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   2003年6月1日号
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回想の70年代音楽(10)
太田裕美コンサート
 5月14日、待望の太田裕美コンサート「マイ・スイート・ソングス」が伊勢正三(元・かぐや姫)をゲストに迎えて東京新宿の厚生年金会館でありました。いつ雨が降り出してもおかしくない空模様だったが、私みたいな40代ファンの熱気が(?)コンサート終了まで雨雲を押しのけた、そんな日でした。
 オープニングはピアノに向かって「水色のカーテンが〜」と、甘く透き通った声。でもこの曲、何ていうんだろ?お次はおなじみの「恋愛遊戯」に「失恋魔術師」、「赤いハイヒール」。今日の服は、デビューした頃と変わらない白いドレス。いつもCDで聴いているのと変わらない歌声、今日はバックの演奏が3人とこじんまりしている分、さらに表現力を増して聞かせてくれる。
 生のコンサートならではのトーク、NHKの朝の運ドラ「さくら」に出た話から始まって「南アルプスの天然水」のCMソングを歌うことになった話、母の日に上の息子(中3)が初めてお花をプレゼントしてくれたことなど、CMソングをフルで歌ったりしながら披露していた。因みに下の子は小6で受験地獄を味わっているそうな。
 それから伊勢正三作詞作曲の「君と歩いた青春」の歌声に合わせてご当人が登場。女の子のような白ドレス姿を冷やかす正やんに、いま女の子の間にも70年代のファッションが流行っているのよと切り返す太田裕美。そうか、やっぱり70年代ってキーワードなんだと今更ながら納得。
 ステージの中央に一人座った伊勢正三の語り。70年代フォーク仲間ひとりひとりにそのインパクト、生きざまがあったと言う。今はだれが何坪持っているとか、健康器具の話題で盛り上がっているけどと言うのには会場も大笑い。「冬京」、「海岸通り」、「なごり雪」の3曲と、ラストのアンコールで「22才の別れ」までたっぷり聞かせてもらった。今、新しいアルバムの曲をじっくり仕込んでいるところだそうな。乞うご期待。
 再びステージに登場、今度は濃いピンクのドレスでバック・ミュージシャンとおしゃべりの後、大滝詠一の名曲「さらばシベリア鉄道」を熱唱。さらに、年を取ったらスペインで暮らしたいと言い続けていたらNHKのスペイン語講座にゲスト出演の依頼が来た話から、どんなに無理だと思っても言い続けているうちに叶ってくると、とても前向きな太田裕美でした。フラメンコギター入りの演奏で「9月の雨」を披露していったん消えた後、再び白ドレス姿で歌うアンコール曲は何と言ったって「木綿のハンカチーフ」ですよね〜。まだまだ聞きたい曲はありますが、本日はこれまででした。
(情報)7月19日、南アルプスの麓、白州・尾白の森名水公園べるがで伊勢正三、太田裕美のライブ。055-235-3975(甲府音協)

寄せ書き
自衛官ライフセーバー募集中
契約本部横浜支部 1陸尉  盛田 武
 契約本部に湘南の海で「ライフセーバー」のボランティア活動を行っている職員がいる。横浜支部(上曽山清支部長)に勤務する盛田武1陸尉(40)である。
 盛田1尉は、平成2年から藤沢市の鵠沼海岸においてライフセービング活動を行っており、現在、所属する「サーフ90藤沢ライフセービングクラブ」の代表を務め、自衛隊で得たリーダシップ及び組織運営のノウハウを遺憾なく発揮して、50名のメンバーとともに鵠沼海岸において海の安全と事故防止に当たっている。このクラブは、日本全国にある海水浴場にいる大学生等が中心のアルバイトの救助員とは違い、社会人が中心の純粋なボランティア団体である。
 クラブの活動場所である鵠沼海岸は、片瀬西浜海水浴場に隣接する「遊泳危険区域」でありながら、一年を通じてサーフィンやビーチバレーが行われている人気スポット。クラブの主な活動は、湘南海浜公園のサーフビレッジを拠点とし、7・8月の海水浴シーズンにおいては、毎土・日曜日に鵠沼海岸で、監視・救助.救護活動を行い、特に救護活動についてはサーフボードによる縫合手術を必要とする様な重症患者に対し、止血・消毒・傷の保護等の応急処置及び救急車の要請を行い、その実績は年間数十件に及んでいる。(クラブ創設以来、13年間死亡事故ゼロ)
 また、年間を通じて海浜利用者に対する救護活動をはじめ救助・救護の訓練、地域住民に対する救急法講習会、「よこすかシーサイドマラソン」、「三浦国際市民マラソン」等市民マラソン大会の救護支援、そして小学4年から中学3年までを対象としたジュニアライフセーバーの育成と多彩な活動を行っている。
 クラブメンバーは、社会人になってから初めてライフセーバーになる人が多く、年齢も20代から50代でキャリアも様々であることから「出来る事から始めよう」をコンセプトに、盛田1尉をはじめクラブメンバーの消防士、看護師等が指導者となり、それぞれの能力・体力に応じた訓練を行いスキルアップを図っている。
 盛田1尉は、「ライフセービングは、その活動を通じて地域や社会に貢献する実感を得られる最適なボランティア活動です。自衛隊で培った能力・体力を生かすには絶好の場ではないでしょうか」と語った。
 現在クラブにおいては、共に活動するメンバーを募集中である。あなたもライフセーバーになって様々な人達とふれ合い、地域や社会に貢献する実感を体感してみませんか?(連絡先:8-065-313 盛田1尉)

