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   2003年4月1日号
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965名、幹部自衛官の道へ 防大47期卒業式
小泉首相「真の武将に相応しい文武の両道を」
1,000人を越える見学者を前に観閲行進が整斉と行われた
 防衛大学校本科第47期、理工学研究科前期課程第40期、総合安全保障研究科第5期生の卒業式典が3月23日、小泉純一郎内閣総理大臣、石破茂防衛庁長官はじめ、衆参国会議員、防衛庁・自衛隊の高級幹部、内外来賓、父兄ら関係者が多数列席して同校記念講堂で行われた。
 午前10時、小泉首相が臨場、防大儀仗隊による栄誉礼を受けた後、国歌斉唱。西原正校長により本科401名(うち女子30)、留学生12名(タイ王国5、インドネシア共和国6、大韓民国1)、理工学研究科64名(陸自24、海自11、空自13、技官5、タイ王国4、大韓民国1、インドネシア共和国1、ヴェトナム社会主義共和国1、モンゴル国1、民間3)、総合安全保障研究科16名(陸自4、海自4、空自3、事務官2、大韓民国1、民間2)の計481名一人ひとりに卒業証書を授与。つづいて、木村学位授与機構長より代表者に学位記の授与が行われた。
 式辞では西原校長が、精神、肉体ともに試練に耐えた学生の4年間の研鑚を称えた後、「決断と勇気」「沈着と自制心」「高い倫理観」の資質を磨き、今後も広く人間への洞察力を培い、予期せぬ事態に対応できる柔軟な思考力を養うよう要望。また、本科、研究科でともに学んだ留学生との間に結ばれた強い絆が国際平和協力活動などで活かされることを強く要望した。

観閲行事で門出祝う
 次いで小泉首相が訓示に立ち、大量破壊兵器や弾道ミサイル、テロの新たな脅威など、激動する国際環境での我が国の対応に触れながら自衛隊の組織、装備等の見直し、効率化の必要性を強調。卒業生に対し「人知らずして温らず、亦た君子ならずや」の言葉を引用して、創設以来人知れず努力と実績を重ねた諸先輩の苦労を常に思い起こし、自らの信じるところに従い、国防の任務を完遂することを要望した。
 また、石破長官は混迷する国際情勢の中で、変わりゆく自衛隊のあり方を述べ、法律・運用・装備等についてその意見を述べることは自衛官の権利であり義務。と訓示し、「修得した高度で専門的な知識・能力をそれぞれの持ち場で十分に発揮すること」を期待した。
 続いて来賓代表が祝辞を述べたあと、中澤憲弥学生が答辞。学生歌を斉唱し、ひきつづき一般幹部候補生任命・宣誓が行われた。陸自197名・海自96名・空自96名が曹長として陸海空の各幕僚長からそれぞれ任命され、自衛官としての決意をより一層強固なものとした。式典終了後、学生長が仲間を前に「大変な事があっても共に頑張ろう!」と呼びかけると恒例の帽子投げ。全卒業生の帽子が一斉に宙を舞い、場内は歓喜に包まれた。
 陸上競技場で行われた観閲式では千人を超える見学者を前に展示飛行、観閲行進が行われ、来賓、父兄の注目を集めた。(塩田愛子)


『医師の誓い』胸に
防医大24期卒業式
防医大本館玄関前で行われた任命・宣誓式
初めて任命・宣誓式を屋外で行う
 防衛医科大学校医学科第24期学生の卒業式が3月21日、石破茂防衛庁長官はじめ伊藤康成事務次官、石川亨統幕議長、先崎一陸幕長、道家一成海幕副長、遠竹郁夫空幕長、各機関・部隊の長、衆参国会議員、各国駐在武官、父兄ら関係者多数が出席して同校体育館で行われた。
 午前10時すぎ、石破長官が臨場、同校儀じょう隊による栄誉礼を受けたあと、海自東京音楽隊の伴奏で全員で国歌斉唱。次いで、一ノ渡尚道校長が登壇、50名(うち女子13)の卒業生一人ひとりに卒業証書を授与した。引き続き、大学評価・学位授与機構長代理の荒船次郎副機構長から学位記の伝達が行われ、卒業生全員で「医師の誓い」を唱和した。
 一ノ渡校長が式辞に立ち、卒業生に対して「いずれの職場にあっても和を大切に」「臨床の場における心の大切さ」の2点を強調するとともに「防医大で学んだ自信と誇りを持って活躍するよう」要望した。
 また、石破長官は訓示の中で、防医大を卒業した先輩医官が東チモール、インド洋などで活躍していることに触れながら国際貢献の重要性や自衛隊の精強さについて強調した。
 来賓を代表して、日本医師会会長代理の柳田喜美子常任理事が「昨今、自衛隊に対する国民の期待が一層高まっている」と祝辞を述べたあと、在校生代表の諸橋徹学生が送辞、それに応えて卒業生代表の永井利幸学生が答辞を述べた。校歌斉唱に続いて父兄に対する感謝の言葉や帽子投げが行われた。
 任命・宣誓式は今年初めて屋外の本館玄関前で行われ、春の日差しのもと、先崎陸幕長が陸上要員31名、道家海幕副長が海上要員10名、遠竹空幕長が航空要員8名を曹長に任命したあと、景山寛志(陸)、早田英二郎(海)野口圭(空)の各学生が代表してそれぞれ力強く宣誓した。(金澤)

