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持久走と水泳等で競う

海自佐世保教育隊

第12分隊3冠

 海上自衛隊佐世保教育隊(司令・井上貴嗣1海佐)はこのほど、第15期海曹予定者課程(117名)、第11分隊と第12分隊の2個分隊による3千メートルの持久走競技を開催した。

 第12分隊は前回の球技競技の優勝に続く連覇を目指し、第11分隊は第12分隊に負けた雪辱に燃えてそれぞれが全力を尽くして激走した。

 自己記録の更新と分隊優勝を目指して各学生がベストを尽くした結果、分隊対抗の部は平均タイムで18秒の差をつけ第12分隊が勝利し、球技競技に続き分隊対抗競技2冠を達成した。

 個人対抗の部の男性の部は第12分隊の佐藤学生が1位(9分55秒)、女性の部は第11分隊の平尾学生が佐世保教育隊での新記録を樹立し、1位(11分22秒)となった。

 参加した多くの学生が始業時と比較して大きく記録を更新した。

 持久走競技の1週間後には、同課程の水泳競技を開催した。

 これまでの分隊対抗競技で2冠を達成している第12分隊に対し、それを阻止すべく第11分隊の勝利に対する意気込みは強かった。

 序盤から第12分隊がわずかにリードするものの、勝敗の行方は最終競技の分隊対抗リレーまで全くわからない展開となった。


11分隊も一矢


 分隊対抗リレーでは第11分隊が一矢報い、分隊対抗リレー第1位の勝利を収めたものの、総合得点では第12分隊が小差で勝利し、悲願であった分隊競技3冠の偉業を達成した。

 学生は日々の教育訓練等で培った気力、体力及び技術を遺憾なく発揮するとともに、競技を通じて敢闘精神や団結心を強め、心身ともに強くたくましく成長した。

(佐世保教育隊)

美幌6即連 雪中に鍜う

旅団スキー指導官訓練を初めて担任

 第6即応機動連隊(連隊長・河村友則1佐)は1月15日から19日までの間、「令和5年度第1次旅団部隊スキー指導官練成集合訓練」を旅団で初めて連隊が担任し、北見若松市民スキー場及び美幌駐屯地において本部管理中隊松田1曹(上級部隊スキー指導官)が実施した。

 本訓練は旅団が担任する部隊スキー指導官の再認定を必要とする者に対し練成訓練及び遭難者救助法等の訓練を実施し、部隊スキー指導官として必要な知識及び技能の向上を図った。併せて、旅団が実施する上級スキー指導官養成集合訓練参加者のための旅団選考要員12名に技術指導を実施し練度向上を図った。


遭難者救助法も


 専修員に対し、雪崩遭難者救助時の生地での山地機動及び遭難者救助法「3SABCDE(バイタルサイン)教育」も実施。傷病者が出た際にその場で治療することは難しく症状を悪化せずに早期に医療機関に搬送または引継ぐこと、そのために適切な処置と的確な行動判断(初期評価)を行わなければならないことを学び、仲間や遭難者救助のための生命を脅かす状態を回避する訓練を行った。

 最後に第1次練成訓練を終えた専修員から「旅団初の北見若松市民スキー場で練成できたこと、美幌駐屯地の素晴らしい環境で過ごせたことに感謝しています」、上級部隊スキー指導官を目指す専修員からは、「教えていただいた技術を体に染み込ませ、上級部隊スキー指導官になった際には部隊に普及して行きたい」の言葉があった。参加した専修員はスキー技術の向上を図るとともに、上級及び部隊指導官養成集合訓練参加のための準備の万全を図ることができた。


旅団競技会に向け連隊記録会


 第6即応機動連隊は1月23日、旅団冬季戦技競技会に向けて、選手選考を兼ねた連隊記録会を美幌駐屯地に連接する美幌訓練場で実施した。

 本記録会は旅団冬季戦技競技会に合わせて個人走、分隊機動及びアキオ曳行の3部門で実施。

 個人走の部及び分隊機動の部は各選手が小銃、鉄帽、水筒等の装具、背のう(10キロ以上)を身に付け、個人走の部は個人、分隊機動の部は6名編成で競った。アキオ曳行の部は小銃、鉄帽、水筒等の装具を身に付けた4名編成でアキオ(大型ソリ、総重量60キロ以上)を引き起伏のあるコースを走行した

分隊長決まる

 連隊本部からは副連隊長、最先任上級曹長、第2科長も個人走に参加、各中隊長も個人走や分隊走の長となり参加し熱い走りを見せた。

 特に分隊走の部において、第1中隊の分隊長をこの連隊記録会で決定することから、第1中隊今村中隊長と第1中隊に所属する幹部1名が1歩も譲らない白熱したレースを繰り広げ、今村中隊長が最後の最後に意地を見せてレースを制し、第1中隊分隊長の座を獲得した。

 選手は気持ちを一つにして、声を掛け合いながら力強く滑り抜いて練成の成果を最大限に発揮した。本記録会で得た成果を基に旅団冬季戦技競技会までさらに練度向上を図り、連隊一丸となり挑んでいく。

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