自衛隊ニュース

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無事故15万キロ達成!

佐々木2曹に第3級賞詞

<第2師団>

 令和5年12月18日、旭川駐屯地において、第2師団司令部付隊(隊長・大久保和彦3陸佐)所属の車両操縦無事故15万キロを達成した佐々木惇哉2陸曹に対し、第2師団長(井土川一友陸将)から第3級賞詞が伝達された。

 佐々木2曹は、北海道の中でも特に気象条件の厳しい道北地区において、平成22年4月に自動車免許を取得以来、車両の安全運転に心がけ、車両操縦無事故を継続し、「無事故15万キロ」を達成した。

 佐々木2曹は今回の受賞について「車両小隊の操縦手として、積み重ねてきた車両操縦無事故を表彰していただきとても光栄です。引き続き操縦手としての知識と技能を磨き、輸送任務を完遂します」と語り、更に無事故記録を更新していくと決意をにじませていた。

 第2師団は引き続き、あらゆる気象・地形を克服し車両の安全運転に心がけていく。

中SAM部隊実射検閲

<第7高射特科群>

 第7高射特科群(群長・伊藤充希1陸佐)は、令和5年10月10日から17日までの間、アメリカ合衆国のマクレガー射場において、03式中距離地対空誘導弾(中SAM)部隊実射検閲を実施した。

 第7高射特科群は、令和2年3月に長崎県竹松駐屯地から沖縄県宮古島に、令和5年3月には更に1コ高射中隊が石垣島に移駐した。最南端に所在する高射特科群として離島における防空を主とする任務を行っている。今回、航空自衛隊ペトリオットとの協同対空戦闘や対空戦闘後の陣地変換を行って、運用の実効性を向上させることができた。

 この訓練に参加した、宮古島に所在する第7高射特科群第346高射中隊の大平2尉は「昨年度参加したASP評価員の経験を活かして、年度当初から訓練計画を立案し、「実戦的な行動」をテーマに国内における訓練に励んできました。中SAM導入以来最も良い評価を得ましたが一部評価においては練成した実力を発揮できず悔しい結果になりました。今後は、ASPに参加した者が経験したことを普及し、部隊の任務遂行能力の向上に寄与できるよう励んで参ります」と決意を述べた。

無事故1500時間達成!

西1尉称える

<北部方面ヘリコプター隊>

 令和5年12月18日、旭川駐屯地において、第2師団司令部付隊(隊長・大久保和彦3陸佐)所属の車両操縦無事故15万キロを達成した佐々木惇哉2陸曹に対し、第2師団長(井土川一友陸将)から第3級賞詞が伝達された。

 佐々木2曹は、北海道の中でも特に気象条件の厳しい道北地区において、平成22年4月に自動車免許を取得以来、車両の安全運転に心がけ、車両操縦無事故を継続し、「無事故15万キロ」を達成した。

 佐々木2曹は今回の受賞について「車両小隊の操縦手として、積み重ねてきた車両操縦無事故を表彰していただきとても光栄です。引き続き操縦手としての知識と技能を磨き、輸送任務を完遂します」と語り、更に無事故記録を更新していくと決意をにじませていた。

 第2師団は引き続き、あらゆる気象・地形を克服し車両の安全運転に心がけていく。

鳥インフル対処で農水省より感謝状

<第9師団>

 第9師団(師団長・田尻祐介陸将=青森)は、1月16日青森駐屯地において、農林水産大臣より感謝状の贈呈を受けた。

 これは、第9師団が令和4年度に青森県で発生した3件の高病原性鳥インフルエンザに対し、24時間態勢で防疫措置に協力し、まん延を防止した功績が認められたものである。

 令和4年4月の横浜町と、同年12月の三沢市においては、第5普通科連隊を基幹とした対処部隊が活動し、特に三沢市では国内最大規模となった約139万羽に及ぶ殺処分の半数を担任した。また、令和5年3月の蓬田村においては、第39普通科連隊を基幹とした対処部隊が活動し、約16万羽の殺処分を担任した。いずれの活動においても、自治体等との密接な連携の下、部隊・隊員の即応性と精強性を遺憾なく発揮して任務を完遂した。

 第9師団は引き続き、各関係機関と緊密に連携し、あらゆる災害に備えていく。

ノーサイド

北原巖男

やさしい日本語

 1月23日付け、日本経済新聞夕刊「あすへの話題」欄。立教大学名誉教授の鳥飼玖美子さんが、「震災と多文化共生」と題して、能登地震発災時に発令された「大津波警報」を伝える各局のテレビ画面を取り上げ、過去2回の大震災では多数の外国籍住民に情報が届かなかった教訓が生かされたと書いています。鳥飼玖美子さんは、同時通訳や英会話講座、英語教育、異文化コミュニケーション等で活躍して来られています。長くなりますが、紹介したいと思います。

 曰く

 「「・・・テレビ画面では、「津波」「避難」とある漢字にルビがふられ、やさしい日本語で「つなみ!にげて!」と説明されていた。英語ではEvacuation!と表示され、Tsunami!と書かれた後に副音声やラジオで英語の説明が聞けるとの案内も出た。

 過去2回の大震災では、多数の外国籍住民に情報が届かなかった。英語を理解しない人も多い在住外国人にとって共通語である「やさしい日本語」での情報提供が必要だと判明し、NHK放送研究所では「やさしい日本語」でどうニュースを伝えるかの研究を始めた。「やさしい日本語」が画面上で使われたのは、過去の経験を生かした成果だったように思う。

 ・・・石川県には約1万7000人の外国人が在住。多くはベトナムや中国出身。日本全体でも国籍の上位5カ国は、中国、ベトナム、韓国、フィリピン、ブラジルである。

 グローバル化は海外だけではない。内なるグローバル化で、日本は今や多言語・多文化社会になっていることを忘れないでいたい。」」

 ・・・少子高齢化の中、年々増え続けている日本在住外国人の皆さんに加え、来日する外国人観光客の数もコロナ以前のレベルまで戻りつつあります。

 そうした彼らにとって、緊急事態発生時の伝達情報を日本国民と同じように受け取り、その内容を正確に理解し、かつ速やかに適切な行動に移ることが出来ることは、死活的に重要です。今回の能登地震は、改めて、マスコミはもちろん、自衛隊・警察・消防・医療等の政府関係機関、全国の自治体、関係企業・団体等が、「やさしい日本語」を予め研究し、準備し、即応態勢を維持しておくことの重要性を提起しました。日本は、これから益々多くの外国人を受け入れて行きます。その日本が彼らに対して果たすべき大切な責任の一つです。

 「やさしい日本語」を使うことは、決して易しいことではない、むしろ難しい。そんな思いを、「内なるグローバル化」が進む身近な日常生活・社会生活での体験を通じて抱いている自衛隊員・ご家族・本紙読者の皆さんも多いのではないでしょうか。僕もその一人です。

 あなた自身が選ぶとすれば、どんな「やさしい日本語」になるでしょうか。例えば、緊急事態発生は・・・?

 ふと作家井上ひさしさんの有名な言葉が浮かんで来ました。

 「むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをゆかいに、ゆかいなことをまじめに書くこと・・・」

 

北原 巖男(きたはらいわお) 元防衛施設庁長官。元東ティモール大使。現日本東ティモール協会会長。(公社)隊友会理事

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