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自衛隊ニュース   915号 (2015年9月15日発行)
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前CTF司令官伊藤弘海将補に第1級賞詞
著しい功績に報いる
 9月2、3日の両日、防衛省本庁舎で、自衛隊として初の多国籍部隊指揮官を務めた伊藤弘海将補をはじめ、8月に任務を終えた海賊対処行動派遣部隊指揮官4名による帰国報告と部隊及び指揮官に対する表彰が行われた。2日には河野克俊統合幕僚長、3日には中谷元防衛大臣へ各指揮官から部隊総員の無事の帰国と異常の無い旨が伝えられ、河野統幕長は長期間の海外派遣を労うとともに各部隊の働きを讃えた。中谷大臣は一人ひとりの報告が終わる毎に「立派な任務を果たしていただいてご苦労様でした」などと温かな労いの言葉をかけた。
 表彰では、アフリカ東部・ソマリア沖アデン湾を航行する船舶のゾーンディフェンス(警戒監視)を担う多国籍部隊・第151連合任務部隊の司令官として、各国をとりまとめて連絡調整業務を担うとともに、司令部要員として派遣された海上自衛官の指揮官を務めた伊藤弘海将補と、第21次派遣海賊対処行動水上部隊指揮官・中筋篤1海佐に防衛功労章を添え第1級賞詞が贈られた。
 また、P—3Cで警戒監視を担った第19次派遣海賊対処行動航空隊(隊長・本村雅久1海佐)と、ジブチの自衛隊拠点の警備や業務支援を担った第3次派遣海賊対処行動支援隊(飯塚祥平1海佐)に副賞の楯を添え第1級賞状が贈られ、各指揮官が拝受した。

24DDH・「いずも」型2番艦
「かが」命名・進水式

29年3月就役を予定
 8月27日、ジャパンマリンユナイテッド(株)横浜事業所磯子工場で平成24年度計画ヘリコプター搭載護衛艦(24DDH、「いずも」型2番艦)の命名・進水式(執行者・井上力横須賀地方総監)が実施され、式中、防衛省を代表し左藤章副大臣から、海自部隊等から公募し中谷元防衛大臣が決定した艦名「かが」が公表された。「地方の名」から採ることが定められ、いずれも旧令制国を艦名に持つ「ひゅうが型」(1番艦・16DDH「ひゅうが」2番艦・18DDH「いせ」)、「いずも型」(1番艦・22DDH「いずも」)と就役が続いた、全通甲板が特徴の"平成計画DDH"現状最後の一艦は、現在の石川県のうち能登半島を除く、金沢をはじめ県南地方を領域としていた「加賀国」が艦名由来となった(旧日本海軍航空母艦に「加賀」があり、海自艦艇としては初採用)。
 基準排水量など、「かが」の各種スペック(別項参照)は同型1番艦「いずも」と同等で海自最大の艦艇。平時から有事まで多様な任務に対応し、有事には指揮中枢艦、航空機運用中枢艦として活躍することとなる。
 雨模様の予報すらあったものの当日午後は記念すべき命名・進水の瞬間を祝うように概ね青空が顔を出し、左藤副大臣、武居智久海上幕僚長、山内正和装備施設本部長、三島愼次郎JMU(株)代表取締役社長らが出席した式典では、海自横須賀音楽隊の演奏が鳴り響く中、左藤副大臣による艦名公表に続き、横幕から艦名「かが」の二文字が現れ、くす玉が割れると同時に五色のテープが青空に舞い上がると、約3600名つめかけた来場者から大歓声と拍手が湧き起こった。命名に続き安全装置の取り外しなど進水作業が行われ左藤副大臣が支綱を切断。式典終了後、当日夕刻にはその巨大な雄姿を湾内に現した。
 艦番号184を与えられた「かが」は今後、遠藤昭彦1海佐をぎ装員長に、護衛艦「くらま」(51DDH)の後継艦として、平成29年3月頃予定の就役を目指し各種作業を進めていく。
【ヘリコプター搭載護衛艦「かが」概要】
▽基準排水量約19500トン▽全長=248m、全幅=38m、喫水=7・1m▽機関形式(軸数)ガスタービン4基(2軸)▽出力=112000PS▽最大速力=30ノット▽主要装備=20ミリ機関砲×2、対艦ミサイル防御装置×2、魚雷防御装置×1、対水空レーダー×1、対水上レーダー×1、水上艦用ソーナーシステム×1、EW装置×1、情報処理装置×1▽航空機運用機×9(哨戒ヘリ×7、艦上救難等を行うヘリ×2)▽乗員約470名

