防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース 防衛ホーム新聞社 防衛ホーム新聞社
   2003年2月15日号
1面 2面 3面 6面 7面 8面 9面 10面 11面 12面

金銀銅メダル独占(バイアスロン男子2種目)
アジア冬季競技大会青森2003
冬戦教チーム、メダル10個は初の快挙
好結果にガッツポーズの各選手
(左から能登=銀、目黒=金、笠原=銅)
 2月1日、青森市の開会式で幕を開けた「アジア冬季競技大会青森2003」。5回目を迎えた今大会は、6つの国と地域が初めて参加するなど、過去最大規模の29の地域と国が参加。アジア各国の代表が、スキーやスケートなど5競技51種目でその技を競った。氷上・雪上で様々なドラマを生み出した冬季アジア大会は2月8日、熱戦の余韻のまま、その幕を閉じた。
 そのアジア大会に陸上自衛隊冬季戦技教育隊の隊員がバイアスロン、クロスカントリーで選手として出場。
 中国、カザフスタンといった強豪にどれだけ迫るかが焦点となっていたバイアスロンは、2月3日の競技初日、男子10kmで目黒宏直2曹が優勝。2位には能登直3曹、3位に笠原辰己2曹が続き表彰台を独占。同日行なわれた女子7.5kmで田中珠美3曹も13秒差で中国の選手を振り切り見事金メダルを獲得し、男女での「アベック金」を達成した。続く2月5日の男子12.5?パシュート(追い抜き)でも目黒宏直2曹が堂々の1位。2位に能登直3曹、3位に菅恭司2曹が入りここでも表彰台を独占した。目黒2曹はこの後のリレーでも金メダルを獲得して三冠を達成した。
 また、女子クロスカントリーの代表として2月6日のリレー競技(4×5km)に出場した曽根田千鶴3曹は2位でゴールし銀メダルを獲得した。
 <競技結果>
 ◇2月3日
 【バイアスロン男子10km】1位目黒宏直2曹・28分40秒3=ペナルティー数3、2位 能登直3曹・29分14秒8=3、3位 笠原辰己2曹・29分45秒8=4、6位菅恭司2曹・30分23秒7=7
 【バイアスロン女子7.5km】1位田中珠美3曹・24分30秒9=ペナルティー数4、7位鈴木香苗2曹・26分27秒3=7、9位高野早苗士長・26分46秒9=5、11位築舘郁代2曹・28分9秒1=7
 【クロスカントリー女子5km】9位越田夕香士長・15分58秒3
 ◇2月5日
 【バイアスロン男子12.5kmパシュート】1位目黒宏直2曹・39分9秒8=ペナルティー数4、2位 能登直3曹・41分34秒3=6、3位 菅恭司2曹・41分56秒9=6、6位笠原辰己2曹・45分44秒8=12
 【バイアロン女子10kmパシュート】4位 田中珠美3曹・42分34秒0=ペナルティー数8、6位鈴木香苗2曹・46分25秒3=10、7位築舘郁代2曹・46分40秒2=7、10位高野早苗士長・50分14秒2=12
 【クロスカントリー女子10km】6位曽根田千鶴3曹・28分49秒5
 ◇2月6日
 【クロスカントリー女子リレー(4×5km)】2位 日本(夏見・福田・横山・曽根田)・1時間3分0
 ◇2月7日
 【バイアスロン男子リレー(4×7.5km)】1位日本(能登・目黒・笠原・管)・1時間25分40=ペナルティー数0
 【バイアスロン女子リレー(4×5km)】2位 日本(高野・田中・築舘・鈴木)・1時間28分26=7

<関連記事2面>


コース整備、通信、救護など支援
弘前駐屯地でアジア大会協力隊編成
 弘前駐屯地(司令・落合直日1佐)では1月24日、駐屯地営庭で第5回アジア冬季競技大会大鰐町競技会場協力隊編成完結式を行った。=写真
 完結式では、協力隊長(39普運副運隊長・後藤2佐)が司令に編成完結を報告したあと、落合司令が「自衛隊らしさ・自衛官らしさを常に心がけ、任務を完遂」「本任務支援を絶好の訓練の場として捉えて行動」「安全管理・健康管理には十分に注意を払い、任務遂行に邁進」の3点を要望し、力強く訓示した。
 協力隊は、1月25日から2月8日まで大鰐温泉スキー場で、アルペン・クロスカントリー・ジャンプ競技のコース整備、通信構成、救護施設の設置など、大会の円滑な運営を支援した。

来館者10万人超える
陸自広報センター
 昨年4月、朝霞駐屯地にオープンした陸上自衛隊広報センターの来館者数が2月1日、10万人を突破した。
 幸運にも10万人目の来館者となったのは、川口市の岩川さおりさん(中2)で、ゲーム雑誌で同センターを知り、この日初めて母親の智子さん(42)と訪れたところ、10万人目の来館者となった。
 センター入口で行われた記念セレモニーでは、ファンファーレが演奏される中、くす玉が割られ、周囲に集まった来館者や関係者から盛大な拍手が送られた。
 続いて中村信吾東方幕僚長から、記念のAH1-Sの模型と家族分の体験搭乗チケットが、女性職員からは花束がそれぞれ贈られると、さおりさんは突然の出来事に驚きながらも「迷彩服を着てプリクラを撮るのを楽しみにして来た」と話し、今日は夢みたい。と母子で感激の表情を浮かべていた。
 また、体験コーナーや、90式戦車、AH1-Sの展示を満喫すると、「本物は初めて見たけど、イメージ通りかっこよかった。学校でも今日の事を自慢して、また友達と来たい」と楽しそうに感想を話していた。
 広報センターは、自衛隊初体験の人にも興味深く、親しみやすい施設として人気を集め、オープン以来、様々なイベントが企画され、ファンも定着している。ハギノセンター長は、「10万人は通過点にすぎない。今後も魅力ある施設にしたい」と話しており、春には3Dシアターの新バージョンが登場する予定だ。(塩田愛子)

防衛医学セミナーを開催
 1月29日、「防衛医学セミナー」が防衛庁A棟講堂で開催され、志方俊之帝京大学教授、西川徹矢運用局長、松谷有希雄参事官をはじめとした来賓や防衛庁自衛隊の高級幹部、医官など約800名が出席。「期待される自衛隊医療を目指して」を統一テーマに講演やシンポジウムが行われた。
 セミナー開始に先立ち、会長の白濱龍興自衛隊中央病院長は「ゴラン高原、東チモールでのPKO、インド洋上での米軍支援という陸海空が同時に3ヶ所で国際平和協力業務を行う元での今回のセミナーは自衛隊衛生の将来を考える時、皆さんの大きな糧となると確信している」と挨拶。続いて志方教授が「新しい時代の脅威と我が国の安全保障」の演題で特別講演を行った。
 その後、途中休憩を狭みながら白濱院長による「組織が衛生に期待するもの――新自衛隊中央病院の果たすべき任務――」の講演と、「国際平和協力業務における自衛隊医療体制――将来への展望――」と題したシンポジウムが行われセミナーは終了した。(小川郷太郎)

2面へ
(ヘルプ)

Copyright (C) 2001-2014 Boueihome Shinbun Inc