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   2003年9月1日号
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<家庭のひろば>
今日から実行!
もう一度確認を 家電製品の省エネ心得
 今年の夏は、電力供給の厳しさから電力の無駄遣いが問われる。意外と気づきにくい省エネポイントを、R省エネルギーセンターでは次のようにアドバイスしている。
【洗浄水温下げる】
 トイレの電気便座はかなりエネルギーを使うが季節が変化しても温度設定はそのままのケースが多い。夏は温め機能を使用しない、洗浄水の水温設定も低くするなど、もう一度確認。便座暖房の設定温度を一段階下げるだけでも、年間約860円、さらに洗浄水の温度設定を一段階下げると年間約1370円の節約になる。
 また、使わない時は便座のフタは閉めておく。放熱を防ぎ年間で約1120円の節約。旅行や帰省などで長期に使用しないときは、コンセントのプラグを抜く。
【使用時に再沸騰】
 2,2?のマイコン型電気ポットは、400?の冷蔵庫と年間消費電力量がほぼ同じという結果が出るほど、意外にも電力を使っている。使用頻度の少ない夏は、プラグを抜き再沸騰させる方が省エネになる。ポットに1?の湯を6時間保温した場合と、プラグを抜いて再沸騰させて使用した場合では、年間で約2470円もの差がなる。
【冷房なしも】
 エアコンは、設定温度を高めに、スイッチをこまめに切る、フィルターを月に2回は掃除するだけでも、かなりの省エネ。例えば28℃の設定温度で、一日1時間冷房を短縮するだけで年間約640円の節約になる。
 風通しを良くし扇風機を併用したり、観葉植物で涼し気なインテリアにしたりと、冷房を使わない努力も試みたい。
【物を詰め込まない】
 冷蔵庫は物を詰め込み過ぎない、開閉時間を短くし無駄な開閉はやめるなど、扱いに気をつける。
 冷蔵庫の置き場所もかなり影響する。壁に密着して設置した場合と、適切な間隔を空けて設置した場合とでは年間に約1230円もの差が出る。

増え続ける援助交際
問題多い出会い系サイト
少女たちは被害者
 インターネットやケータイの出会い系サイトを使った少女売春が急増している。規制する法案が国会で審議中だが、それによると書き込みをした少女も加害者として罰するなど児童保護の観点から問題も多いと専門家は指摘する。
 出会い系サイトとはインターネットやケ−タイでの掲示板に、相手を探している利用者が性別や年齢などの情報を書き込み、サイトの閲覧者が気に入った相手にメールを出すものだ。匿名性が高く犯罪に巻き込まれるケースも多い。
 最近目立つのが少女売春だ。警察庁の統計では2002年上半期に児童買春・ポルノ法違反の検挙数は410件で前年同期の3倍以上増えている。しかも手口が判明した211件のうち198件が少女側から誘い、その7割が援助交際など売春を前提にしたものだ。
 長年、東京都婦人相談員として活動している兼松左知子さんは「数字を見ると少女側が誘っているように見えるが、サイトは基本的に男性が応答を待っている場であり、少女達を加害者扱いするのは本末転倒」と指摘。
 そのために3つの対策が必要と兼松さんは提案する。
 1つは子どもたちへのインターネットリテラシー(インターネットに関する安全教育)の徹底。昨年度から公立小中高にインターネットが接続されたが、同時に安全教育を必須科目化して行なわなければならない。見知らぬ人からのメールにはひやかしや暇つぶしで書き込みをしないのが基本だ。
 2つ目は出会い系サイトが援助交際に直結するリスクを教えること。セックス1回につき3〜5万円の報酬は時給800円前後のバイト代に比べると格段に高いが、性病、妊娠、薬物などの危険に満ちている。女子中学生が男性に暴力的な性を強要された挙句、それをビデオに撮られた深刻なケースもある。
 3つめは携帯電話会社やプロバイダーの責任追求だ。法案では、子どもを直接誘う者や「出会い系」サイト運営者に対する罰則・規制を設けているものの、サイト運営者や利用者にサービスを提供する携帯電話会社やプロバイダ−等の事業者には悪質なサイトを排除する「努力義務」に留まっている。未成年者を保護する観点から、社会全体が事業者に対してより厳しい目を向ける必要がある。

牛乳×ケール
注目の新種飲料
 野菜と牛乳が同時に飲めて、後味スッキリという新種の飲料が、日本から世界に発信されそうだ。
 ▽日本独特の商品
  牛乳とケール(緑黄色野菜を搾った青汁)のほのかな甘さで、意外なほど淡白でさっぱりした飲み心地なのが「野菜ミルク」(日本牛乳飲料・製造)。野菜と牛乳が滑らかにミックスされた商品だ。1パック120円でスーパーやコンビニなど全国販売された。
 食物繊維が豊富、ケールのマグネシウムで牛乳のカルシウムが効果的に体内に摂取されることが大きなメリット。学校給食や女性達にとっても不足しがちな栄養素を摂ることができる。
 野菜のうまみや栄養を損なわずにマイクロカットする技術や、保存のため加熱しても栄養は変らずに味も確保できる技術が開発されたことが背景にあり世界的にも初めてのことだ。いずれは日本独特のヘルシーな商品として、欧米の乳加工製品市場に参入できる可能性がある。
 同社では今後、国内の有機栽培によるケール育成や信頼できる酪農家からの牛乳提供システムを確立したいとアピールしている。

