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   2003年2月1日号
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『体育セミナー』を開催
3自衛隊合同では初めて
問題点など活発に意見交換 体育学校
 自衛隊体育学校(校長・那須誠陸将補)は、1月16、17日の両日、陸海空の各部隊及び学校等の体育指導関係者を集めて、3自衛隊合同による「第1回体育セミナー」を朝霞駐屯地内同校隊舎講堂で開催した。
 同セミナーは、隊員の体力等、各自衛隊の体育に関する状況を把握しあい、その対策、研究成果の普及を目的に企画・設定したもので、初の試みとなる今回、幕僚監部、防大、部隊、学校関係者50名、体校職員約30名が参加した。
 16日午前、参加者を前に那須校長が登壇。自衛隊体育を取り巻く環境の変化、問題点をあげ、「悩み、実態を明らかにし、自衛隊全般の体育に関する認識を深め、幅広く意見交換してほしい」と要望し、体校については、「よく知ってもらい、体育の分野の専門家として、本校を活用、利用してもらいたい」と挨拶を述べ、セミナー開始となった。
 まず、同校の体育課程等概要が紹介された後、会食をはさみ、各代表者による発表へと続いた。発表者は、空自航空教育隊・奥田政夫1尉、海自幹部候補生学校・窪田廣志2尉、陸自幹部候補生学校・山崎義人3佐、同富士学校・十河浩3佐の4名。順に、新入隊員、幹部候補生(B、U)、同(I)、中堅幹部及び3尉候補者それぞれの体力の問題点と対策を約20分間で発表。その後、体校企画室職員の進行で30分間の意見交換が実施され、終始にわたり活発な議論が交わされた。海幕から参加した松岡弘紀3佐は終了後「高い問題意識を持った方が多くて満足している」と感想を述べ、「体校は、スポーツ医学の知識の豊富さなど体育学最先端のスペシャリスト」、と今後の期待も高めていた。
 翌17日には、体校の教官、陸自2教育団による体力向上のための実践的な施策の紹介の他、校内施設の見学が行われ2日間のセミナーは終了した。(塩田愛子)

全日本レスリング大会
体校選手が上位独占
 全日本レスリング選手権大会が12月23日、国立代々木第2体育館で開催され、グレコローマンスタイル66kg級の部で、自衛隊体育学校(校長・那須誠陸将補)選手が上位3位を占めた。
 同大会は来年のアテネオリンピック出場の選考に関わる第一関門ともいえる重要な試合で、優勝した飯室雅規選手は同大会3連覇の快挙も同時に達成。アテネへの夢を確実につなげた。2位には大井将憲選手、3位には齋藤柔選手が入賞した。(塩田愛子)

中病でクリスマス・コンサート
陸空中音が初の合同演奏会
 12月20日、自衛隊中央病院外来棟4階講堂で、クリスマスコンサートが開催された。
 陸自中央音楽隊から三村准尉以下10名、航空中央音楽隊からは木島2曹以下4名の計14名が出演、ホワイト・クリスマスほか、全11曲の華麗なクラリネット・アンサンブルを繰り広げた。
 中央病院では、最大規模、かつ初の陸上・航空自衛隊の合同演奏会となり、約90名の患者・職員が、両音楽隊の調和のとれたすばらしい演奏に聴き入っていた。感動のあまり、患者さんの中には涙を流す方も。
 コンサート終了後、患者代表から「年末を病院で過ごすことになり、暗くなりがちな心を楽しく、心和ます音楽のすばらしさをつくづく感じました。音楽隊員の方々に敬意を表したい」と感謝の言葉や花束が贈られた(=写真)。

陸自第1音楽隊が定期演奏会を開催
 陸上自衛隊第1音楽隊は次のとおり「第27回定期演奏会」を開催します。
 <日時>平成15年3月13日(木)午後6時30分開演
 <場所>練馬文化センター(西武池袋線・地下鉄大江戸線練馬駅下車)
 <出演>陸上自衛隊第1音楽隊(軽快なマーチを中心とした吹奏楽をお送りします)
 <入場無料>
 <申込方法>往復はがきに、住所、氏名、年齢、人数(2名まで)を明記の上、左記までお申し込み下さ
い。(2月28日必着、応募多数の場合は抽選となります)
 <申込先>〒179-8523練馬区北町4-1-1 第1師団司令部広報班「定期演奏会B」係 TEL03-3933-1161内線218

話題の新刊
目本の敗北
外交・安全保障フォーラム代表 三根生久大・著
 日本の国際外交の失敗ということではなしに、まして指摘さるべきは、周知のようにその直情的無定見の対米外交で太平洋戦争を惹き起こしてしまった軍部の独裁と政治家の弱体であろう。そして果ては日本の国家そのものを滅亡させてしまい、いまだにアメリカのマインド・コントロールの下にその後遺症から脱却できないでいる日本の現状は、まさに「敗けた国は百年起てない」と結論づけたナポレオンの遺訓を想起せざるを得ない。今その折り返し地点を過ぎた日本は、どういう展開を辿るのであろうか。
 一方、アメリカは、当面の対イラク、北朝鮮もさることながら、中国の核戦略、ミサイル体系などのレベルがアメリカに急接近しつつあることに警戒心を強めている。
 筆者は、本書の中で15、16年後に米中戦争を予測しているが、中国を中核とする揺れるアジアの力学構造の中で「日本軍」を前方展開軍として第1線に投入し、日米同盟を背景とした「血の犠牲を共有する」同盟の本質を再確認しようとする。また、執筆にあたっては、米国防総省や政治家、アメリカ・アジア諸国の軍人、戦略研究所等のこれまでの長い交流をもとにインタビューを重ねている。(徳間書店刊「定価1,900円十税)
 三根生久夫(みねお・きゅうだい)氏路歴 外交・軍事戦略問題評論家。1926年東京生まれ。陸軍士官学校在校中終戦。戦後は一貫して軍事問題に取り組み、戦史、米軍戦略の研究を続ける。米国防総省はじめ軍事情勢把握のため世界中を飛び回り、ベトナム戦争にも従軍。その卓抜な語学力は米国防総省、米軍でも定評があり、唯一のペンタゴン通の軍事評論家として知られる。「現代の戦争」「戦略」「戦争単入門」「日本国自衛隊」などがあり、箸書は42冊に及ぶ。

教官採用のお知らせ
 陸上自衛隊では、次のとおり防衛庁教官の採用試験『?種試験(大学卒業程度)相当』を行います。
 <採用予定先、試験区分及び採用予定数> 陸上自衛隊少年工科学校(神奈川県横須賀市)▽情報2名▽音楽1名▽美術1名
 <応募資格>昭和48年4月2日から昭和56年4月1日までに生まれた者で、高等学校教諭一種免許以上(情報、音楽または美術)を有する者又は平成15年3月までに取得見込みの者
 <受付期間> 1月24日(金)から3月10日(月)まで
 <試験日> ▽第1次試験 3月23日(日)▽第2次試験 4月14日(月)
 <試験場所> 神奈川県横須賀市
 <合格発表> ▽第1次試験合格者 4月4日(金)▽最終合格 5月上旬
 <その他> 受験案内は、〒162-0845東京都新宿区市谷本村町5番1号「防衛庁陸上幕僚監部人事部補任課職員人事管理室」TEL03-3268-3111(内線40282〜40284)まで、160円切手を貼ったあて先明記の返信用封筒(角形2号・長さ33・2cm×幅24cm)を同封して請求してください。

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