自衛隊ニュース

「頑張っています」
新しい職場
活躍するOBシリーズ
福島県本宮市役所
小斎 広志
無駄なことなど何もない
私は、令和5年に定年退職し、福島県本宮市役所において「地域防災マネージャー」の職に就いています。主な業務内容として、防災業務に関する助言及び市内各地における防災教育等を行っています。
また、地域の自主防災組織の設立や維持運営に関する助言も行っており、市長をはじめ上司・同僚の皆様との暖かい関係の中で、とてもやり甲斐を感じています。そして、今の仕事を通じて感じるのは「自衛隊時代に培ったスキルは1つも無駄になっていない」ということです。特に、逆行的な思考により業務予定を立て、時間内に職務を達成することにより、多種多様な業務を効率的に行うことができています。また、人前で話す講座も多く、この際は、いかに要点をまとめ、受け手に理解できる形でプレゼンテーションできるかが成功を左右します。資料作りも同様で、多種多様な説明対象に応じて作成する必要があります。ここでも、自衛隊在職時に様々な場において人前で話をしてきた経験が役立っています。その他にも、「元気に挨拶をする」、「整理整頓」等役立っている経験は数多くあります。令和6年3月末には能登半島地震の災害対応への支援として、石川県玖珠市に派遣され、無事任務を完遂することができました。
最後になりますが、自衛隊退職前、再就職に関する心配事は正直ありました。しかし、新たな世界に飛び込み、懐に入って行く事で活路が見えてきたと思います。自衛隊と違うのは当然ですが、自衛隊で学んだことは姿形を変えて大いに役立ちます。再就職される皆さんは是非、自分の経験を振り返り「自分が出来る事」、「強み」を可視化しましょう。そこには数えきれない武器があり、将来に自信が持てることでしょう。そこには無駄なことなど何1つないのです。
今後も、皆さんが健康で、我が国の防衛の任に当たられることを祈念し、筆を置きます。
※小斎氏は、令和5年5月に福島駐屯地業務隊を3陸佐で定年退職。57歳
HOME’s English Class
(防衛ホーム英語教室)
アイ ガッ マイ セカンド ウインド
I got my second wind!
元気を取り戻しました
Hi! How are you doing? 皆様、いかがお過ごしでしょうか。関東地方は、春を通り越して、夏日になりました。今年の桜の開花は少し遅かったですが、いきなり夏の陽気は、びっくりです。所々で、バランスが崩れている気がいたします。卒業式も無事終わり、入学式の季節となりました。ところどころで、新人と思われる男女とすれ違います。この1か月が大切な時期です。新たな環境で、多くのことを吸収して成長してください。年度が改まり、新たな目標が明確になりました。一歩一歩着実に前進していきたいと思います。
今回の表現は、“I got my second wind!”「元気を取り戻しました」です。“get one’s second wind”は、直訳すると「二番目の風を手にいれる」ですが、それでは意味が通じません。windは、breath(息)を表し、息を整えることで「元気を取り戻す」という意味になります。疲れたあとに、急に、「元気、やる気、熱意、体力などを取り戻す」という意味で使われるフレーズです。知らなければ、windを使うことは思いつかないですね。このフレーズに何をしたら元気を取り戻したかという理由を説明できれば完璧です。“after having lunch”「昼食を食べた後」、“after a coffee break”「コーヒーブレイク(休憩)の後」などが一般的です。
今回のブログは、「I’m Ok!は断る表現!?」です。通常、「OK」と言えば「大丈夫」と思いますが、英語のOKには、まったく反対の意味があります。
興味のある方は、https://worldlife.jp/archives/17237へ飛んでください。暑い(暖かい)日が続いています。ついつい薄着で外出をすると、花冷えになることもあります。天気予報等でしっかりと確認して外出しましょう。新年度も、ストレスが少ない、健康で陽気な日々をお過ごしください。See ya!
<スワタケル>
防衛ホーム 俳句コーナー
参道を抜け法隆寺緑立つ 江川 隆子
中世の隧道ここに藪椿 大島 愛子
海に立つ天の御柱鳥雲に 山岡仁美子
先生とハイタッチして卒業す 宮本 立男
手綱引く楠公像に花乱吹く 大西 外明
春風やノックをうける豆選手 岩城 節子
種蒔や田は終日雨の音 鬼本英太郎
ネモフィラの丘春の空まで続く 田中あやめ
をちこちの写メール届く花便り 花岡 芳雲
昼庭の真中に早も幟竿 倉本 健治
堀割のむかう朧に蔵屋敷 榎 利風
水向けの十三仏に花の雨 塩見 惇子
朝風の清しき堤花半ば 井戸田盛男
ものの芽の香り漂ふ闇夜かな 西田真由美
春泥をよけて交せる遠会釈 鈴木和歌恵
そこだけは静かな池面蝶の舞ふ 佐賀あかり
花人のそぞろ心に往き交へる 並木 桂子
水軍の砦は堅し松の花 三根 香南
選 者 吟
春宵に当てのなく湧く旅ごころ 畠中 草史