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   2003年6月1日号
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歌手さだまさしさん、防衛庁でコンサート開催
空自隊員とのつどい
渡邊空自市ヶ谷基地司令が感謝状贈呈
 5月12日、空自市ヶ谷基地(司令・渡邊寛人1佐)は、?さだ企画会長・佐田雅人氏(歌手さだまさしさんの実父)を招き、感謝状と記念品を贈呈した。
 これは、昨年4月に防衛庁A棟講堂で実施した隊員レクリェーション「さだまさしさんと空自隊員のつどい」公演の実現に尽力された功績によるもので、当初、4月の基地観桜会中に実施が予定されていたが、イラク情勢緊迫化に伴い観桜会が中止となり延期になっていた。
 式は午前11時から市ヶ谷基地司令室で行われ、中業隊副司令、総務科長ら関係者が見守る中、渡邊基地司令が感謝状及び記念品を贈呈した。

市民と花のカーニバルに参加
海自八戸
 4月29日のみどりの日、八戸市の主催で行われた「第25回市民と花のカーニバル」に海上自衛隊の隊員約200名が参加した。
 このカーニバルは、幼稚園のマーチングバンド、小学校のバトントワリング、踊りの団体及び陸・海・空自衛隊等が参加し、八戸春まつりの一環として毎年同日に行われる恒例の行事である。今年は、32団体約1,500人余りが市の中心街に繰り出しパレードを実施した。
 この日、同市の気温は25.3度と今年初めての夏日を記録し、絶好のパレード日和となった。
 パレードは、花火の合図とともに午後2時からスタート、八戸航空基地からはP-3C 3機編隊による展示飛行、また、パレードには、千葉県下総基地所属の女性自衛官で編成するカラーガード隊を先頭に、大湊音楽隊、第2航空群司令(海将補:岩田耕道)を筆頭に八戸航空基地の自衛官で編成する伝統芸能の虎舞、女性隊員で編成する八戸華炎太鼓及び隊員手作りのP-3C及び護衛艦の山車などが参加した。沿道に詰めかけた約5万6,000人の観衆は、海上自衛隊の華麗なるパレードに惜しみない声援と拍手を送った。

論陣
「有事3法案」が無事衆院通過
忘れてはならない先輩達の努力
 破顔一笑や派手な握手し合うでもなく、ただ、昭和四十年から平成十五年までの長い苦しい道程をやっと通り抜けた嬉しさを、じっくりと味わっていた。さる五月十五日「有事三法案」が衆議院本会議を通過した瞬間の防衛庁内の光景である。昭和四十二年二月自衛隊制服組が極秘裏に朝鮮半島有事を想定してまとめた、いわゆる「三矢研究」が、国会で問題化して三十八年、「有事三法案」が参議院でも審議されはじめた。防衛庁としては手放しで喜びたいのが、本当の胸の内であろう。しかし、防衛庁幹部の顔には、勝ち誇ったところは見えない。「有事三法案衆院通過は、防衛庁だけの実績ではありません。歴代の防衛庁長官、防衛斤内局、陸海空自衛隊の担当幹部のほか付属機関の長、そして、与党、自民党はもちろん、民主など野党の先生方の努力があったからこそ陽の目を見ることができたのです。さらに忘れてならないのは、防衛庁に積極的に協力してくださった関係省庁のおかげでもあります。ローマは一日にして成らずという言葉の意味を肌身で感じます」。感謝の心を同庁の幹部たちはそれぞれの思いで語った。
 考えてみれば、防衛庁(保安庁)自衛隊(警察予備隊)が、創設された昭和二十五年から長い問、自衛隊員にとって、毎日が針のムシロの上に座っている心地だった。真冬に夏の制服、丸腰で隊外に出た隊員を見る市民の目は冷たかった。マスコミも、防衛庁の失態、隊員の不祥事を五行も書けば、たちまち、トップか準トップで掲載される。最初のうちは災害出動も記事にしてくれなかった。
 「自衛隊は憲法違反だ、即時、解体しろ」。国会での防衛庁をめぐる論議では、法案審議どころか、ほとんどが違憲、合憲論ばかりが空回りするだけだった。大勢力を誇る日本社会党(当時)の主張のトーンは高まるばかり。とくに第一次安保闘争(六〇年安保)から約十年間は、まさに社会党天国の時代であった。
 そこで、突然、「三矢研究」なるものが国会で暴露された。統幕、陸海空自衛隊の俊秀たちが、裏で朝鮮半島有事を想定し、有事での自衛隊の運用などを研究、まとめていたものが、社会党の手に渡り、国会での自衛隊攻撃となったのである。このため国会での他の法案の審議も完全ストップ。空転の日々が続いた。確かに当時の社会党には論客が多かった。大出、楢崎、横路、岡田、本名などの議員が、つぎつぎに放つ矢は、どれも鋭く、正確に的を射ていた。政府、防衛庁幹部たちは見解、謝罪など悪戦苦闘の末、どうにか国会を鎮めることができた。それでも有事法制問題はたびたび国会で論議された。昭和五十二年福田赳夫首相が「防衛庁が立法化しないなら有事研究を行うことを了承する」ことを決めた。以後、有事問題は、やっと研究ができるようになった。防衛庁はそのご数回「有事法制の研究」内容を公表していた。
 「三矢研究」のころに比べて日本も世界も大きく変わった。昭和五十九年、村山富市氏が内閣総理大臣に就任して社会党も大変化した。「自衛隊違憲」「日米安保体制反対」「米軍は日本から出て行け」などが国防に対す三大柱だった。それが突如、村山首相(社会党委員長)が「自衛隊は合憲」「日米安保体制容認」とこれまでの柱を切り倒してしまったのである。これには社会党を応援してきた人たちもア然となった。だが、それが"時代の流れ"というものであろう。そのご、湾岸戦争、自衛隊のPKO派遣などがあり、決定的なのは二〇〇一年九月十一日の米国内で起きた同時多発テロだったのはもちろんだが日本周辺でも九三年五月、九八年八月に北朝鮮が弾道ミサイルを日本周辺に向けて射ち込んだり、九九年の能登半島沖での北朝鮮船の領海侵犯、二〇〇一年、奄美大島沖で海上保安庁の巡視船と重武装の北朝鮮船の銃撃戦などが続き、国内で「有事法は絶対必要」との声が高まった。
 政府は二〇〇二年四月「有事三法案の国会提出」を決議して提出した。二度、継続審議となったが、さる五月十五日、幸い民主党など野党の協力もあって「有事三法案」は衆議院を通過した。だが「三法案」はまだ"総論"だけである。"各論"は関係省庁、地方自治体の協力でこれから実現できるものであることを忘れてはならない。

