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   2003年2月15日号
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小泉首相からメッセージ
舞子高校『震災メモリアル行事』
「阪神淡路大震災を忘れるな」
3特連が講演や人命救助意を展示
自衛隊の活動に理解深める
<兵庫地連>
 兵庫地連(部長・片山和美1陸佐)は1月17日、兵庫県立舞子高校が行っている阪神淡路大震災メモリアル行事の依頼を受け、第3特科連隊(姫路)の協力を得て参加した。
 舞子高校は、昨年4月に全国初の「環境防災科」を設置したのを契機として阪神淡路大震災で亡くなられた方々を追悼すると共に震災の記憶や教訓を後の世代に継承するために3年前から「阪神淡路大震災を忘れない〜21世紀を担う私達の使命〜1.17震災メモリアル」行事を実施している。
 全体会議では、環境防災科の第1期生が入学したことを受けて、環境防災科生徒の実践発表や中学校の防災教育の取り組みの報告、パネルディスカッションが行われた。
 また、分科会においては第3特科連隊副連隊長・山根2陸佐を講師として「自衛隊の災害派遣の体験談」と題して震災の際の自衛隊の活動状況、体験談等を生徒たちに講義した。生徒たちは自衛隊の活動を理解すると共に、改めて生命の大切さを胸に刻んでいた。
 また、陸上自衛隊が震災後整備した人命救助システムの展示及び使い方の説明を行い、自衛隊の人命救助、災害派遣能力を披露した。参加した地元小学生、地域住民、学校関係者や生徒たちから多くの質問が発せられ、自衛隊の活動に対する期待が感じられた。
@米国ホワイトハウスからも声明届く
 この震災メモリアル行事には、生徒たちの呼びかけに応え、小泉首相並びに米国ホワイトハウスからもメッセージが寄せられている。

下関市で初の防災訓練
自衛隊、警察など300名参加
<山口地連>
 阪神、淡路大震災から丸8年の1月17日、山口県下関市(江島潔市長)では総合防災図上訓練が市体育館で行われ、市職員のほか、警察や自衛隊、ライフライン関連機関・企業などから約300名が参加。山口地連(部長・石井祐司1空佐)からも下関出張所長以下3名が参加した。(=写真)
 今回は、17普連の計画による想定で行われ、被害状況を事前に知らせず、対策本部長の下関市長も何も知らないなかで実施された。
 各自が初動体制を考えながら動き、対策本部や関係機関の対応や連携を検証する形式で下関市としては初めての試みだった。
 「17日午前8時に菊川断層を震源とする震度6強の地震が発生した」との想定。で、災害発生直後と翌日のシミュレーションが実施され、下関出張所では、警備担当部隊の17普連から下関市まで約70?離れているという観点から初期の連絡体制の確保及び部隊の誘導等を実施するなど、緊張感のある訓練が行われた。
 昼食時には、17普連が炊事車による炊出しを実施。参加者全員がカレーライスと豚汁に舌鼓を打った。
 最後に、下関市長が「市民の生命と財産を守るのが行政の最大の使命。現実的な訓練を通じて各自の役割を再確認し、災害時に適切な対応を心がけてもらいたい」と挨拶し、訓練を終了した。

初の女性予備自補
<三重地連>
 三重地連(部長・佐藤晃章1陸佐)は12月25日、予備自衛官補の採用に伴なう辞令書交付式を地連本部部長室で実施した。採用された小林千奈美予備自衛官補は、看護師の資格を有し、三重地連では今年度3人目(技能公募では2人目)で、女性としては初の採用。辞令書の交付後、小林予備補は声高らかに宣誓し、部長から激励の訓辞を受けた。

入隊予定者が出身校で指導
教育委員会の制度を利用
小学生のスキー授業手伝う
<秋田地連>
 卒業後の進路が決まっている高校生に対して、出身小学校の授業を手伝う秋田県教育委員会主催「高校生助手派遣プログラム」の制度があり、秋田地連(部長・山下富雄1陸佐)から今春、一般曹候補学生として入隊が予定されている佐藤友香里さん(大館鳳鳴高校3年)がその派遣第1号として参加した。
 「高校ではもう授業がなく、自習をして過ごすよりボランティアをしたい」と話し、主に6年生の授業を手伝っている。
 初めは「小学生と接する機会がなかったのでどうしたらいいか戸惑う」と緊張気味だったが、スキーの授業で、小山から滑り降りる児童に合図をしたり、コース取りの説明をするうちに、児童から「友香里先生」と呼ばれるなど徐々にうち解けていた。
 佐藤さんは「早く児童全員の名前を覚えて、気楽に話しができるようになりたい。自衛隊に入隊する際にもいい経験になると思う」と意欲を燃やしていた。