陸自北部方面隊50周年誌を発刊
 昨年10月13日、陸上自衛隊北部方面隊創隊50周年式典が史上初めて札幌ドームに観客3万3千人を集めて盛大に開催された。その記念行事の一環として同総監部ではこのほど、「北部方面隊50年のあゆみ」と「写真集」をセットで発刊した。
 写真が多く、非常に読みやすい記念誌で「あゆみ」は第1章から第8章までの構成。北部方面隊誕生前の秘話から昨年の創隊50周年記念行事まで、時代の変遷を物語る白黒写真や新聞の切り抜き記事も取り入れながら50年間の出来事を詳細に記述している。また、使用した写真1,100枚のひとつひとつに当時の時代背景を丁寧に記すなど、一層、読者に内容を分かりやすく解説している。
 各章の表紙には、カラーのイラストを掲載、固くなりがちな内容に一服の清涼感を与えている。また、付録の年表は、北部方面隊を取り巻く日本・自衛隊そして世界の当時の情勢が一目で分かるよう工夫されている。
 半年間にわたって制作に携わった同総監部広報室には「記念誌を見てもらうためにはどうしたらいいのか、どうやったら見てもらえるのか、そのことを日々考えながら、そして試行錯誤しながら、このほど、やっと完成に到りました」と全力を尽くした満足感が漂っている。

防衛庁職員採用試験のお知らせ
防衛庁では平成15年度職員採用試験を次のとおり実施します。
1種試験
(技官)
 【行政職俸給表(一)3級の係員等を採用するための試験】
 ▽試験の程度 大学卒業程度
 ▽試験区分 数学、生物、電気、電子、機械、土木、建築、航空
 ▽受験資格 (1)昭和45年4月2日から昭和57年4月1日生まれの者(2)昭和57年4月2日以降生まれの者で次に掲げるもの(1)大学を卒業した者及び平成16年3月までに大学を卒業する見込みの者(2)防衛庁が(1)に掲げる者と同等の資格があると認める者。
 ▽申込用紙等配布開始日 3月28日(金)
 ▽受付期間 4月7日(月)から5月7日(水)まで
 ▽第一次試験日 6月22日(日)
 ▽第一次合格者発表日 7月18日(金)
 ▽第二次試験日 7月下旬
 ▽最終合格者発表日 9月2日(火)
2種試験
 (事務官・技官)
 【行政職俸給表(一)2級の係員等を採用するための試験】
 ▽試験の程度 大学卒業程度
 ▽試験区分 行政、語学(英語)、国際関係(英語)、国際関係(朝鮮語)、数学、電気・電子、機械、土木、建築
 ▽受験資格 (1)昭和49年4月2日から昭和57年4月1日生まれの者(2)昭和57年4月2日以降生まれの者で次に掲げるもの(1)大学、短期大学又は高等専門学校を卒業した者及び平成16年3月までに大学、短期大学又は高等専門学校を卒業する見込みの者(2)防衛庁が(1)に掲げる者と同等の資格があると認める者。
 ▽申込用紙等配布開始日 3月28日(金)
 ▽受付期間 4月7日(月)から5月7日(水)まで
 ▽第一次試験日 6月15日(日)
 ▽第一次合格者発表日 7月23日(水)
 ▽第二次試験日 7月下旬〜8月上旬
 ▽最終合格者発表日 9月9日(火)
3種試験
 (事務官・技官)
 【行政職俸給表(一)1級の係員を採用するための試験】
 ▽試験の程度 高校卒業程度
 ▽試験区分 一般事務、電気、機械、土木、建築
 ▽受験資格 昭和57年4月2日から昭和61年4月1日生まれの者
 ▽申込用紙等配布開始日 5月20日(火)
 ▽受付期間 7月7日(月)から7月23日(水)まで
 ▽第一次試験日 9月28日(日)
 ▽第一次合格者発表日 10月17日(金)
 ▽第二次試験日 10月下旬
 ▽最終合格者発表日 11月28日(金)
 <受験案内請求先及び試験に関する問い合わせ先>
 採用試験の種類別の受験案内、申込用紙等は、配布開始日になりましたら、次の各担当係で配付されます。
 また、郵送で一部請求される場合は、封筒の表に赤字で『1・2種請求』又は『3種請求』と記入の上、140円切手(3種請求の場合は120円)を貼ったあて先明記の返信用封筒(角形2号、長さ33.2×幅24cm)を同封して下さい。
 防衛庁ホームページhttp://www.jda.go.jp
▽防衛庁長官官房秘書課採用試験室 〒162-8801東京都新宿区市谷本村町5-1 電話03-3268-3111
▽札幌防衛施設局総務部総務課人事係 〒060-0042札幌市中央区大通西12丁目 電話011-272-1161
▽仙台防衛施設局総務部総務課人事係 〒983-0842仙台市宮城野区五輪1-3-15 電話022-297-8209
▽名古屋防衛施設支局総務課人事係 〒460-0001名古屋市中区三の丸2-2-1 電話052-952-8221
▽大阪防衛施設局総務部総務課人事係 〒540-0008大阪市中央区大手前4-1-67 電話06-6945-4952
▽広島防衛施設局総務部総務課人事係 〒730-0012広島市中区上八丁堀6-30 電話082-223-7105
▽福岡防衛施設局総務部総務課人事係〒812-0013福岡市博多区博多駅東2-10-7 電話092-472-2321
▽那覇防衛施設局総務部総務課人事係 〒900-8574那覇市前島3-25-1 電話098-868-0174

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