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   2003年7月15日号
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寄せ書き 入隊所感
第117教育大隊327中 一般陸曹候補学生課程  西村辰徳
 なぜ自衛隊に入りたいのか?これが曹候補学生に合格した時に周りから言われた事だ。理由はいろいろとあるがその中に自分に足りない「何か」を探すためにというのがある。自分は18年間生きてきて物心ついた時から何不自由無い生活を送り周囲から見れば満足した毎日だったと思う。確かに毎日の生活には満足していたが常に心の奥底で「何か」自分には足りないと感じていた。
 それはいつもあと一歩でつかめそうにはなるが結局は何も得られずに終わるという繰り返しだったのでこのままの生活では何も変わらないと思い自衛隊に入ろうと決心した。これは高校卒業後の進路をどうするか迷っていた自分にとって大きな転機となった。大学でも良かったかもしれないが自分には自衛隊に入る事が一番の近道に思えたからだ。
 けれどもだからといってその「何か」がそう簡単に見つかるなどと甘い考えは持っていない。数カ月、数年あるいは数十年かかるかもしれないが、いつかきっとその「何か」を掴みたいと思う。そしてこれは他の仲間にもいえる事でそれぞれの「何か」とは異なっているかもしれないが掴もうとする努力をする事で一人ひとりが人間的・精神的に成長することができるはずだ。
 これから様々な困難な事が起こると思うがそれらを仲間と共に乗り越え、そこから成長し立派な自衛官となりたい。
第117教育大隊331中 一般陸曹候補学生課程  小畑裕太
私の自衛隊入隊の動機は、学生時代にしていた柔道を生かしながら仕事が出来るのは、自衛隊しかないと思ったからです。また、私が人としてどこまで出来るのか試したい反面、もう一度、人としての基本を学びたかったからです。
 私がイメージした自衛隊は、毎日厳しい訓練、朝から晩まで鬼のように恐ろしい教官、自由が全くない半刑務所のような所だと思いましたが、いざ入隊してみると、自衛隊の生活は、人として当たり前の事しかしていません。
 また、中隊長、区隊長、班長の方々もとても明るく、優しい人達で、今では大変毎日が充実しています。
 これから本格的な訓練が始まりますが、時には辛い事、苦しい事があると思います。辛い、著しいのは自分だけではなく、同じ目標に向かって頑張っている仲間も同じです。
 仲間は、辛い事を半減してくれ、うれしい事、楽しい事を倍にしてくれます。そんな仲間がいるという事を忘れず、これから頑張っていきます。私はどの道を選ぶかではなく、選んだ道でどこまでやるかが大切だと思います。たとえ道が遠回りでも、得るものはたくさんあると思います。
 自衛官として社会人として恥じる事のない人間になるよう努め、団結・規律・士気を大切にし、「文武両道」を目標に、頑張っていきたいと思います。
東ティモールPKOに参加
第110特科大隊第2中隊 3陸曹  主藤 和彰

 昨年9月から約6ヶ月間、第2次東ティモール派遣施設群としてPKOに参加しました。私は、糧食班勤務で日本とは全く異なる環境の中での仕事でしたので、不安や戸惑いもありました。糧食班には、現地人も勤務しており、一緒に仕事をしていたので言葉が通じず苦労したこともありましたが、無事任務遂行することが出来ました。日本では味わうことの出来ない貴重な体験をすることが出来ました。この東ティモールPKO活動で得た様々な体験や知識を今後の部隊業務遂行にあたり自分なりに活かして行きたいと思います。機会があればまた参加したいと思います。

