2024年5月1日 の記事
防衛大学校615名が入校
4月5日、防衛大学校(久保文明学校長=横須賀市)は、鬼木誠防衛副大臣出席の下、令和6年度入校式を記念講堂にて行った。今年は女子学生94人を含む本科第72期生518名、本科留学生22名及び留学生を含む研究科学生75名の計615名が入校した。
式典のなかで鬼木防衛副大臣は、防衛省・自衛隊は防衛力を抜本的に強化し、国民の命と平和な暮らしを守り抜く重責を担っていること等に触れ、「防衛力の中核となる存在として国民から高く期待されています」と入校生を激励するとともに、「ハラスメント防止を率先できるリーダーの資質をしっかり身に着けて下さい」と要望する等の訓示を述べた。
また、久保学校長は、我が国を取り巻く厳しい安全保障環境の中、「自衛隊に対する期待は高まっていますが、同時に責任も増しています。ぜひともこの期待に応えるべく、精進して頂ければと思います」と式辞を述べた。さらに、来賓代表として南雲憲一郎統合幕僚副長の代理として登壇した南川信隆統合幕僚監部防衛計画部長が、防衛大学校は「戦略的リーダーシップ」の素地を学ぶ我が国唯一の学校であることを踏まえ、「防衛大学校時代に「MVP(エム・ブイ・ピー)」すなわち「Mission(使命感)」、「Vision(構想力)」、「Passion(情熱)」という3つのリーダーシップの要素を磨いてもらいたい」と吉田圭秀統合幕僚長の祝辞を代読した。
その後、校内の陸上競技場において在校生による観閲式、儀仗隊によるドリル演技が行われ、新入生の晴れの門出を祝した。
防衛医科大学校 203名が入校
防衛医科大学校(福島功二学校長=所沢市)で4月8日、医学科第51期、看護学科第11期の入校式典が挙行された。
令和6年度は、医学科83名、看護学科(自衛官候補看護学生)75名、看護学科(技官候補看護学生名簿)45名の計203名が防衛医科大学校に入校。
本年度の入校式では、増田防衛事務次官、上田陸幕副長、真殿海幕副長、小笠原空幕副長、今井統幕首席後方補給官(統幕長代理)、小川防衛監察監、鈴木自衛隊中央病院長、針田衛生監といった省内来賓が出席した。省外来賓では、芳賀国立障害者リハビリテーションセンター総長、小村西埼玉中央病院長、赤津所沢市医師会会長、長谷防衛医学振興会会長などが参加した。
福島学校長による学生への任命の後、代表学生が「防衛医科大学校生たるの名誉と責任を自覚し、日本国憲法、法令及び校則を遵守し、常に徳操を養い、人格を尊重し、心身をきたえ、知識をかん養し、政治的活動に関与せず、全力を尽して学業に励むことを誓います」と宣誓した。
福島学校長の式辞、増田防衛事務次官の訓示、今井統幕首席後方補給官(統幕長代理)の祝辞を、新入生たちは緊張した面持ちで、真剣に聞いていた。
入校生と在校生の連帯感の醸成のために、今年度から新たに在校生代表歓迎の辞、入校生代表挨拶も行われ、新入生が入校した実感をより一層得られる一日となった。
厳粛な雰囲気の中、入校式は最後まで無事に執り行われた。