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   2003年12月1日号
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MARCHING FESTIVAL2003 in武道館
自衛隊音楽まつり
全出演者がステージに整列したグランドフィナーレ
21世紀の若者へ『地球の平和へ、マーチング・オン』
小泉首相、石破長官はじめ4万1千人が“感動”
 ライブの聖地でマーチング・オン!吹奏楽の演奏に動きをつけて、聴覚だけでなく視覚も楽しませてしまう「動く吹奏楽」。それがマーチングだ。11月22日、23日、栄ある大舞台、年に一度の自衛隊音楽まつり「マーチング・フェスティバル2003イン武道館」が、東京・日本武道館で開催された。計4回行われた一般公演に約4万1千人が訪れ、22日の招待公演には小泉純一郎首相、石破茂防衛庁長官をはじめ防衛庁・自衛隊高級幹部が訪れた。内容ごとに5部構成の公演は、一瞬一瞬に変化があり目が離せない。躍動するステージは七色に移り変わり、鮮やかな演技が見るものを惹きつけた。
韓国陸軍軍楽隊が伝統の「サムルノリ」を披露
 「地球の平和へ、マーチング・オン!」を今年のテーマに掲げ、レギュラー出演の陸・海・空自衛隊音楽隊をはじめ、北部・東部・中部方面音楽隊、第302保安中隊、ゲストバンドに在日米陸軍軍楽隊、米空軍合同軍楽隊が招かれた。さらに初参加の韓国陸軍軍楽隊が加わり、それぞれに個性的な持ち味を生かした演奏を披露して彩りのある舞台となった。
 陸・海・空部隊から選抜の自衛官で構成される演技隊が、舞台をところ狭しと駆け巡り躍動する演技をみせれば、全国から集まった自衛太鼓の響きが館内を振動させ、また防衛大儀仗隊が特技を発揮し空砲を轟かせた。約90分の公演で、視覚・聴覚・触覚、全てにうったえる演出が観客を魅了した。また第1施設団が演技支援隊として大道具の出し入れから、ステージの構築などを担当し、イベントの円滑な実施に貢献した。
米軍楽隊がポピュラー・ミュージックをプレイ
 ◎バート1
「勇者ここにあり」
 動きのある世界情勢のなか安息のひと時。到着した高官たちが2階中央のVIP席で和やかに談笑する風景が見られた。場内にエックス・ジャパンの「フォーエバー・ラブ」が流れると小泉首相が入場し、2階席から乗り出して手を振って拍手に応えた。続いて石破長官がスポットライトを浴びて開会の挨拶。自衛隊への理解と協力、友好関係への希望を述べ、厳粛な口調が静かな会場に響いた。
 開始した第1部、自衛隊の美は「統制美」に始まった。まずはプロローグ。「逞しき自衛官」では第1空挺団が舞台に突入し、空挺落下から戦闘を展開するシーンを迫力の演技で象徴した。真髪をいれずオープニングセレモニーへと移行。国歌演奏から第302保安中隊の儀仗で国旗が入場し、陸・海・空自衛隊音楽隊が舞台上の三つの階段にずらりと整列した。序曲は航空中央音楽隊・高木義勝2空佐の指揮で「マーキュリー・マーチ」(J・ヴァン・デル・ロースト)。ドラマのはじまりを予感させた。
 いったん暗転した舞台にはピクルス&パセリが登壇し、スポットを浴びると「今日は自衛隊の本当の姿を紹介します」と進行役を務めた。直後から子供たちのハートを掴んで離さない演出へと続く。
 題して「日本アニメヒットソング集」。北部方面音楽隊の酒井伊知郎1陸尉の指揮で「鉄腕アトム」が演奏され、アトムが会場を飛んで横切る演出にどよめきが起きた。中部方面音楽隊による「宇宙戦艦ヤマト」のドリル演奏が、佐多淳二2陸曹のドラムメジャーで展開。名作の一場面が会場に繰り広げられた。そして東部方面音楽隊が「もののけ姫」「千と千尋の神隠し」を演奏。意表をつく演出で一笑をとった。ドラムメジャーの西浩朗陸曹長、安井雅美3陸曹が、的確な指示でマーチングバンドをさばいた。(2面へ続く)

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