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   2003年7月15日号
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自衛官36名、統合運用の道へ 統幕校卒業式
多数の来賓が見守る中、田母神学校長が卒業証書を一人ひとりに授与した(6月26日、目黒基地大講堂で)
 統合幕僚学校第42期一般課程卒業式が6月26日、目黒基地大講堂で行われた。
 この課程の教育目的は、上級部隊指揮官または上級幕僚としての職務を遂行するために必要な自衛官の統合運用に関する広範な知識及び技能を総合的に修得させることで、教育期間は約10ヵ月。学生数は陸海空自衛官各12名の計36名。
 午前11時、開式の辞、国歌斉唱に続いて多母神俊雄学校長が登壇、卒業生一人ひとりに卒業証書を授与した。次いで、多母神学校長が式辞に立ち、米国同時多発テロや北朝鮮問題などの世界惰勢について言及しながら精強な自衛隊を造るために「情熱を持て、夢を持て」をはなむけの言葉として贈った。
 引き続き、佐藤昭郎政務官が訓示に立ち、「本課程で培った統合運用に関する幅広い知見を十二分に発揮し、出身自衛隊の視点に止まることなく、常に自衛隊全体の視点に立って職務を遂行するよう」要望した。また、石川亨統幕議長は訓示の中で、「統合推進のため、改革と創造に積極的に挑戦せよ」「精強な自衛隊の核心たれ」「如何なる職務においても誠心誠意、自己の真心をもって対応せよ」の3点を要望し、卒業式が終了した。
 昨年12月、防衛庁長官に対する報告が行われ、自衛隊の運用は統合運用を原則とするという新たな方向性が明確になった。そして今現在、その施策化に向けた準備が着実に推進されている。丁度このような時期に統合について多く学んだ今回の卒業生に対して、各方面から大きな期待が寄せられている。

雪月花
 北朝鮮の身勝手な行動は、判っている心算だったが、今回のアメリカに対する申し入れは、驚くよりも呆れた。
 もともと、対外折衝では、自己の主張だけが正しい、とするお国柄。その上、外交は武力を背景として、はじめて有効・・と考えたのか、国民の餓えには目もくれず、ひたすら最新の兵器を備えてきた。
 周辺国には、威圧外交を展開、「テポドン」「ノドン」などを近海に試射、いつでも大都市を火の海にする、と公言してはばからない。
 金正日総書記は、イラク戦争のとき、連日テレビにしがみつき、フセイン大統領の去就に、注目していた、と伝えられたが、その結果が今回の申し入れ。
 内容の核心は「いかなる場合も、北朝鮮は攻撃の対象から外す・・」というもの。アメリカは、問答無用とばかり、即座に要求を突っぱねたが、要求自体、国際常識から大きく逸脱している。
 韓国の廬武鉉大統領は、就任のあいさつで、「対北朝鮮の政策は、金大中前大統領の親和路線を引き継ぐ・・」と、声明しているが、前途に待ち受ける問題は、容易なことではないようだ。  (大町)

3尉候補者148名の門出祝う
富士学校で任官・卒業式
 富士学校(校長・柳澤壽昭陸将)は7月1日、第52期3尉候補者課程任官式および卒業式を校内の講堂で実施した。
 12週間にわたる3尉候補者課程(SLC)において厳しい訓練・教育に鍛えぬかれた148(普通科82名、特科46名、機甲科20名)は、この日より晴れて3陸尉に任官。原隊に戻り第一線を担う幹部自衛官として、部隊団結の核心となる。
 校長の臨場にともなって各科の学生長による号令で全員が起立すると「ただいまから、52期、3尉候補者課程の任官式および卒業式を挙行いたします」と開式の辞が述べられた。
 引き続き敬礼・国家斉唱がとどこおりなく進むと、学校長が登壇し一人ずつに辞令書を伝達・授与した。(写真)。普通科、特科、機甲科の順に、各課程主任が氏名を読み上げると、卒業者は返事と同時に次々と壇上にあがり、副校長、各室部長、富士教導団長、関係者らが見守る中で、責任感に満ちた表情で辞令を受けとった。
 続く「宣誓」では、特科学生長の尾崎昭生3陸尉が宣誓書を力強く読み上げ、それに全員が続いた。より一層の修練をもって誇り高く職務遂行に努めることを誓った。4名の成績優秀者には学校長賞が授与された。
 校長からの祝辞の後、陸幕長を初めとする祝電が読み上げられ、新任の陸尉を激励。任官式及び卒業式は約1時間半で修了した。辞令書の伝達を受けて意気込みも新たな面持ちの卒業生は、講堂横道路にて記念撮影を行った。

兵站実務訓練を実施
中央業務支援隊
 中央業務支援隊(隊長・藤井信二1佐)の隊員50名は6月19日、霞ヶ浦駐屯地に所在する関東補給処で兵站実務訓練を実施した。
 関東補給処の火器車両部自動倉庫を研修し、IT化により整斉円滑に処理される現場をつぶさに見て、事後の任務遂行に貴重な資を得た。(=写真)
 また、駐屯地広報センターを見学し、霞ヶ浦駐屯地の歴史や展示資料の説明を受けた。特に、元海軍飛行廠に勤務した人が手作りで1/50に精密縮小制作した木製飛行機十数機を、隊員は実際に手に取ってみて感嘆の声を挙げていた。

HOME's English Class
(防衛ホーム英語教室)
IT'S HARD TO HEAR YOU !
(イッツ ハード トゥ ヒアー ユウ)
聞こえにくいんですけど
 Hi皆さん。お元気ですか。沖縄はギラギラとした太陽と青い空、青い海がひろがり、日中最高気温はすでに30度をこしております。観光客の姿も目立ち始め、街全体が活気づいております。今は、夾竹桃のピンクの花が満開です。本土に比べ背も高く、ピンクの花も色鮮やかで本当に美しい景色が道路沿いに広がっています。当地には残念ながら、紫陽花が鉢植え以外は見られないのが残念です。梅雨の中に、色鮮やかな紫陽花がしっとりと佇む風雅さは、やはり梅雨ならではの、自然美ではないでしょうか。奈良の庭園に広がる紫陽花もきっと素晴らしいと思います。
 さて、今回の表現は、“It's hard to hear you”「聞こえにくいんですけど」です。これは勿論、電話での会話です。Hardは、色々な意味がありますが、この場合は、「難しい、困難な、骨の折れる、しにくい」といった意味で使われています。Hear youは「あなたの(言っていること)聞く」という意味です。非常に使い易い、覚え易いフレーズですね。これに続くフレースとして、“The 1ine is bad”「回線の調子が悪い」、“Bad signal”「電波状況が悪い」などがあります。電話では、丁寧に言うより的確に言いたいことを伝えることが必要ですから、はっきりと今の状況を相手に言うことが大事ですね。電話以外では、言葉と共にジェスチャーや目と目を合わせて言うのですから、ことさら言葉を飾ることもないと思います。事実を淡々と伝えることもその場にふさわしいこともあります。
 梅雨は恵みの雨です。しっとりとした雰囲気を楽しんでください。
 それでは皆さん。See ya! (陸幕防衛部=在沖縄米海兵隊司令部キャンプ・コートニー勤務)<スワタケル〉

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