自衛隊ニュース

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日本水難救済会より感謝状
<朝霞駐屯地>

写真=左から業務隊長、司令、理事長、事業部長


 朝霞駐屯地(司令・坂田裕樹陸将補)は12月2日、「青い羽根募金」主催団体の日本水難救済会から募金活動に協力した功績による感謝状等を受贈した。

 駐屯地は各種募金活動に参加しており、今回主催団体の表彰基準に達したため3年ぶりの受賞となった。

 当日、遠山日本水難救済会理事長と同第1事業部長が来隊され、理事長から坂田駐屯地司令へ日本水難救済会長感謝状と事業功労有功盾が贈呈された。

名古屋まつりに貢献

<第35普通科連隊>

写真=連隊長(当時)と名古屋市長


 このほど第35普通科連隊(連隊長・佐々木久史1陸佐(当時)=守山)は、名古屋まつり郷土英傑行列に多数の隊員が参加し、名古屋まつりの実施に大きく寄与したことに対し、名古屋市長から感謝状を受賞した。

 連隊は、名古屋まつりに昭和41年から参加しており、今年で57回目の参加となる。

 今年の名古屋まつりは2日間で約176万人の観客が集まり、隊員たちは笑顔で手を振り、まつりの盛り上がりに貢献した。

部隊と共に歩んできた軌跡
<第3地対艦ミサイル連隊>

涙涙の万歳三唱

写真=見送られる佛田准尉


 第3地対艦ミサイル連隊(連隊長・井田輝彦1陸佐=上富良野)は12月5日、本部管理中隊、佛田陽一准陸尉の退官行事を行った。

 佛田准尉は、平成6年に連隊が創隊された際のメンバーであり、連隊のことなら何でも精通している貴重な逸材である。そんな佛田准尉の退官行事にあたり、たくさんの祝電や遠方から旧知の方がお祝いに来るなど、人望の厚さに敬服した。また、最後の見送りの際、後輩隊員であり長年の友でもある松田2曹が感極まりながら佛田准尉との思い出を述べ、涙涙の万歳三唱となった。連隊と共に歩んできた貴重な隊員が退官するのは大変寂しくあるものの、佛田准尉の意思を受け継いだ後輩隊員が部隊の伝統継承に邁進していくと強く感じた。

トウチとさくら

板橋区都立高校のインターンに協力

写真=柳田駐屯地司令と一緒に



 自衛隊東京地方協力本部北地域事務所(所長・西尾3陸佐)は11月12日から14日までの3日間、板橋区内に所在する都立高等学校の学生6名を対象にしたインターンシップに協力した。

 同校は、全国で初めて「都市防災技術科」を設置して、1年生及び2年生を対象に、防災に関する実技体験(探究防災)に力を入れており、今回のインターンシップでは、12日・13日の2日間については、練馬駐屯地の協力を得て、第1師団の概要説明、基本教練、ロープワーク、体力検定、体験喫食、救急法、史料館見学など多岐にわたる体験を実施することができた。

 また、駐屯地司令(柳田常泰陸将補)との懇談も行われ、学生たちは当初緊張しつつも、和やかな雰囲気の中で交流を楽しんでいた。

 最終日の14日は朝霞駐屯地において、北地域事務所が計画した部隊見学を実施し、学生たちには駐屯地の雰囲気を体感してもらうことができた。

 参加した学生からは、「自衛隊の訓練を体験できて参考になった」「筋肉痛になった」「食事が美味しかった」など率直な感想が寄せられたほか、「来年度、自衛官採用試験を受験したい」といった進路希望につながる声も聞かれた。

 北地域事務所は、今後も学校側と連携を深め、学校教育支援や説明会等を通じて、自衛隊に対する理解の一層の深化を図っていく。

ノーサイド
北原巖男

前進

 2026年(令和8年)、新年明けましておめでとうございます!

 自衛隊員・ご家族の皆さん、そして「自衛隊のできないことで自衛隊を応援する」を社訓とする本紙「防衛ホーム」の読者の皆さんをはじめ、お一人お一人がご健勝で幸多き年でありますよう、心よりお祈り申し上げます!

