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   2003年10月1日号
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スポーツよもやま話 根岸直樹
西武・伊東引退に思う
 巨人・川相に続いてのベテランの引退表明。「伊東よ、お前もか」と言いたいところをグッとこらえて「ご苦労様でした。これからは指揮官としての第二の人生を頑張って下さい」とエールを送りたい。

 西武・伊東勤捕手(41)は、入団時から「近い将来、西武の指導者として働いてくれる大切な人材」(故根本睦夫監督)と、大きな期待をかけられていた。それでなければ根本監督も、熊本工から夏の甲子園に出たほどの逸材を、地元・所沢高の定時制に転校させ、練習生にまでして入団させるはずがない。

 捕手としての実績は申し分なかった。光り輝く1,263試合連続無失策記録を筆頭にベストナイン選出10回、ゴールデングラブ賞11回…。現役22年、41歳はパ・リーグ最年長だった。

 3年前、東尾監督がその座を降りたとき一度「監督昇格」の話が出たが、このときは「やり残したことがある」と、兼任総合コーチとして現役を続けてきた。しかし「伊原監督で2年待った」(小野球団代表)のだから、球団としてももう後へは引けないだろう。

 「そういう風が吹いていることは身にしみて感じていた。22年、西武にお世話になり続けてきて、何のお返しもできなくては男がすたる」と話した伊東。「50歳までも現役で…」と来季以降の勇姿をまぶたに浮かべたファンも多いことだろうが(かくいう小生も、現役続行を強く夢見ていた)ここは「西武100年の計」「強いライオンスの復活」「日本一の座奪回」を期待して、頭を切り替えたいものだ。

 「自分のことだけを考えていればよかった時期は終わった。現役22年は、自分なりにまずまずだったとほぼ満足している。総合コーチとしては、両立できず迷惑をかけた。しかし、ここまでやれるとは思っていなかったし、支えていただいた周囲の方々に、心から感謝している」

 V争いの喧噪(けんそう)の中で、また一つ"巨星"が落ちた。いつになく寂しい秋を感じるきょうこのころだが、伊東新監督で再出発する来季の新生・西武ライオンズの船出を祝って、秋の夜長にしみじみと一献傾けたい心境ではある。

雪月花
 東京・上野の国立博物館で開催されている、トルコ文明展に行った。夏休みも終った平日の午後だったが、満員の行列だ。ことしは日本におけるトルコ年ということだったが、今ひとつ盛りあがりがなかったがここに来てやっとそれらしい催しがあちこちでみられるようになった。ここではイスタンブールのトプカプ宮殿の宝物が中心に展示されていた。ダイヤやルビー、エメラルドなど何種類もの宝石に飾られた小銃、同じく乗馬用のあぶみや、ターバンにつける宝飾の前では人の波が動かない。トルコの親日ぶりについてはあまりにも有名。1890年、明治天皇を表敬に訪れたトルコ海軍が串本沖で沈没し地元の人たちが救助、生存の兵隊を日本海軍がトルコまで送り届けた。このことも日本大好きの一つの要因になっているのだろう。東郷元師率いる日本海軍が対馬海峡でバルチック艦隊を打ち破った時にはトルコ全土が湧いたという。平成11年には海自「ぶんご」「ときわ」「おおすみ」がトルコ地震の被災者へ仮設住宅500戸を届けた。この時、記者も同行したが、その喜びぶりは大変なものだった。港に出迎えてくれた小中学生の両国国旗の波、エーゲ海や地中海まで取材に飛んで来たヘリコプター。街で乗ったタクシーで料金は要らないと言われた隊員もいた。1万7千キロ離れた国から届けられただけに感動を与えたのだろう。あの時、海自隊員のみんなと一緒に見たトプカプ宮殿の宝飾品がはじめて外国で展示された、それがやっぱり日本だったのもすごく嬉しくなつかしかった。海の男たちが培った友情はいつまでも続くことだろう。もちろん国と国との友好もつづけなければならない。(所谷)

HOME's English Class(防衛ホーム英語教室)
WE ARE PARTNERS IN CRiME
(ウイ アー パートナーズ イン クライム)
僕達は悪友なんです
 Hi!皆さん。お元気ですか。台風の季節になりました。全国的に被害がでているのが気掛かりですね。先週は東京で海兵隊セミナーが開かれ、好評でした。全国からのセミナー参加者の中には久しぶりに再会された方もおおく、短い時間でしたが旧交を温めることができました。熱気を帯びたセミナーと対照的に、東京の季節は初秋。空も青く晴れ上がり、朝夕はひんやりと過ごし易くなっていました。四季を楽しむ、その移り変わりにものを思うのは、やはり日本人ですね。

 さて、今回の表現は、“We are partners in crime"「僕達は悪友なんです。」にしました。悪友はbad friendという言い方はしません。Crimeは「罪」を意味します。自分達の関係が非常に深い友情、「同じ釜の飯をくう」的な関係にあることを示します。一言で相手に関係を伝えることができるので、くどくどとした説明が不要になりますが、会話の上では、それをきっかけにして、話に花を咲かせてください。

 話しべたな日本人と言われますが、米国人でも話題を提供するためにいろいろと勉強していることを知っておいてください。海兵隊の師団長へ急遽表敬することになり、表敬20分前に手書きで訪問者の略歴を海兵師団長にお渡ししたところ・表敬時にはほとんどを略歴、趣味等を暗記されており、その気配りと会話の巧みさに感服したことを思い出します。

 秋と共に、夏の疲れが身体にでてきます。ゆっくりと身体を休ませながら、心地よい秋空の下で、爽快な汗をかきたいものですね。東京でお世話になりました皆様に再度御礼申し上げます。くれぐれもご自愛下さい。See ya!

 (陸幕防衛部=在沖縄米海兵隊司令部キャンプ・コートニー勤務)<スワタケル〉(イラストも)

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