5兆911億円、4年連続増
28年度予算 概算要求
 8月31日、防衛省は平成28年度予算の概算要求額を決定した。要求額は4年連続増加の5兆911億円で過去最多となった。中谷元防衛大臣は「周辺海域における安全確保、島嶼部に対する攻撃への対応のための統合機動防衛力の構築に向け、防衛力整備を着実に実施するための経費を計上した」と述べた。

第18期統合高級課程卒業式
統合運用体勢10周年の節目に防衛大臣が初来賓
 統合幕僚学校(学校長・高橋勝夫陸将)は、7月31日、目黒基地大講堂において、中谷元防衛大臣をはじめ防衛省内外から多数の来賓の参加を得、第18期統合高級課程の卒業式を挙行した。中谷大臣からは、「防衛庁長官時代に検討を開始した統合運用態勢が実現してから10年の節目に、防衛大臣として初めて統合高級課程の卒業式において訓示を述べる機会を得たことに感慨深いものがある」と述べるとともに、学生に対しては「更なる自衛隊の運用の最適化を目指し、統合運用の要として職務に精励して欲しい」との期待が示された。また河野統幕長からは、「既成概念にとらわれることなく変革に取り組むこと」及び「良き伝統の継承」の2点について要望があった。高橋学校長は、「本課程を通じて指導してきた広い視野、科学的思考力、豊かな人間性の3点に思いを致しつつ、更なる研鑽を重ねられたい」と式辞にて述べた。
 統合高級課程は、上級部隊指揮官又は上級幕僚としての職務に必要な自衛隊の統合運用に関する広範な知識及び技能を統合的に修得することを目的として、約5か月間に渡り、講義、国内外研修及びグループ研究等所定の教育を履修するものである。
 卒業式に引き続き催された祝賀会においては、各卒業生は防衛大臣、統幕長をはじめとする来賓からの激励を受け、それぞれ今後の抱負、課程期間中の思い出など熱く語った。その後、卒業生家族が見守る中、学校長以下、統合幕僚学校全職員の見送りを受け、学生長門間政仁1等空佐を先頭に44名(陸上18名、海上16名、航空10名)の学生は颯爽と行進し、庁舎を後にした。

優良提案褒賞受与式
〈航空自衛隊〉
作戦情報隊・藤原2空曹、第1輸送航空隊・川野2空曹が受賞
 航空自衛隊は9月3日、防衛省A棟17階空幕大会議室で、航空幕僚長が優秀と判断した業務改善の提案者に褒賞状の授与等を行う平成26年度優良提案褒賞授与式が行われた。
 26年度の受賞者は「動画を用いた情報報告資料の考案及び動画作成プログラムの作成」を提案(改善歴2年、提案回数=初)した作戦情報隊・藤原祐2空曹と、「危険物空輸に伴う書類作成の省力化」を提案(改善歴10年、提案回数=5回)した第1輸送航空隊・川野大輔2空曹の2名。記念メダルと共に褒賞状を各受賞者に授与した齊藤治和空幕長は訓示の中で、「我々には色んな業態の仕事があるけれども、それぞれの持ち場で『もっと良くしよう、もっとこうすれば良くなる』、そういう心意気が何より大事。君たちの表彰は航空自衛隊を挙げて褒賞するものだと思ってください」等と両名を賞賛するとともに、引き続き今後の活躍に期待を寄せた。
 同授与式は受賞者の功績を讃え、更なる改善意欲の向上と部隊における業務改善提案活動の一層の活性化を図る目的で平成4年度以降毎年実施されている。

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