「頑張っています」 新しい職場
活躍するOB シリーズ
名寄健康の森  今中 秀昭
平成11年、第3普通科連隊=名寄を陸曹長で定年退職。57歳
 平成11年3月、第3普通科連隊を定年退官、先輩の「俺の後をどうか?」のお話を受け、現在の名寄振興公社健康の森(広大な山林を含む運動施設)に管理係として勤務しています。勤務内容は、夏と冬で違っており、夏季は主に陸上競技場やその他の施設の管理・受付、森林内の巡回で、冬季は圧雪車によるクロスカントリースキーのコース作成整備(常設5?)などです。
 管理棟から5?程先に名寄駐屯地が望め、風向によってはラッパや射撃の音が聞こえて来ます。最近は少し余裕が生まれたのか現職時代を想い出す事もあります。
 しかし当初は戸惑いの連続でした。後輩のため少しだけ書いてみます。@給金の減少、ボーナスも無し、覚悟はしていてもこたえました。A業務に関係する人やお客さんの名前と顔が一致しない。B管理業務が多岐にわたるため、手順がスムースに進まない。C勤務時間への順応が難しい(早出・遅出があり、また休日が一定でない)。等々がありました。職場をかえるという事は、本人のみならず妻にも苦労を強いる事を心しておくべきと思います。
 話は変わりますが、運動施設という事で大勢の現職やOBの方が来館されます。当然色々な情報も入って来ます。悪い話もあります。勤務先を突然辞めてしまい、その職場での自衛隊に対する評価を下げてしまった人の話などもあります。後輩や自衛隊のためにも、援護センターの活動に支障が生じるような不様な事は慎みたいものです。
 まだまだ景気が良くなる状況ではありません。OBとして恥ずかしくない、また自衛官を採用して良かったと言われるよう、常に前向きに努力していきたいと考えています。終りに当り「なよろ健康の森」は、夏冬を通して種目は違っても運動施設や児童の遊具が整備されています。一度遊びにおいで下さい。

支援金を募集
龍志さんを支援する会
ボッチャ競技でW杯へ
 このたび統合幕僚学校教官加古龍三1海佐の長男加古龍志(たつゆき)(20歳)さんが、平成15年10月28日(水)から11月8日(土)の間、ニュージーランドにおいて開催される障害者スボーツ「ボッチャ」ワールドカップに日本代表として出場することとなりました。これまでの国際大会及び国内大会までは自費でまかなってきたということですが、本年4月末に奥さんが乳ガンの手術をされたことから、以後の治療費等を考慮すれば、今回の参加費用(介助者を含めた飛行機代、宿泊費等)及び今後の国際大会等への参加費用等の捻出には大きな困難が予想されます。龍志さんは、現在世界ランキング19位であり、このW杯で上位入賞すれば2004年アテネ・パラリンピックへの出場が可能となるため、その出場を目指して練習に打ち込んでいるところです。
 つきましては、今回、龍志さん支援の趣旨にご賛同いただける隊員の皆様等から支援金を募ることと致しましたので、皆様の絶大なご支援をよろしくお願い申し上げます。(発起人代表=統合幕僚学校教官・石見次郎1海佐)
 なお、詳細は次のとおりです。
 〈ボッチャ競技とは?〉ボッチャはヨーロッパで誕生した競技で、1992年バルセロナ大会からはパラリンピックの正式種目となる。競技はカーリングやペタンクに似ており、直径8?、重さ280gの革製ボールを白い目標球に向けて投げ、その近さを競うもの。脳性マヒなど厳しい運動障害のためにボールが持てない人、投げられない人は、補助員の使用及び競技介助者の出場が認められている。障害の程度によってクラス分けされるが、龍志さんは最も重いクラスの日本代表選手である。
 〈本人紹介〉1982年兵庫県生まれ。仮死状態で誕生、脳性マヒのため全介助を要する機能障害を持つ。座位がとれないため飛行機の座席は2席分必要。ボッチャには5年前、横浜市の障害者センター〈ラポール〉で出会った。モー娘はヨッシーのファン。
 〈過去の主な成績〉▽2002年、2003年ジャパンカップ優勝▽2002年全日本選手権優勝▽2001年アジア・オセアニア(香港)大会3位▽2002年アジア・オセアニア(釜山)大会3位▽2002年世界選手権(ポルトガル)20位
 〈連絡先(現金書留の送付先)〉〒157-8933東京都目黒区中目黒2-2-1 防衛庁統合幕僚学校「龍志さんを支援する会」代表 石見次郎 電話03-5721-7006(8-75-3523)FAX03-5721-3256
 〈支援金振込先〉郵便振替00150-0-314552「龍志さんを支援する会」

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