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   2005年7月1日号
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スポーツよもやま話
根岸直樹
100敗を恐れるな!! 後半戦
頑張れ楽天
「このままいくと、歴代2度目のシーズン100敗の可能性が出てきた」とウワサされる東北楽天ゴールデンイーグルス。交流戦最後の対巨人3連戦を「勝って勢いをつけたい」といっていた田尾監督の胸算用も当てがはずれてガックリ。前半戦50敗で、いよいよ後半戦に突入した。
「やる気はある。ベテランが踏ん張っている間に、若手に力がついてきた」と田尾監督。梅雨空を見上げて、それでも強気発言だが、早々と更迭説まで浮上してきて、落ち着かないことこの上ない。三木谷オーナー傘下のサッカーJ1・神戸などは、今季2度目の監督更迭だ。公認には、3年連続都市対抗出場を目指す社会人野球の強豪シダックス・野村克也監督に白羽の矢が立っているとか。
 それはともあれ、シーズン100敗の記録というのは、長いプロ野球の歴史の中でもたった1度だけしかない。1961年、近鉄の140試合103敗(36勝、勝率・261)というのが最多敗戦記録。勝率からいくとプロ誕生の1937年、イーグルスの0・214(56試合で12勝44敗)があるが、楽天が記録を更新するようなことになっては、せっかくの球界改革元年も色あせてしまいかねない。
 評論家の豊田泰光さんは、開幕前から「こういう寄せ集めチームは、選手の使い方が難しい。監督も大変だ」と危惧していた。「ベテランはそこそこ働くかもしれないが、その間に若手を育てないといけない。負けてもいいから、いい負け方をしてくれ」と話していたのを思い出す。
 「他球団が余剰戦力を出し合って、協力しなければ…。例えば巨人。いい打者がゴロゴロしているのに、抱え込んで離さない。彼らに働く場所を与えてやれば、もっといい戦いができるはずなんだ」
 楽天は35歳以上の「トウの立った」選手がヤケに目立つ。投手・紀藤40歳、吉田39歳、内野手・山?37歳、大島38歳、外野手・関川36歳、飯田37歳…。それぞれ前年までは他チームで中心戦力として働いていたベテランだが、シーズンとしてとなるとやっぱり息切れする年齢だ。
 阪神の内野手・沖原佳典が途中移籍で補強された途端、二番・ショートとしていい働きをしている。阪神での5年間は控えとしてやっと70試合出場できるかどうかの選手だったが、いまはまさに“水を得た魚”だ。「岩隈や金田を援護する打線、高須、磯部、ロペス、山崎につながる打線あほしい」(広橋コーチ)。
 1952年、パ・リーグ高橋ユニオンズという球団が誕生したが、戦力が整わず、毎年監督が交代し3年で消滅してしまった。楽天にはこの二の舞を演じてもらいたくはないと、仙台のファンはもちろんのこと、プロ野球の全関係者、ファンが願っているはず。後半戦での東北楽天ゴールデンイーグルスの大暴れに期待したい。

雪月花
 クールビズという夏の軽装化が進んでいる。10年ほど前にも省エネルックと称し当時の羽田首相が半袖の背広で旗をふったがイマイチだった。見た目もネーミングも"?"という感じでいつのまにか姿を消した。今回も小泉首相が「今年の夏はノーネクタイ、ノー上着」をまだ肌寒い春先から閣僚や官庁に呼びかけてきた。首相本人や細田官房長官もその格好で毎日記者会見をするから段々皆んなの目がなれてきたようで今度は定着するかもしれない。先ごろ日本中を騒がしたあのホリエモンがTシャツ姿でどこにでも出没するのがかっこいいと見た人が少なくなかったのも事実だ。となっても必ず立場の異なる意見が出てくるのが日本のいいところ、「父の日で一年を通して一番の稼ぎ時にどうしてこんなことを始めるのだ。」とは日本ネクタイ組合連合会。6百億円の売り上げ減になるとの試算に及ぶと、たしかに死活問題。防衛庁でもノーネクタイが多くなってきたが、ある幹部は相手がきちんとしているのにこっちがこんな格好だと失礼になる、と心配していた。制服の人たちはずっと前からオープンシャツで財務省折衝や公式会議も行って来たのだからこんな心配も一過性のもので終わるのではないか、相手もそうなるだろうし。記者会見の守屋事務次官のスタンドカラー・ノーネクタイも段々様になってきている。服装文化を軽く見すぎるとか、信頼を失うなどの意見もあるが我らネクタイ族には大歓迎。テレビで財界の大御所達もクールビズを披露していたが、ただネクタイを取っただけ、スーツもズボンもおそろい、これでは逮捕された犯人にしかみえない。おしゃれを楽しみたい。(所谷)

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