自衛隊ニュース

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地域と共に 各地で周年記念行事

滝川駐屯地69周年記念行事 市中パレード



南恵庭駐屯地72周年

第3施設団63周年

 南恵庭駐屯地(司令・鹿子島洋陸将補)は、9月29日、南恵庭駐屯地創設72周年並びに第3施設団創隊63周年記念行事を開催した。

 記念式典及び観閲行進には、第3施設団隷下部隊、第73戦車連隊、第101施設直接支援大隊等の部隊が参列し、駐屯地司令は、創造的な変革の推進と困難に立ち向かう強靭さと強固な団結で結ばれた部隊を創造することを要望するとともに、来場の皆様に対して平素からのご理解とご協力への深謝に加え、国民の負託に必ず応えることを誓い式辞とした。

 次いで共催者である恵庭市自衛隊協力会長の原田裕恵庭市長及び和田義明衆議院議員から祝辞をいただいた。

 観閲行進では、施設器材や90式戦車等105両が迫力のある雄姿を披露した。また、第13施設群の隊員で構成される北海自衛太鼓及び第7音楽隊の演奏披露に引き続き、今回初の試みとして「訓練展示」に変えて「部隊紹介」を行い、各部隊長等が駐屯する地域の特性や特色のある装備品とそれらを駆使する隊員をユニークに表現して行事に華を添えた。

 当日は天候にも恵まれ、約2200名の市民の方々が来場し、戦車・偵察警戒車等の装備品の体験搭乗、凧・紙飛行機作りや恵庭市所在団体によるよさこい演舞等により、大盛況のうちに本行事を終えた。

 また、前日には南恵庭駐屯地所在隊員の家族及び募集対象者等に対して、家族の日を開催し、駐屯地司令体験や戦車、施設器材等の体験搭乗等を行い、部隊と家族の連携強化及び募集対象者等の自衛隊に対する理解促進に寄与した。


滝川駐屯地69周年 市中パレード
 滝川駐屯地(司令・小林邦之1陸佐)は、10月26日、滝川駅前通り、ベルロードにおいて、陸上自衛隊滝川駐屯地創立記念行事市中パレード協賛会主催のもと、滝川駐屯地創立記念市中パレードを実施した。市中パレード開催に先立ち、拳法訓練隊による格闘演武、音楽隊による音楽演奏を行った。
 パレードでは、滝川駐屯地所在部隊である第10即応機動連隊を主力として、滝川駐屯地業務隊、第345会計隊、第11後方支援隊即応機動直接支援中隊の他、第11偵察隊(真駒内)、北部方面対舟艇対戦車隊(倶知安)、第2地対艦ミサイル連隊(美唄)、第12施設群(岩見沢)、札幌地方協力本部滝川地域事務所の参加を得て、迫力ある行進を行った。
 今回は、装備の異なる工夫を凝らした普通科中隊や事務官及び技官を含めた滝川駐屯地業務隊、陸海空の自衛官で構成された札幌地本の部隊の溌剌とした行進に、道内外から訪れた観客は、日の丸の旗を手に大きな声援を送った。

中部方面隊64周年
 10月6日、中部方面隊(総監・小林弘樹陸将)は、伊丹駐屯地において「中部方面隊創隊64周年記念行事」を挙行した。
 今年度は、日本全土において「陸上自衛隊演習」が実施され、中部方面隊の部隊も演習に参加中のところ、9月19日、石川県で発生した豪雨災害のため、現在も第10師団を主力とする部隊が能登半島において災害派遣に従事中である。
 そのため今回の記念行事は一般公開を中止するなどその内容を見直し、実施規模を縮小したが、平素からご協力いただいている関係者の皆様に対し、中部方面隊としてできる限りの「感謝」をお伝えするため記念行事を挙行した。
 また開式に先立ち、令和6年能登半島地震及び今回の奥能登豪雨災害により、犠牲となられた方々のご冥福をお祈りする「黙とう」を行った。
 小林総監は式典において、本年8月8日「南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)」が発表されるなど巨大地震への備えが急務であるため、陸・海・空自衛隊、自治体、企業などが一体となって行う「南海レスキュー訓練」を令和7年1月に行う予定であること、また、南海トラフ地震発生の可能性が相対的に高まっている今、同訓練が極めて有意義であり、対処計画の具体化及び実効性の向上のために極めて重要であると述べた。加えて、隊員に対し、地域の皆様からの中部方面隊への「期待」は極めて高いことを認識しつつ、引き続き部隊精強化に尽力するよう訓示した。
 式典において、ご臨席いただいたご来賓の方々を代表して、大阪府知事・吉村洋文氏、ならびに大阪防衛協会会長・井上礼之氏よりそれぞれご挨拶を頂戴し、隊員を直接激励して頂いた。
 中部方面隊は、「国民の生命と財産を守るため、あらゆる事態に備えてまいります」としている。