 こうした中、我が国を取り巻く安全保障環境は、本年も厳しく、複雑で、予断を許さない緊張状態が続いて行くものと思われます。

 小泉進次郎防衛大臣を先頭に、昨年末に策定された2026年度政府予算案の速やかな成立に向けた透明性ある建設的な国会審議、強固な日米同盟関係を基軸としつつ韓国等同志国との緊密な連携推進、一方的な威圧的行動を強めている中国をはじめロシア・北朝鮮対策、安全保障関連3文書の速やかな改訂、防衛生産・技術基盤強化のための新たな施策の策定、加速する少子化の中での人的基盤の強化、更には頻発する地震や洪水等の大規模自然災害に対する迅速対処等、防衛省・自衛隊の皆さんの責任は大変重く、気を許しません。

 そんな皆さんに、多くの国民は期待をし、強い信頼を寄せています。それだけに、皆さんを見つめる国民の目が、厳しさを増して来るのは至極当然のことです。

 でも大丈夫。皆さんは、健全な社会人であり、常に国民と共に在る国民の自衛隊を担う者としての使命を自覚し、自衛隊員としての誇りと謙虚さを兼ね備えている皆さんです。筆者は、OB自衛隊員の一人として、胸を張って皆さんを国民に紹介したい気持ちでいます。

 いかなる事態の生起に際しても、しっかり対応出来、以て国民の負託に応え得るよう、士気高く日々練度の維持・向上に努めると共に防衛力の整備・強化に努めて行く皆さんの、留まるところ無く前進を続ける努力・頑張りに、心から力いっぱいのエールを送ります!但し、各種オペレーション・訓練・演習等に際しては、不慮の事故等に陥ることの無いよう、くれぐれも気を付けてください!

 もちろん、揺るぎない防衛力の保持と併せて、わが国自身の外交力を強化し、機を失することの無い、積極的かつ重層的な日本外交の展開が不可欠であることは言うまでもありません。

 激動する国際社会に在っては、まず外交力の真価が問われます。同盟国・同志国そして国際社会をいかに我が味方につけるか。

 現下の中国との関係を不安視する国民は多いと思います。

 筆者は、日中国交正常化40周年を記念する「2012日中国民交流友好年」実行委員会事務局長を務めた当時を思い出しています。日本国内において、官民幅広い皆さんの理解と協力・支援を受け、盛り沢山の記念事業や交流事業等を計画することが出来ました。もちろん、在京中国大使館・中国政府外交部・中国国営放送等を始め中国の関係機関・諸団体の皆さんとも、累次にわたり緊密な調整等も経て、質量ともに日中国交正常化40周年「国民交流友好年」を祝うにふさわしい様々な事業を行うことが出来ると喜んでいました。

 そうした中、日本政府は、尖閣諸島の国有化を決定しました。尖閣諸島は、我が国固有の領土であることは明白であるにもかかわらず、中国の強い反発に直面しました。純粋に民間レベルの草の根事業も含めて、予定していた各種記念事業等は、中国サイドからの一方的な通告で、次々にキャンセルせざるを得ませんでした。「こういう時にこそ、行うべきだ!」との訴えは、正にむなしい負け犬の遠吠えそのものでした。落胆しました。沢山の皆さんが、涙を流しました。

 現下の日中関係は、2012年の比ではないかもしれません。本当に大変な状況に在るように思われます。

 ヒートアップする情報戦。これ以上、両国関係の悪化をエスカレートさせてはなりません。同時に、我が国の軍国主義復活批判など、事実に反する情報発信に対しては、直ちに、断固として否定して行かなければなりません。国際社会は見ています。

 2025年度補正予算を成立させた臨時国会は、12月17日に閉会しました。高市首相は当日の記者会見で、「中国は、日本にとって重要な隣国であり、建設的かつ安定的な関係を構築して行く必要があります」「率直に対話を重ね戦略的互恵関係を包括的に推進していきたい」「中国側とも意思疎通を継続しつつ、今後も国益の観点から適切に対処していく」旨、表明しています。(2025年12月17日付 首相官邸HPより)

 高市首相のリーダーシップの下、正に政官が一体となり、主権国としての矜持としたたかな日本外交の知恵を以て、冷静に関係修復に向けた糸口を絞り出して行って頂きたいと思います。時間を要するとも、確実な前進を願って止みません。頑張ってください!


北原 巖男(きたはらいわお) 元防衛施設庁長官。元東ティモール大使。現日本東ティモール協会会長。(公社)隊友会理事

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