新年早々の大学説明会に15名参加
<群馬地連>
 群馬地連(部長・上野明義1陸佐)では1月中旬、2大学で新年明けて初の説明会を実施した。
 説明会を行ったのは、東洋大学(板倉キャンパス)と前橋国際大学で、ともにここ数年、一般幹部候補生等の受験者や入隊者を輩出している私立大学。正月のお屠蘇気分も抜け切れぬこの時期の大学説明会にもかかわらず15名の学生が参加し1年の好スタートを切った。
 今年就職活動を控えた参加学生は、新春を迎え気持ちも新たにネクタイ・スーツ姿がほとんどで、中には2年生の時から、説明会に参加している学生もおり終始真剣に説明に聞き入っていた。地連ブースを訪れた学生から「説明を聞いて大変参考になりました」と好評だった。

地連・東西南北
生徒1次試験始まる
各地連で好調なスタート
 1月11日、自衛官等採用試験の最後を飾る自衛隊生徒の第1次試験が全国の各試験会場で一斉に行われた。採用予定人員は陸自約250人、海自約60人、空自約50人となっている。
 <東京>
 今年も厳しい戦いが予想される中、東京地連(部長・三本明世陸将補)では1月11日、目黒駐屯地と立川駐屯地の2会場で試験を行い陸自172人、海自17人、空自36人、計225人が受験した。
 午前10時から試験が開始され、午前中は国語、社会、理科、午後は数学、英語及び作文の筆記試験が行われ、自衛隊生徒を目指す受験生達の熱い戦いが繰り広げられた。そして同20日、1次試験の合格発表が行われ、東京地連からは陸自20人、海自2人、空自9人、計31人が見事1次試験を突破した。今年度の東京地連からの1次合格率は13.8%で昨年度の12.2%を1.6%上回っており、担当の広報官等は1人でも多く2次試験に合格し入校できることを期待している。
 <石川>
 石川地連(部長・行本雄司1空佐)は1月11日、自衛隊生徒1次試験を石川県下2カ所の試験会場(本部会場と穴水町役場会場)で実施した。
 試験当日は、北陸の冬では珍しく青空が広がり、心配された雪の影響もなく、それぞれの会場に現れた受験生達は元気よく受付けを終え、係員の指示に従い難問に取り組んでいた。
 今年度の受験数は「少子化の影響」及び「県内高校受験模試」との競合のため、昨年に比較し若干名少なくなったが、受験生の多くは、合格したら是非入隊したいとの強い意志の持ち主ばかりで、試験会場は暖房も必要ない程の熱気で満ちあふれていた。
 これは、最近の若者の傾向として親から離れ「自主自立」することや「ボランティア精神」「国際貢献」など「社会に対する奉仕の精神」を持った中学生が確実に増えていることが受験生の「質のアップ」につながったものと思われる。
 <群馬>
 群馬地連(部長・上野明義1陸佐)では1月11日、自衛隊生徒の第1次採用試験を県下3カ所に分かれて実施し、104名が受験した。
 生徒採用試験は、中学生を対象としているため、まだ幼さが残っており、部長が常日頃から述べている「親御さんから預かっているつもりで接しなさい」を合言葉に、受験生の緊張が少しでも和らぐよう、試験関係者はいつもにも増して懇切丁寧に接している様子が窺えた。
 受験生達もあどけなさが残る反面、試験が開始されると顔が真顔に戻り真剣に受験する姿に驚かされた。
 <香川>
 香川地連(部長・平川眞1陸佐)は1月11日、自衛隊生徒採用試験(1次試験)を高松・善通寺・小豆島の3会場で行った。
 本年度の生徒採用試験は、過去最高となり昨年度と比較すると約1.3倍の120名の採用となった。全般説明の後、午前中に国語、社会、理科の択一式。午後が数学、英語の択一式と作文。年末年始を返上して猛勉強を続けてきた中学生達は、真剣な表情で試験に取り組んでいた。また中学生達は校区の違う学生と話すなどして親睦も深めていた。

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