてきたい」と抱負を述べた。
最後にあらためて荒井陸幕長が「陸上自衛隊の代表としてしっかりと連携してがんばってほしい」と述べて送り出した。
「防人」応援隊
自衛隊の応援団としてできること
第33普通科連隊協力団体 「大鷹会」
写真=挨拶をする片岡会長
陸上自衛隊第33普通科連隊の協力団体として創設した当会(大鷹会)ですが、昨年9月に30周年を迎え、同年11月に津市内のホテルで創設記念行事を開催いたしました。
開催にあたっては、当会の記念事業ではありますが三重県の防衛関係諸団体の連携強化を目的に三重県選出の国会議員、三重県県議会議員で編成された防衛・防災議員連盟、三重県内自衛隊所在部隊長を始め、県内の防衛協会・隊友会・家族会・各協力団体等260有余名のご臨席を賜り、盛大に執り行うことができました。式典冒頭の片岡大鷹会会長の挨拶では、我々は今後とも手を取り合って自衛隊さんを支えようではありませんかと力強く宣言しました。
式典に引き続き、防衛講演会では自衛隊OBで前参議院議員の佐藤正久氏をお迎えして講話を拝聴して、防衛意識の高揚を図りました。祝賀懇親会では、同じ志の皆様方お集まりですので賑々しく盛り上がり、郷土部隊は我々が支える「オール三重」の意義を確認し合い、本事業の目的を達成できました。
切れ目なく活動を継続
三重県には、陸上・航空自衛隊が4コ部隊所在して、平素より日本の国防の任にあたられております。多くの部隊のご活躍を心強く感じておりますが、それに伴い積極的な部隊等への支援・協力にあたる必要があるのは当然のことです。
令和8年度となり、当会も新年度の始動を開始しましたが、自衛隊の皆様のご活躍をお手伝いするためには、些細な事でも切れ目なく、継続的に、そして当会にしかできない当会らしい活動を今後も続けて身近な応援だとして役割を果たします。
今年度は隊員さんとの交流と県内所在部隊との関係の深化を主眼に積極的に活動したいと計画しています。(会員・小谷文雄)