自衛隊ニュース

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命を繋ぐ 戦傷治療集合訓練
<第14旅団>

写真=航空機から患者を卸下する隊員


 第14旅団(旅団長・仲西勝典陸将補)は、善通寺駐屯地及び国分台演習場において、旅団戦傷治療集合訓練を実施し、衛生科隊員、補助担架員等に対し、戦傷治療に関する最新の知識及び技能を普及するとともに、部隊の戦傷治療能力向上に資する基幹要員の育成を図った。

 本訓練では、戦闘間における負傷者発生を想定し、脅威下における止血・担架搬送等の初期対応から、比較的安全な地域における血圧・心拍の測定等の継続的な病態管理に至るまで、一連の救護要領を演練した。

 また、航空機による患者後送を想定した訓練も実施した。当初、モックアップを使用した地上訓練により、航空機への患者搭載・卸下要領を演練した後、実機を用いた実戦的な訓練では、円滑な患者搭載・卸下に加え、航空機内における患者管理も実施し、航空患者後送における一連の行動の実効性向上を図った。

 さらに、医師である一般予備自衛官を特別な招集訓練として招集し、医療現場に即した専門的知見に基づく技術指導を受けることで、より高度な戦傷治療の知識を深めるとともに、予備自衛官との連携強化を図った。

 引き続き、あらゆる状況下においても迅速かつ的確に対応できる戦傷治療能力の向上に努めていく。

陸曹小隊長の指揮能力を強化
小隊長等集合訓練を初実施
<対馬警備隊>

写真=攻撃発揮位置で補足命令を下す小隊長


 対馬警備隊(隊長・山田憲和1陸佐)は、5月18日から29日の間、対馬駐屯地及び十文字原演習場において小隊長等集合訓練を実施した。

 訓練は、陸曹小隊長を対象に、まず駐屯地において、戦術基礎や攻撃・防御における基本的事項を教育し、野外訓練における基礎を確立した後、演習場において攻撃・防御における小隊長の指揮要領等を演練し、小隊長として必要な識能、特に知識、実員指揮能力、訓練指導能力及び訓練管理能力の向上を図った。

 陸曹小隊長は幹部自衛官とは異なり、専門的な知識を体系的に学ぶ機会にはない。一方で、現場では小隊長として状況判断し、隊員に的確な命令を下し、攻撃・防御等の各場面で部隊を運用する役割を担う。こうした現状から、現場指揮官として必要な能力を実践的に鍛え上げることが急務であることから、今年度、新規事業として本訓練を計画したものである。

 訓練では、各種計画・命令の作成要領、偵察・調整要領、戦闘の推移に応じて小隊長が判断・決定すべき事項等を攻撃・防御の場面で演練した。単なる知識の付与にとどまらず、限られた時間の中で状況を整理し、小隊の行動を即座に決心することの重要性を強調するとともに、陸曹小隊長として「やるべきことを確実にやりきる」力を涵養した。

 警備隊にとって陸曹小隊長の育成は、個人の能力向上にとどまらず、部隊全体の即応性と戦闘力の向上につながる。最前線を支える中核として、陸曹小隊長を鍛え抜き、いかなる事態にも対応できる部隊を育成する取り組みを継続していく必要がある。

有事の情報収集能力を向上
UAV「蒼天」操縦者集合訓練
<第6即応機動連隊>

写真=操縦訓練を行う隊員


 第6即応機動連隊(情報幹部・伊藤斗志人2陸尉)は、5月18日から6月5日の間、美幌駐屯地及び美幌訓練場において、令和8年度蒼天操縦集合訓練を実施した。

 本訓練は、連隊に新たに装備された蒼天(UAV(狭域用)汎用型)の基礎的操縦訓練を実施し、正確かつ安定的に撮影・伝送する能力の向上を図るとともに、各中隊の蒼天操縦指導部要員の育成を目的として実施した。

 訓練は基礎訓練として、離着陸、ホバリング、前進及び後退、水平・垂直面内の移動、8の字機動等について練成し、最後にカメラワークを含む総合飛行を実施し参加隊員の練度を判定した。

 各中隊の参加者は、初めて取り扱う蒼天の操作に当初は悪戦苦闘していたものの、訓練を重ねることにより徐々にコツをつかみ、自在に操作できる練度まで到達した。

 第6即応機動連隊は、引き続き各種演習・訓練を通じて無人機の運用を含めた情報収集能力の向上を図り、高度に情報化・システム化された現代の特性に対応し得る部隊を目指していく。

機略縦横(120)

一人の人として

潜水艦隊先任伍長
准海尉 田村 健

 この春も入隊式に出席しました。新入隊員を見つめながら、「入隊者数が減少しているとはいえ、これだけ多くの若者がよくぞ自衛官への道を歩んでくれたな」と毎回しみじみ感じております。

 まもなく各部隊に配属され、共に勤務することとなりますが、人材育成に関する相談を隷下部隊先任伍長より受けることも少なくはありません。

 いろいろと思いを巡らせますが、大切なことは、世代論という枠組みで人をひとくくりにするのではなく、その人が持つ能力、経験、人間性に目を向ける姿勢であり、それこそが真の理解や豊かな関係性を築くための鍵となる。そのために重要となってくるのは、やはり柔軟なコミュニケーション力であると、都度痛感しております。

 時代により若者の特徴は変化し、我々世代では持ち合わせていなかった強点を現代の彼ら、彼女らは持っています。短所のあら捜しはせず、まずはそれぞれの長所を伸ばし育てる。「最近の若い者は…」よく聞く言葉ではありますが、約五千年前のエジプト遺跡からも同内容の象形文字が見つかったとか、見つかっていないとか。真実はどちらにせよ、時代や環境が変化しても、人と人が向き合う時の大切な部分は変わらないようです。

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