化学学校67周年
 化学学校(化学学校長兼大宮駐屯地司令・榑林寿弘陸将補=当時)は、10月15日、「化学学校創立67周年記念行事」を挙行した。
 記念式典では、「平成30年から挑戦してきたOPCW指定ラボの認証を今年の8月14日に日本で初めて取得することができ、これは諸先輩方から引き継いだ学校職員全員の努力の賜物であり、引き続き学校職員一丸となって取り組んでいこう」と述べ、職員の士気の高揚を図った。
 感謝状贈呈式では、化学学校の発展に多大な貢献を頂いた方々に日ごろからの感謝の気持ちを伝えることができ、記念会食では歴代学校長をはじめ、各協力会長や企業の方、多くの方々のご臨席を賜り、和やかで盛大な会となった。
 化学学校は、引き続き国民及び地域の期待に応えられるよう日々邁進していく。

高等工科学校69周年
 陸上自衛隊高等工科学校(学校長・篠村和也陸将補=武山)は9月28日に開校祭を実施するとともに、翌29日に創立69周年記念行事を挙行した。
生徒主体の開校祭
ギネス挑戦で成功
 28日の開校祭は、実行委員長(岩並秀弥生徒)を核心に、生徒会が主導で計画し、文化クラブ等の活動成果発表や、生徒会主催イベントなど、生徒が主体となって運営、実施した。
 普段は教場として使用される教室舎では、茶道部などの10個文化クラブが作品等を展示し、各クラブの創意を凝らした作品の数々で、日頃の活動成果を披露し、来校した家族を楽しませた。講堂においては、4個クラブ(吹奏楽部・弁論部・吟詠剣詩舞部・和太鼓部)の発表も実施した。また、グラウンドで実施した生徒会主催イベントでは、審査員として来校した千葉県立君津高校ダンス部のエキシビジョンを皮切りに、学年混合の11チームによる『ダンスバトル』を開催し、更にギネスに挑戦では、「最大のじゃんけん列車」において、780名を達成し、見事チャレンジに成功、ギネスに認定された。
「新たな分野の人材育成に取り組む」
 29日の創立69周年記念行事には、後援会会員の国会議員、歴代学校長、各職種学校長をはじめ、各協力団体の会長等、多くの来賓の方々に加え、この日を楽しみに全国から駆けつけた生徒家族をお迎えするとともに、定年退官相当期となる第31期生、一般の来場者等、合計約2500名を超える方々が来校した。当日は晴天に恵まれ、グラウンドにおいて記念式典・生徒隊パレード・祝賀飛行・ドリル演技・和太鼓演奏を行った。
 式典の式辞において学校長は、「生徒制度の創設以来、69年に亘る歴史を重ね、伝統を継承しつつも、時代の変革に応じて組織、教育内容を充実・発展させて参りました。今後も陸上自衛隊のみならず、全自衛隊から必要とされる高等工科学校として、積極的に新たな分野の人材育成に取り組んでいく所存です」と抱負を述べるとともに、生徒に対し、『自信と誇り』・『校風の具現』を、職員に対し、『自信と誇り』に加え『情熱と愛情』を改めて要望した。その後も校内各所において、装備品展示、広報展示、生徒会イベント等が行われ、創立記念行事の一連の行事は、盛会のうちに終了した。





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