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「延長プラン60」登場 防生協

 防衛省・自衛隊の隊員による隊員のための生活協同組合である防衛省職員生活協同組合(以降「防生協」)。昨年は創立60周年を記念してロゴデザインを刷新。今年は3月に本部事務局を移転し、7月からは新しい生命・医療共済「延長プラン60※」のスタートを控える。今回も武藤義哉理事長に、新プラン導入等について想いを聞いた。

(聞き手 本紙 吉田 佳子)


【延長プラン60】

 − 現在、現職時代は「生命・医療共済」で、退職後は「退職者生命・医療共済」に移行することで継続して保障が受けられますが、新たに「延長プラン60」を導入する理由とは何なのでしょうか。

 理事長 「退職者生命・医療共済」は、「医療」が現職時代と同じぐらいの厚い保障を提供する一方、「生命」については現職時代と比べてどうしても見劣りしてしまいます。例えば「生命・医療共済」(2口)では1000万円の保障だったものが、「退職者生命・医療共済」(1口)に移行後は100万円とその差は歴然です。自衛官のように60歳未満で定年を迎える若年定年退職者と、定年延長も加わり60歳以降で定年を迎える事務官等との保障額の差は大きいわけです。実際に、若年定年退職者の方からは「万が一に備えて家族のために60歳までは保障を手厚くしておきたい」との声を多く頂きました。ならば、若年定年退職者にもせめて60歳までは現職時代と変わらない保障を提供できるように、と考えたのが「延長プラン60」なのです。

 -退職後の4年から6年間も家族を守れるわけですよね。とても素晴らしいプランだと思います。


【能登地震について】

 − 今回の能登地震では対応等お忙しいのでは。

 理事長 お問い合わせはたくさん頂いていますが、大きな被害に遭われた方の申請はこれから増えてくるのだろうと思います。我々としてはすぐに対応できるように万全の態勢を整えています。

 − 今後何が起きるかわかりません。被災後すみやかに保障を受けるために心掛けておくべきことはありますか。

 理事長 申請書類に添付する修理の見積もり、現場の写真等については今回のような大きな災害の場合は簡略化できる場合もあります。個別の案件もありますので、まずは地域担当者やコールセンターに相談して頂ければと思います。


【昨年ロゴを刷新】

 − 新しいロゴの浸透具合はいかがですか。

 理事長 手応えはあります。時間が経てば少しずつ「防生協のロゴだな」と認識してもらえると期待しています。コスパが良く、今回の「延長プラン60」のように時代に応じた共済を提供していますので、保険や共済を検討する際に自然と「防生協もあるよね」と思い出してもらえればと思います。


【本部事務局が移転】

 − 移転によって変わることはありますか。

 理事長 3月4日から新事務所での業務を開始致しました。防衛省に少し近くなります。事務所の面積が大きくなるので、職員も働きやすくなると思います。理事長室の広さは変わりませんが(笑)。移転先は耐震性も高いので、大きな地震が発生しても安心して業務を続けられます。

 ※新住所〒162-0845 東京都新宿区市谷本村町2-1 クイーポビル6階


【組合員へメッセージ】

 − 組合員に対してメッセージをお願いします。

 理事長 防生協は助け合いの精神で60年以上やってきて、本当にコスパも良いし、組合員のニーズに沿った共済を提供しています。ぜひその存在を認識して頂いて、結婚・子供が生まれた等人生の節目で保険や共済を選ぶ際に、ぜひ防生協を選択肢のひとつとして検討して頂ければ嬉しく思います。

 − 本日はありがとうございました。


※「延長プラン60」とは・・・若年定年等で退職した自衛官が、60歳までの間、現職時代と変わらずに防生協の「生命・医療共済」を継続できる新プラン。令和6年6月の退職者より利用可能。利用には、定年退職のタイミングで60歳からの「退職者生命・医療共済」の一時払掛金を支払うなど諸要件があるので、詳しくは地域担当者、コールセンターにお問い合わせください。

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