「頑張っています」 新しい職場
活躍するOB シリーズ
富国生命保険相互会社 長崎支杜・主幹  杉 治夫
平成11年、護衛艦「せんだい」の砲電長兼副長を3海佐で退職。58歳
 第二の人生を「富国生命」でスタートし早いもので4年が経過しました。入社面接時「富国生命はご存じですか?」と聞かれ、「初めて聞いた名です」と答えたところ、「これだよ、自衛艦の副長が富国の名を知らないんだから」と話され、「佐世保は大きな部隊があるのに知名度が浸透していない。何とか富国生命の名前を広げてもらいたい」と語られ、「これは面白そうだな」と入社を決意しました。
 入社後早々、支社長から「任せます。主幹の思うとおりどんどんやって下さい。出来ることは支援します」との言葉を頂いて、「やらせてもらいます」ということから、自衛隊流に陣容構築、役割分担及び担当者の0JTが必要と考え、寸暇を利用して自衛隊内の活動に対する知識教育、実践指導を主勤務として過ごしております。
 自衛隊時代は男の縦割り「鞭・鞭・鞭」の世界、今度は女の世界、気分が活動に大きな影響を及ぼすことから取舵変針し「飴、飴、鞭」で楽しく勤務できるよう指導に心掛けております。
 この記事を掲載して頂ける好機を活用してわが社を紹介しますと、会社設立は「富国徴兵保険」で軍人さん対象にスタートしました。現在では「人に優しい会社」「契約を頂いた隊員の方は責任を持って徹底的にフォローを行う」これが毅然たる富国生命の方針です。このような方針が評価されて現在では約2万2千人の隊員とその家族がお客様となられております。
 佐世保営業所もこの方針に沿って、「自衛隊員は国を守っている。われわれは隊員と家族を守ろう」「商品は他杜に負けない。自信を持って活動しよう」を合言葉に楽しくあなたの部隊へ訪れています。今後とも宜しくお願い致します。
 終りに、民間社会に出て強く感じることは「自衛隊の経験・肩書きは実績を挙げないと無きに等しい」ということです。業績でその人の価値を判断されますので皆さんが何処の会社に勤務されても愛社精神を持ち、自衛隊で培った精神力を持って職務に邁進し実績を積めば必ず認められます。自信を持って第二の人生に向かいましょう。そうすると晩酌は美味しいお酒が飲めます。くれぐれも体力向上には留意して下さい。

回想の70年代音楽(13)
強欲と忘恩
 だいき 『女性セブン』の最新号にこういうタイトルで藤井フミヤを批判する記事が載ってたぜ。
 ひろか かつてチェッカーズで一緒だった幼なじみの高杢禎彦が大病(胃がんで胃のほか脾臓等も切除したそうだ)を期に暴露したのが発端らしいが、これが今回の本題ではない。
 だいき 最近の芸能界の強欲と言えば、北島三郎事務所、ジャニーズ事務所と億単位の税金逃れが続いているなあ。その前には五木ひろしのところでもあった。
 ひろか そうしてみんな、国税当局と見解の相違があったが、告知されたとおり支払うことにした、と定番のコメントをするんだ。
 だいき パパなんか五木ひろしはともかく北島三郎は好きじゃないから、あの愚直な与作と女房は年貢逃れなんかしねえだろ、風雪流れ旅の駆け落ち夫婦もさって悪態ついてた。
 ひろか 与作の居たような山奥まで徴税役人の目が光っていたかな? それはどうでもいいけど、以前、井上陽水が強欲(ドケチ)だという妻(石川セリ)の告白記事もあったような…
 だいき その記事見てないけど、ケチと強欲は違うんじゃないか。ともあれ、あれで陽水と石川セリが夫婦だって知ったんだけど、陽水が作って石川セリが歌った「ダンスはうまく踊れない」は名曲だぜ。セールス的には女優の高樹澪の方が有名でしょうけど。
 ひろか 井上陽水が出始めの頃パパなんかまだ中学生で、何だコリャ???だったけど、今では崇拝しています。吉田拓郎も同じ。拓郎と久本雅美が司会をしていた番組で久本が拓郎を無作法におちょくっているのを見て、礼儀がなってないと怒って抗議電話をしたろ〜かと言っていた。
 だいき ハハハ、どこへかけようとしたんですかねえ。
 ひろか 忘恩といえば、昭和50年以来、演歌界のスターとして紅白にも途切れず連続出場しているHがその口じゃないかと勝手に思っているんですが、本人のことをご存知で、そういう非難は間違いだという方は是非ご一報ください。
 だいき まあ、デビュー曲は別として、欽ちゃんの番組からヒットの火が点いた「K」、ちあきなおみのレコードのB面に入っていた「Y」、元来が浪曲師木村友衛の持ち歌「N」などヒット曲の経緯を見ると世渡り上手ぶりが見て取れ、その辺が下手なパパが快く思わないのは勝手ですが…
 ひろか まだ三橋美智也が生きている頃、私は民謡三橋流の弟子だと盛んに吹聴してたんですが、今はどうなんですかね。大変興味のあるところです。
 ※〈近々取り上げる予定>桜田淳子、ベンチャーズ、新御三家(西城秀樹様、お早い回復を祈っております!)、80年代アイドルIH

