自衛隊ニュース

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7師団、3年ぶり創隊・創立行事

国内最大級 361両が行進

 陸自第7師団(師団長・中村裕亮陸将=東千歳)は5月22日、3年ぶりとなる第7師団創隊67周年・東千歳駐屯地創立68周年記念行事を執り行った。


 天候に恵まれた当日、第7師団長と駐屯地司令による感謝状贈呈式、祝賀式、観閲行進および訓練展示等を行った。

 東千歳駐屯地第2滑走路において実施した国内最大級の観閲行進では、装軌車208両、装輪車153両の計361両が参加し、一糸乱れぬ統制された行進を披露した。

 また、観閲行進後に行った訓練展示では、第7師団隷下の各部隊が保有する戦車・装甲車等の衝撃力と隊員の気迫あふれる行動により、敵を圧倒する戦闘場面を次々と繰り広げ、来場者を魅了した。


敵圧倒する訓練展示も


 新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、例年行っていた戦車体験試乗やレンジャー体験、野外入浴セットによる足湯体験等は残念ながら実施できなかったが、本記念行事で実施した観閲行進、訓練展示は、部隊・隊員にとって来年以降の記念行事開催につながる大きな糧となった。

 第7師団および東千歳駐屯地は、国民そして地域の皆様に対して活力と安心、安全をもたらすため、常に心を燃やし、目的意識と向上心をもって任務にまい進していく。

富士総火演 島嶼を防衛

領域横断作戦遂ぐ
オスプレイも参加

 富士総合火力演習が5月28日、静岡県の東富士演習場で行われた。実弾を用いた陸自最大の火力演習で今年で64回目。富士学校などの隊員約3300人が戦車・装甲車等36両、各種火砲53門などを駆使し、練成成果を発揮した。

 前・後段の2部構成。後段では陸海空自の統合運用、領域横断作戦の下、陸自の諸職種協同による島嶼(しょ)防衛の戦闘要領を展示した。

 1~3期の状況のうち、1期はネットワーク電子戦システム(NEWS)も駆使し着上陸侵攻阻止を図った。2期は水陸両用車中隊が強襲上陸、初参加のV-22オスプレイが空中機動部隊を降着させ、3期で90式戦車小隊など増援部隊が投入され、敵を撃破した。


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