夏色 さっぱり煮物
エビの冷やし鉢
 夏の煮物は涼しげに、さっぱりとしたいもの。エビ、ソラマメ、サトイモと見た目の色もさわやかに、冷やした煮物味はさっぱりとして、暑さを忘れさせてくれます。(1人分208キロカロリー)
 ▽材料(4人分)
 エビ10匹(酒半カップ、みりん4分の1カップ、砂糖大さじ1、しょうゆ小さじ1)、サトイモ300グラム、米のとぎ汁適量、(だし2カップ、酒大さじ1、みりん大さじ2、薄口しょうゆ小さじ2、塩小さじ半杯)、空豆100グラム。
 (寄せ衣)サトイモ煮汁1カップ、エビ煮汁大さじ1、粉末ゼラチン小さじ1。青ユズ1個。
 ▽作り方
 (1)サトイモは皮つきのまま洗い、熱湯でさっとゆでたら、皮をむく。
 (2)米のとぎ汁で(1)をやわらかくなるまでゆでたら火から下ろし、鍋の中に流水を入れ、イモのぬめりを取る。
 (3)別なべに調味料を入れ、水気を切った(2)を加えてひと煮立ちさせ、味を含ませる。
 (4)エビは背わたを取り除き、ひと煮立ちした調味料の中に入れて煮、そのまま冷まし、殻をむいて、煮汁に浸しておく。
 (5)ソラマメは黒い部分に包丁を入れ、さっと塩ゆでにし、あら熱がとれたら皮をむく。
 (6)サトイモとエビの煮汁に粉末ゼラチンを入れて、煮溶かしてあら熱を取る。
 (7)サトイモとエビの煮汁を取り、冷めたゼリー液と合わせて冷蔵庫で冷やす。
 (8)ソラマメも加えて器に盛り、器ごと冷やし、おろしユズを振りかけ、香りを添える。

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<女の子に贈る> なりたい自分になれる本
上野千鶴子・編
 最近の若い女性たちは「自分が何をしたいかわからない」「どんな仕事に向いているかわからない」と悩む。いつの時代でも若いときは、同じ悩みを持つのかもしれないが、かつては女性なら「いずれ結婚して子どもを産んで」といったライフスタイルがあり、それに沿った形で人生を歩んでいった。
 ところが最近のように生き方が多様化し、自分の人生は自分で選びとっていかなければならない時代になると、特に女性はどう生きたらいいか、焦りとともに悩みも深刻だ。本書はそうした若い女性たちへの自己発見を促すチェックリストや書き込み式で問い、自分自身が何をしたいかを知る手がかりを提供する。
 例えばパート1は「まずは自分を知ることからはじめよう」と、「大きくなったらこうなりたい」と、仕事、家族、友人、住まいなどについて、いま、20歳、35歳、50歳、84歳のときを想定して記述させる。
 その他、仕事について、どんな働き方をしたいか、その実現のために何が必要か、自分にとっていい人間関係ってなに、など書き込むことで順序を立てて、自分の生き方を考える。
 女性をめぐるさまざまなデータや、現在ユニークな働き方をしている人へのインタビューも掲載されている。若い世代のみならず、親や教師にとっても役立つ内容。著者は日本のフェミニズム研究の第一人者。A5判・93ペ−ジ。学陽書房・本体1200円
いつでも今日が人生のはじまり!
桐島洋子・著
 サブタイトルが「50代からの気持ちのいい生き方、暮らし方」とある。女性にとって、子育てから解放され、これから老いに向かうという時点にたったとき、どんな年のとりかたをするのだろうか。
 本書は現在60歳半ばの著者が「50代、60代は山登りなら、険しい岩場やつまらない藪などをやっと過ぎて、ついに尾根までたどり着いたところ。わっと視界が開けて、そのときそのとき目の前にある部分を見つけるだけで精一杯だった人生を、壮大な景色として一望することができる場所まで到達したのだ」と語る。そしてこれからは自分のペースでゆるやかな尾根歩きを楽しめばいいと、自分の生き方を振り返りながら、夫婦、親子、友人関係について語る。
 よいことは「お天道さま」が味方してくれるから気持ちよい。逆は気持ち悪いという判断基準で、本質的にポジティブな考え方をし、力を抜き、自然体で生きる人生の面白さやすばらしさが伝わり、若さにこだわるのではなく、成熟した大人の感覚とはどういうものか、教えてくれる。
 老後という言葉を意識したとき、家族がいても結局は自分一人である人生をどう過すか、一つの示唆を与えている。B6判・237ページ、大和書房・本体1500円

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