自衛隊ニュース

「頑張っています」新しい職場
活躍するOBシリーズ
奈良交通株式会社 京都営業所
板倉 恒児
自衛隊からバス運転手へ、新たな道への挑戦
昭和62年3月の陸上自衛隊入隊以来、3つの施設科部隊、そして奈良地方協力本部での勤務を通じ、37年間奉職いたしました。多くの良き先輩や同僚に恵まれ、支えられ、未熟だった自分を成長させてくれた自衛隊には感謝しかありません。
定年が視野に入り、家族と真剣に話し合った結果、自衛隊で培った経験やスキルを活かし、即戦力として社会貢献できる再就職先を自ら模索することを決意。その思いを援護課に伝え、具体的な活動を開始しました。そんな中、奈良交通株式会社の求人が目に留まり、会社見学での説明や観光バスの体験試乗を通じて、地域貢献しながら働く自身の姿を具体的にイメージでき、大きな車両を操縦できる自信も湧きました。家族の温かい後押しも得て、採用試験に臨みました。
採用試験の運転実技は緊張しましたが、これまでの経験を信じ無事終了。面接では、自衛隊勤務で培った安全管理能力、車両操縦能力、危機管理能力を活かし即戦力として貢献したいという熱意を伝え、幸いにも採用していただきました。
令和7年2月自衛隊を定年退職し、翌3月奈良交通へ入社。研修センターでの座学、基本運転教習、路上教習を経て4月16日に京都営業所へ配属となりました。研修期間中は、自衛隊時代に叩き込まれた規律遵守、基本動作が自然と身についていたことが役立ち、朝礼での国旗掲揚や社歌斉唱など、懐かしさと共に培ってきた文化の大切さを再認識しました。
運転については、前職での大型車両の運転経験から問題ないと考えていましたが、研修で最も重要だと教わったのは、単なる運転技術ではなく「バス運転者としての心構え」でした。安全運行への意識は自衛隊時代から持っていましたが、実際にお客様を乗せる責任の重みは格段に違います。「今まで以上に安全を最優先した行動を徹底し、お客様に『また奈良交通のバスに乗りたい』と思っていただけるような温かい接客を心掛け、地域社会に貢献できるようになること」。そのためには、日々の業務で常にバス運転者としての心構えを持ち続ける必要があると痛感しています。奈良交通の運転者として真に活躍できるよう、今後も真摯に勤務経験を積む所存です。
最後に、これから定年退職を予定されている自衛隊員の皆様へ。
私のために尽力してくださった方々に感謝します。自衛隊は手厚い再就職支援を実施してくれます。教育参加前に将来を真剣に考え、教育後は継続して自身を見つめ直し、具体的な目標を設定することが重要です。日々の業務に追われがちですが、最終的に道を決めるのは自分自身。どうか背伸びせず、ありのままの自分で自信を持って就職活動に臨んでください。
※板倉氏は令和7年2月に自衛隊奈良地方協力本部を最後に准陸尉(特別昇任)で定年退官。56歳
防衛ホーム
俳句コーナー
迎火の揺るるは父母のもどりくる 田中 雅巳
温泉の里の闇の明るき蕎麦の花 鬼本英太郎
秋天をのの字と鳶の高舞へる 川端 初枝
青空に呑み込まれ行く帰り花 松岡 魚青
賑やかに大空高く渡り鶴 足立 徹
秋冷の山湖に映ゆるチェルビーノ 大島 愛子
虫の音や野口雨情の歌碑ほとり 大西 外明
舟板塀の釘跡著き秋黴雨 木通 佳子
白萩の寄り来るものに揺れ優し 佐賀あかり
稲妻や関八州を駆け照らす 齋藤 一向
大阿蘇の落暉に揺るる芒かな 一ノ瀬恵昭
秋寂ぶや終の別れの棺窓 榎 利風
菊薫る古き館のウエディング 桑野 秀毅
山歩き好みし夫へ木の実拾ふ 棚橋 弘子
父母送り夫も看取りて十三夜 片山 紀子
面会に稲の出来栄え妻に告げ 塚越 敏史
雁渡し母編みかけし糸たぐる 大門千寿子
選 者 吟
秋暑しあつしとまづは浅草寺 畠中 草史
HOME’s English Class
(防衛ホーム英語教室)
ジス イズ テイキング フォエヴァ―
This is taking forever!
めちゃ時間がかかっているんだけど
Hi! How are you doing? 皆様、いかがお過ごしでしょうか。3か月以上続いた猛暑が、さ~と引いた感じで秋になりました。相変わらず大雨の注意報が出ています。季節の変わり目は、何かと体調に影響が出てきます。特に猛暑が続いた今年は、かなり体力が落ちていると考えた方が良いですね。急な冷え込みで風邪を引いたり、体調を崩したりしないよう、十分に健康に留意してお過ごしください。先月、久しぶりに防衛省を訪問しました。防衛省・自衛隊見学ツアーで、大学生を引率して、省内を見学しました。厚生棟など、変わったところも多く、月日の流れを感じた次第です。
今回の表現は、“This is taking forever!”「めちゃ時間がかかっているんだけど」です。“It takes ~”は「時間がかかる」という表現です。どのくらいかかるかというと“forever”(永遠に)かかるという訳です。それが現在進行形で、ずーっとかかるだろうと表現して、時間がかかり過ぎだという意味で使っています。ファストフード店で待たされた時や、自分の仕事が遅々として進まない時などに、使える表現です。時間に対する感情表現ができるフレーズです。お店で注文したときなどは、我慢せず、どのくらい時間がかかるかをはっきりと聞いておくと、後でイライラしないかも知れません。
今回のブログは、「英国陸軍武官のとんでもない答え!?」です。タイトルは、読者の興味をそそるために編集されていますが、内容は“I get to meet a lot of people”(多くに人に会えることに感謝している)という“get to”の使い方を説明しています。興味のある方はhttps://worldlife.jp/archives/18798飛んでください。皆様も、体調を維持して秋の生活を楽しみましょう。ストレスが少ない、健康で陽気な日々をお過ごしください。See ya!
<スワタケル>