自衛隊ニュース

新年訓練始めで一年の任務達成誓う
ショベルと団長による書初め(第3施設団)
ショベルで書き初め<3施団>
第3施設団(団長・鹿子島洋陸将補=南恵庭)は、1月8日に令和7年団本部訓練始めを実施した。
団長は、年頭の辞として、戦後最も厳しく複雑な安全保障環境の中、次世代に平和で明るい未来を手渡すため、知恵と工夫と本気の努力をもってこの難局を乗り越え、高みを目指し強靭な第3施設団を共に創造していくことを訓示した。
続いて、第3施設団が推進するDXで運用している施設器材のマシンガイダンス(アシスト機能)付油圧ショベルを使用した書初めを行い、団本部各科から選抜された5名の隊員が「ENIWA」の文字を描き、また団長自ら筆を執り、夢、希望、平和、結束を象徴した、「虹」を揮毫した。
「虹」は、嵐が止んだ後に美しい虹が現れるように、どんなに苦しく、厳しい時代でも、皆で力を合わせ乗り越えた先には、明るい未来が待っているという意を込めたものである。
最後に、駐屯地体育館において団本部の士気高揚及び団結の強化を図るため、団長を含む団本部及び団本部勤務班要員でフットサルを実施して汗を流し、令和7年の新たなスタートを切った。
綱引きで一年の勢いつける<岩見沢>
岩見沢駐屯地(司令・山下拓路1陸佐)は令和7年1月9日に「令和7年訓練始め」を実施した。
訓練始めとして地域から信頼される部隊を目指し、今年一年の勢いをつけるため、綱引きを実施した。参加チームは第12施設群の群本部及び各中隊の5個チームと第2直接支援中隊及び業務諸隊の全7個チームで1チーム15名(対群本部戦は10名)のトーナメント戦で行った。各中隊等は独自の作戦で勝負に挑み、実施者も応援者も一丸となり、真剣に綱引きに取り組んだ。
決勝では本部管理中隊と第398施設中隊が激突し、両者一歩も譲らぬ戦が繰り広げられたが、本部管理中隊が昨年に引き続き優勝し、2連覇達成となった。
また、綱引き終了後、安全祈願として各指揮官車両(小型トラック)のタイヤに日本酒をかけ、今年一年の安全を願った。
本訓練始めを通じ、岩見沢駐屯地は新年から部隊の団結の強化及び士気を高揚させることができ、令和7年の隊務を力強くスタートすることが出来た。
連隊統制駆け足<28普連>
第28普通科連隊(連隊長・廣山俊一1陸佐=函館)は、1月8日に函館駐屯地において「令和7年訓練始め」を行った。
当日は、連隊長年頭の辞に始まり、年男・年女の決意表明及び連隊統制駆け足が行われた。
連隊長年頭の辞では、全隊員に対して新しい年のはじまりに当たり心機一転各種隊務に全力で臨み更なる任務遂行能力向上を目指そうという決意、また要望をするとともに、年男・年女の決意表明では11名が自らの成長や、部隊への貢献など新年に向けての抱負を述べ、飛躍の年とすることを誓った。
連隊統制駆け足では連隊長を先頭に、中隊毎に隊列を組んで掛け声をかけながら行われ、団結の強化、士気の高揚が図られた。
熱戦〓にしん船ばん馬レース
留萌駐屯地(司令・小川隆宏1陸佐)は、1月15日、駐屯地所在の部隊及び諸隊が令和7年訓練始めとして初めて、にしん船ばん馬レースを行い、部隊の団結・士気の高揚を図った。
留萌・旭川一家の隊員達は、息を合わせ、休暇明けと感じさせない力強い走りでにしん船を引き、寒さを吹き飛ばすほどの熱戦を繰り広げ、優勝を争った。
レースに参加した隊員は、スタートを知らせる赤旗に注目し、戦いの火蓋が切られた瞬間に周りで見守る隊員から大きな声援が送られ、ゴールを目指して全力で走り出した。結果は、大接戦の末、第4中隊が優勝を掴み取り、訓練成果を遺憾なく発揮した。
今年も引き続き留萌駐屯地は、団結・規律・士気を向上させ、あらゆる任務を達成できるよう訓練に邁進していく。