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   2005年7月1日号
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総合優勝は南施隊
初の「航空施設競技会」を実施
<芦屋基地>
 空自施設部隊による第1回「航空施設競技会」が5月24日から26日までの3日間、芦屋基地で行われた。
 これは、航空基地などの被害復旧等に関する施設技術力及び気力、体力等の総合能力の向上などを目的としたもので航空総隊司令官の田母神空将を競技会会長に、全国の航空施設隊から全9チームが参加した。競技会は、3種目の競技点数の合計により総合優勝が決められ、各チーム10名の選手は、優勝の栄冠を目指して激闘を繰り広げた。
 初日の測量競技は、トラバース測量、水準測量、目測から成り、展開先での測量活動を想定している。特に、目測競技は器材がない状態で如何に正確に測量できるかが問われるもので、冷静かつ情熱をもって戦った結果、北施設1作隊チーム(千歳)が部門賞を獲得した。
 2日目に行われた障害物突破等競技は、アスレチックのような障害物コースをチームで踏破するもの。コースは、壁越え、ロープ渡りなど16種の障害物で構成されている。どのような状況になっても任務を遂行できる気力体力を必要とする競技で、大きな声援を受け全力で障害物を突破する気迫溢れる姿は、見ている者に感動を与えるほどだった。この種目は、南施隊作業隊チーム(那覇)が制した。
 最終日の展開地等整備競技は、普段から得意とするブルドーザーなどの器材を操作して機動部隊等の展開地(土塁陣地)も構築するもの。狭く限られた地域に、複数の重器材が緻密な誘導のもと整斉と作業する状態は、航空施設隊が日頃から実施している練成訓練の成果を遺憾なく発揮するものであった。この種目は、地元の西施隊1作隊チーム(芦屋)が勝利した。
 総合優勝は、南施隊作業隊で、参加部隊の中で最少人員数でありながらも見事な勝利だった。作業隊長の平1尉は「優勝か否かは紙一重、勝利への意欲の強さが勝因」と振り返る。
 閉会式では、全チームが次回の勝利を決意する中、田母神空将の「航空施設に栄光あれ」の言葉をもって熱い3日間は幕を閉じた。

在沖縄3自衛隊が災害対処図上演習
 第1混成団(団長・君塚栄治陸将補)は、6月7日、那覇駐屯地作戦室で、在沖海・空自衛隊と協同して「在沖三自衛隊災害対処図上演習」を実施した。
 これは、災害発生時における陸・海・空自衛隊の協同調整要領を確立し、協同災害対処能力の向上を図るとともに、昨年3月に在沖三自衛隊間で締結した「災害派遣要請の受理及び処理に関する協定」を実効性あるものにする目的で行ったもの。
 当日は、第1混成団10名、海上自衛隊4名、航空自衛隊2名の計16名の各幕僚が演習に参加、また内閣官房沖縄危機管理官(桐原弘毅氏)をはじめ県・自治体・警察・消防・在日米軍の各関係機関からも20名の防災担当者が参加した。
 演習は当初、過去の大規模災害(奥尻島津波災害・明和の大津波災害)を紹介し、災害状況・自衛隊の派遣活動についてイメージアップを図った後、「沖縄本島近海(本島西部沖)で強い地震が発生した」との想定で、発災から災害派遣活動までの「情報収集要領及び情報の共有要領」「協同調整所における調整要領」「航空管制及び県・警察・消防・米軍との調整要領」等について討議を行った。また、演習終了後には研究会が行われ、問題点を検討するとともに今後の課題等について話し合った。

ヘリ体験搭乗に参加
東千歳駐屯地モニター  井上 一捷
 一度は乗ってみたいと普段から思っていたヘリコプターの体験案内を戴きこの日を待っておりました。
 予定された5月21日は好天に恵まれ絶好の飛行日和となり、ご案内を受けた20数名の方々どなたも一様に期待を秘めたように見受けられました。
 会議室で参加者の点呼の後ヘリポートへ移動し、パイロットから搭乗について注意事項の説明がありましたが、その中で『機内には黄色で囲われた部分がありますがそれには成る可く触らないで下さい。手を触れたりして扉が開いたりする事があります』(一同笑い)。
 後程、別の方から改めて『それには絶対に手を触れないで下さい』と説明がありましたが、先の方は参加者の緊張した顔色を見、リラックスさせるための密かな話術。そして改めて言い直すことによる行動の徹底だったのだと感じ流石に訓練されてると感心しました。
 飛行は、部隊上空を眺めながら、早来町〜安平〜追分町を一周して参りましたが高度300mから見る自然樹林帯は丁度桜やこぶしが満開、樽前山や風不死岳またその向こうに恵庭岳・紋別岳も見ることができ、山好きの私にとりまして大変楽しい一時となりました。
 『さりげなく・リラックスの中で決まりの徹底』を学んだ良い体験でした。
 関係されました隊員の皆様に感謝申し上げます。ありがとうございました。

自衛隊の中の一人として
第25普通科連隊第3中隊(遠軽) 1陸士  畑井 周平
 私は、4月17日から21日の間に行われた連隊練成訓練において、この自衛隊という組織の中の一員として私は、何をしなければならないのか、そしてどのように行動していかなければならないのか一度深く考えてみることにしました。
 演習に行く時、私のような経験も知識もない若年隊員は、一日も早く中隊の戦力になれるように先輩の陸士や陸曹に自分から分からないことは積極的に聞いて、一つ一つ自分にその技能を身に付けるよう心がけています。
 しかし、今までの演習で私は、正直「きついな、眠いな、早く終わらないかな」ということばかりを頭の中で考えていました。実際に聞いて、見て、自分でやってみても覚えようという意識がなかったので、1週間もするとその技能がすぐ失われてしまいます。だから、今回の演習では、しっかりと頭の中で、このことはしっかり覚えておこうと意識を変えて、技能や知識を自分のものにしました。そして、演習を終えて、ただきつかったなという気持ちだけではなく、自分の中でとても充実した気持ちになりました。
 このように我々は、一つの仕事に対し、ただ漠然と行うのではなく、意識をもって仕事をするのが自分自身の向上につながると思います。

防衛ホーム 英語教室
HOPE FOR THE BEST!
(良いこともあるさ!)
 Hi!皆さん。沖縄はそろそろ梅雨明けですね。関東地方は、梅雨です。よく見ると灰色の空というのもなかなかきれいなもおです。雨だれ、風、風にながれる雲。雲の陰影。空に一幅の水墨画が広がっているようにも感じられます。木々に目をやれば、しっとりと雨に濡れた鮮やかな緑が輝いています。これが日本の風流というものかも知れません。
 今回の表現は、“Hope for the best”「良いこともあるさ!」です。ベストの状態つまり「最高,最善」を見据えて希望を持とうといった感じです。逆説的にいえば「そんなに落胆するなよ」、「落ち込まないで」となります。励ましの言葉として使って下さい。最近は、“positive thinking”積極的に、前向きに物事を考えて、生活を改善したり、ストレス管理をしていく方法論が流行っています。考え方一つ、見方を変えることによって、人生が明るく、素敵になるのであれば試してみる価値はあります。笑顔もお忘れなく!
 関東も梅雨です。恵みの雨に感謝をして、旬のお野菜をおいしくいただきましょう。田植えが終わった青々とした水田を想像するのも楽しいですね。
 それでは、皆さん。See ya!
(市ヶ谷・中央資料隊)<スワタケル>

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