部外者の声
自衛隊への理解深める
〈体験入隊所見〉
(株)ダイトーグループ  加藤ともり
 「自衛隊」という私のイメージは、常に銃を片手に匍匐(ほふく)前進して、戦時中の兵隊みたいに「怖い」というイメージがありました。しかし、よく考えてみると自衛隊は日頃どのような生活をしているのか、どのような活動をしているのか考えたことがありませんでした。
 そんな中で始まった5日間だけの体験入隊の初日が始まりました。まず驚いたことは、体力訓練・清掃・食事・入浴そして就寝まで分刻みで1日の行動が決まっていて、こんな生活に5日間耐えられるのか不安になりました。日頃は自分の好きな時間に起きたり食事をする私達です。なぜこんな規則正しい生活をするのか聞いてみると隊員の方は「国内で緊急事態が起った時、すぐ対処するためです」と教えてくれました。自衛官の力達は日頃から緊急事態に備えて訓練し、国民の為に励んで下さっていることに感謝の気持ちが生まれました。
 しかし2日目には時間の進め方にも体が慣れてきてむしろ「楽しい」という気持ちで訓練を受けました。また自衛隊の訓練以外の活動として、マラソンや駅伝等の運動競技会の支援を知ったことで、私の自衛隊への興味は大きくなりました。
 私は今回の体験入隊で多くのことを学びました。5日間の期間が短く感じ、もう少し色々と体験し、また自衛官の方達の考えや思いを知り、帰ってから自衛隊の活動を知らない周りの人達に伝えたいと思いました。
 怖さから始まった体験入隊も、最終日にはとても大きな何かを手に入れたように思います。これからもっと自衛隊への理解を深め、良き理解者になり応援していきたいと思います。貴重な体験をさせていただいてありがとうございました。
ヘリコプターに初搭乗
大分県揚志館高校3年  中島 一譲
 今回の体験は、.これから自衛隊を目指す自分にとって大変貴重な体験になりました。ヘリコプターに乗れるということを聞いた時は、今まで陸上自衛隊以外の部隊については、あまり知らなかったのでこの機会に航空自衛隊のことも知ろうと思い、迷わず参加を決めました。
 まず基地に着いて驚いたのは、基地の設備です。今まで基地の中に入ったことがなかったのでどんな感じになっているのか興味がありました。それまでのイメージは基地内には訓練するような所ばかり、といった感じでしたが、実際に見ると資料館があり、戦闘機などを展示していたりと一般の人が見学するような設備があり驚きました。
 午後から説明を受けたあと、ヘリコプターに搭乗しました。中からの景色はとても素晴らしく、感動しました。しばらくして操縦席の近くにすわると、たくさんの機械があることに気づきました。パイロットはそれらの機械を操つり、指示を出す時は英語を使っていて、ヘリコプターを飛ばすということは大変難しいことなんだと思いました。
 今回の体験で今まで知らなかったことがたくさん分かり、今まで以上に自衛官になりたいという気持ちが強くなりました。またこのような機会があれば、ぜひ参加したいと思います。最後に今回お世話してくださった自衛隊の人たちは、とても親切に対応してくれ、ありがとうございました。

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