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   2003年5月1日号
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スポーツよもやま話
根岸直樹
原・巨人、連覇に一抹の不安
故障者続出の緊急事態
 四番、清原が帰ってきたと思ったら、ベテラン工藤がケガ。桑田も、エース上原もスッキリしない。おまけに"曲者"元木、仁志、清水…と故障者続出。せっかく復帰した清原までがいまだに"爆発"寸前の両太ももを抱えて苦戦中の原・巨人。まさに「緊急中の緊急」事態が続いている。
 「やり残したことはない」と胸を張り、開幕10試合を6勝3敗1分けでスタートしたとき、長嶋前監督の口ぐせだった「開幕ダッシュ」「ロケットスタート」発言を思い出した。長嶋前監督はスタートダッシュを事のほか重視した。
 もっとも、最近十年間に優勝したチームの例を見てみると、開幕10試合での勝ち越しスタートは00年と02年の巨人、01年のヤクルトと3チームだけだから、それほどスタートダッシュが肝心とも思えない。
 しかし「勢いをつける意味で、いいスタートを切るに越したことはない」(原監督)だろう。監督、選手の信頼関係はいやが上にも高まり、結束力はさらに強まった感がある、その矢先の故障者続出に、不安を抱いた関係者は多いはずだ。
 さらに、最近十年間のセ・リーグでは92、93年のヤクルトを最後に連覇したチームが出ていない。そんなことは関係ない、昨季、2位ヤクルトに11ゲーム差をつけて楽勝、日本シリーズでは西武に4連覇した勢いに乗って一気に、という期待は大きいのだが、今季の巨人「弱点」がないとは言い切れないところがある。
 例えば、三塁手が固定できない点。昨季の巨人は、十二球団最多、11人の三塁手が登場した。
 松井(ヤンキース)の抜けた打線も気になるが、もう一つの不安は投手陣。ベテラン工藤、桑田には無理がきかない。エース上原の出足でのつまずきが、中盤戦でどう響くか。「優勝チームの最多勝投手(昨季の上原=17勝5敗、防御率2.60)は、翌年必ず成績が落ちる」という、いやなジンクスも存在する。
 具体的に数字を挙げれば、00年12勝したメイ(12勝7敗、防御率2.95→10-8、4.13)と工藤(12-5、3.00→0-3、8.44)01年Vのヤクルト藤井(14-8、3.17→10-9、3.08)だ。
 最近十年間のVチームのエースで、翌年成績が上がった例は94年の巨人・斎藤雅樹(14-8、2.53→18-10、2.70)98年の横浜・斎藤隆(13-5、2.94→14-3、3.95)の二例だけ。94年の巨人Vに貢献した桑田も14勝11敗から3勝3敗とガタ落ちだった。
 「昨季は投手陣で危機を乗り切った。ことしは勇気をもって事に当たり、全員で戦っていく」と原監督。
 「魔の四月」に「団結」を強調するのだが…。一日も早い「五月晴れ」を期待する関係者、ファンは多いはずだ。

雪月花
 本を読む人の多くは『座右の書』を持つ。私の場合、アナトール・フランスの著『エピキュールの園』がそれで、この欄にも、しばしば引用させてもらった。
 教訓めいたものがなく、諧謔(かいぎゃく)や、洒落た風刺のきいたものが、ほとんどだが、中には、読んだときは意味不明で、後年、"この事だったか"と、思い知ることもある。
 私には、妙に共感するところがあり、いつの間にか、人生の師匠になってしまった。
 こんな話がある。
 ――ひとりの子供が"早く大人になれますように――"と、熱心に神に祈ったところ、その願いが叶い、一つの"糸巻き"が与えられた。そのとき、神から「糸を引くたびに年を取るが、決して引き過ぎないように」と、注意があった。
 喜び勇んだ子供は、始めは、早く学校に行ける年齢になれるよう――と糸を引いた。続いて、順に上級学校へ――。社会人になると、恋愛に落ちて結婚。出産から育児。子供の成長を見守るうちに、中年から老人へと年を重ね、最後は"なんとか病苦から逃れたい"と糸を引くことを決意。
 神から"糸巻き"を授かってから、僅か数ヶ月の人生に過ぎなかった――という。

HOME's English Class(防衛ホーム英語教室)
YOU HOOK ME UP(ユー・フック・ミイ・アップ)
君が面倒みてくれるんだ
 Hi!皆さん。お元気ですか。沖縄は夏日が続いています。石垣島では、恒例の石垣島トライアスロン大会が開かれました。皆さんは5月の連休の予定はどうでしょうか。沖縄は一足先に夏が楽しめますよ。

 さて、今回の表現は、"You hook me up"「君が面倒をみてくれるんだ」です。Hookは、引っ掛けるという言葉です。Hook upは面倒をみるという意味で使われます。俗語ですので、辞書にはのっていません。松井選手の米国でのインタビューにも同僚が面倒をみてくれそうだから・ヤンキースに決めたという時に、このhook upが使われていました。その他にはホテルなどで泊まった「部屋が最高」であった時には、hooked roomといいます。また、パブや居酒屋でお酒などを注いでもらう時に、「もっと、もっと」、「サービスして注いでよ」と要求するときなどに、「hook up」を使います。なかなか、使い方が面白い表現です。

 新年度が始まり・新職場で頑張っていらっしゃる方も多いとおもいます。新年度、新しい環境と新たな分野への挑戦と大変ですが、健康に留意されお励み下さい。

 それでは皆さん。See ya!(陸幕防衛部=在沖縄米海兵隊司令部キャンプ・コートニー勤務) <スワタケル>

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