海自下関基地隊が海峡まつりに参加
 下関基地隊(司令・森田良行1佐)では、5月2日から4日に開催された第18回「しものせき海峡まつり」に参加した。これは毎回20万人以上の参加者が見込まれる下関市民の初夏の祭で、今年はNHK大河ドラマ「武蔵・MUSASHI」の放映などの影響で37万人の見物客があった。
 平安末期、都に栄華を極めた平家一門が、源氏に一ノ谷を追われ、瀬戸内海の屋島を経て、1185年3月24日、関門海峡において、源氏・平家あわせて1万人が興亡を賭けて戦った歴史に名高い「壇之浦の合戦」にちなむもので、下関基地隊からは、赤間神宮で開催された平家一門の追悼のまつり「先帝祭」と「あるかぽーと町」会場まえの関門海峡で勇壮に繰り広げられた「源氏船合戦」に森田司令以下5名の隊員が参加した。
 「あるかぽーと町」前の関門海峡においては、落ちる平家、追う源氏の源平最後の戦い「壇之浦の合戦」が再現された。基地隊本部、中村洋一2尉以下3名の隊員が一般公募で集まった男女108人と共に平家の武者に扮装して、80隻の船に乗り込み、壇之浦の合戦を再現、祭りの盛り上げに一役かった。

観艦式「ロゴマーク」「キャッチフレーズ」募集
 海上自衛隊では、平成15年度観艦式で使用する「ロゴマーク」と「キャッチフレーズ」を募集しています。採用作品、佳作には薄謝を用意していますので、奮って御応募下さい!
 1 募集期間 15年5月12日(月)〜6月16日(月)(当日消印有効)
 2 募集項目
 【ロゴ・マーク】観艦式をイメージしたわかりやすく、親しみの持てるデザイン(A-4版縦長用紙(1枚1作品)又は500KB以下のJPG形式)
 【キャッチフレーズ】観艦式の魅力を端的に表現した10文字以内のフレーズ(官製葉書縦長(1枚1作品)又はメール
 3 応募方法?郵送またはe-mailで左記の宛先までお送り下さい。?パーソナルコンピューター等による作品を郵送する場合は、フロッピーディスク等を付けて下さい。?メールによる応募の場合は、キャッチフレーズはテキストに記入、ロゴマークは添付ファイルにして下さい。(郵送の場合、作品の裏面に、御住所、御名前を忘れずに記入してください)
 4 宛先 〒162-8803東京都新宿区市谷本村町5-1 海上幕僚監部総務課 観艦式担当 宛 e-mail:kankanshiki_15@msdf.jpa.go.jp
 採用作品の著作権は海上自衛隊に帰属し、応募作品、フロッピーディスク等は返却できません。
 <お問い合わせ先>海上幕僚監部総務課広報室 電話03(3268)3111(防衛庁代表)内線50154

(財)ディフェンス・リサーチセンタ
青年一般から懸賞論文を公募
 防衛庁と(財)ディフェンスリサーチセンターでは、わが国を担う次代の青年一般から「安全保障に関する懸賞論文」を広く公募しています。
 〈テーマ〉「これからの日本のあるべき防衛力(抑止理論の今後の発展を踏まえて)」
 〈応募資格〉40歳末満の者(外国人の応募可、防衛庁職員を除く)
 〈応募規定〉?日本語または英語を使用?400字詰め原稿用紙10枚程度(英語論文の場合は、2,500単語以内)?400字程度の論文要旨(日本語)添付?未発表の作品に限る(応募された原稿は返却出来ません)
 〈賞及び賞金〉?防衛庁長官賞=賞状及び賞金20万円(1名)?優秀賞=優秀賞=賞状及び賞金5万円(3名以内)
 〈応募締切〉平成15年10月31日(金)締切日消印有効
 〈お問い合わせ〉(財)ディフェンスリサーチセンター〒102-0082東京都千代田区一番町2(平山ビル3F) 電話03-3221-5141 FAX03-3221-1562 URL http://www.drc-jpn.org

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