自衛隊ニュース

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カナダ国防相と会談
防衛産業間の協業を推進

写真=日カナダ友好の「奇跡の旗」にサインした両大臣


 小泉進次郎防衛大臣は3月6日、カナダのデービッド・マクギンティ国防大臣と防衛省で会談した。小泉大臣は「両国はインド太平洋地域や北極圏等安全保障上共通の関心事があるため、活発な対話や交流は非常に重要だ」と述べ、マクギンティ国防大臣もこれに同意した。会談ではイラン情勢についても意見交換を行った。また、今年1月に両国間で「防衛装備品・技術移転協定」が署名されたことを受けて、防衛産業間の協業を推進するための調整を加速することで一致した。

 会談に先立って、両大臣は「奇跡の旗」にサインをした。この旗は長らく両国の友好のシンボルとして、「女川湾の戦い」があった毎年8月9日の追悼式等において寄せ書きが書き込まれていたものだったが、2011年の東日本大震災で大津波にのまれ不明となってしまった。しかし3カ月後に瓦礫の下から奇跡的に発見され、今も大事に受け継がれている。

自衛隊高級課程合同卒業式
統合運用の真のリーダーとして道を切り開く

写真=統幕学校長から卒業証書を手渡される学生


 3月2日、目黒地区に所在する統合幕僚学校(学校長・佐藤網夫空将)、陸上自衛隊教育訓練研究本部(本部長・戒田重雄陸将)、海上自衛隊幹部学校(学校長・羽渕博行海将)および航空自衛隊幹部学校(学校長・倉本昌弘空将)は、合同で自衛隊高級課程卒業式を行った。式には宮﨑防衛副大臣、内倉統合幕僚長、荒井陸上幕僚長、齋藤海上幕僚長および森田航空幕僚長が倍列するとともに、防衛研究所副所長、防衛装備庁艦艇装備研究所長、統友会会長およびオーストラリア大使館在京武官が参列して、卒業生の新たな門出を見守った。また、陸上自衛隊中央音楽隊の演奏が式に花を添えた。

 髙田康弘1海佐が卒業生を代表して申告を行ったのち、オーストラリア海軍からの留学生を含む卒業生44名が佐藤統幕学校長から卒業証書を受け取った。(陸自17名、海自11名、空自15名、オーストラリア海軍1名)。

統幕長「3つのS」贈る

 佐藤学校長は式辞において心に留めてほしいこととして、「上級幹部・シニアリーダーは、究極的には人格・品性によって事を為す」、「人生に二度無し、国防に二度無し、それゆえ時間を疎かにしない」の2つを挙げ、志を同じくする仲間と共に障壁を克服し、そこで培った「品性」・「見識」・「胆識」を持って部下を導くよう求めた。

 宮﨑副大臣は、卒業後に実践の場へ帰ってから経験する新たな気づきに対して「それら一つひとつを喜びとして、次への原動力にしてほしい」と訓示した。

 内倉統幕長は、はなむけの言葉として「Strategic thinking(戦略的思考)」、「Smart approach(知的で先進的な取り組み)」、「Speed in action(迅速な実行)」からなる「3つのS」を贈った。「戦略的思考が進むべき方向を示し、知的な方法がその道筋を整え、迅速な実行がその成果を現実の力へと転化させる。皆さんにはその実践者になってほしい」と要望し、「学生諸官は国の守りの日本代表であり、替えがきかない存在だ」「真のリーダーとして、新たな統合・共存時代を力強く切り開いてほしい」と激励した。

 学生は昨年3月、1佐と2佐を対象に師団相当以上の指揮官や幕僚の育成を目的とした「幹部高級課程」に入校。10月からは統合高級課程に進み、統合運用に関する幅広い知識と技能を習得した。今期からは従来よりも安全保障や戦略の他、リーダーシップに関する教育を充実させた。また、国外研修では4グループに分かれて、フィンランドとエストニア、オランダ、トルコ、インドネシアとタイを訪問し、国際的な視野を広げた。

航空保安官制競技会を開催

写真=三沢管制隊(航空管制部門)


 航空保安管制群(群長・岩井田智1空佐=府中)は、2月25日から27日の間、小牧基地において令和7度航空保安管制競技会を開催した。本競技会は、年度練成訓練計画に基づく航空交通管制及び飛行管理業務の技量向上及び昨今の不安全事例における教訓の定着状況を評価するとともに、隊員の士気振作及び能力向上を促すことを目的として実施した。

 今回は、第5術科学校(小牧)のシミュレーターを使用して、「航空管制」及び「飛行管理」の2部門を実施した。

 「航空管制」部門では、千歳から新田原管制隊までの15個部隊が管制塔における戦闘機、輸送機、ヘリコプター及び民航機等の誘導要領並びに滑走路誤進入、ホットスクランブル、緊急状態機への対応要領などについて競技した。

 また、「飛行管理」部門では、飛行管理隊及び飛行情報隊並びに千歳、春日及び那覇管制隊の5個部隊が飛行計画の正確な入力や行方不明機、識別不明機等への対応要領などについて競技した。

 結果は以下のとおり

【航空管制部門】

 優 勝 小松管制隊

 準優勝 千歳管制隊

 第3位 三沢管制隊

【飛行管理部門】

 優 勝 春日管制隊

 準優勝 千歳管制隊

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