防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   2012年11月1日号
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スポーツよもやま話
根岸直樹
"アニキ"金本(阪神)が引退
野村克也、長島茂雄が最大級の評価与える

 阪神・金本と、あんなに長いこと話したことがなかった。広島、阪神でプレーしてきたこともあって、あまり親しく付き合う機会がなかったのだが、引退をほのめかした頃から上京した折り時間が空くと、かなり饒舌に話してくれた。
 小学4年の頃から野球がやりたくて、少年チームに入って頑張っていた話、中学—高校(広陵高)—大学(東北福祉大)での思い出など、面白おかしく語ってくれた。
 中学時代の新聞配達の話なども興味を引かれた。地図を見ながら、配達先への近道を調べたりした話。ほしいステレオを買うために懸命にバイト代を稼ごうと、地図を頭に入れ、1分でも早く配り終えようとした話など「努力の男」の基礎固めのスタートだったのかと、興味をそそられた。
 東北福祉大からドラフト外れ4位で広島へ入団してからの「苦しかった」3年間の話も記憶に残る。当時の故三村敏之監督には「もうこれまでというほどしごかれた。でも、あのしごきに耐えられたからこそ、いまのオレがあった」と話してくれた。
 金本知憲外野手は高校—大学ではかなりの強打者として知られる存在だったが、「そんな力で通用するほどプロは甘くない」といわれ、3年間はほとんど出る幕がなかった。その下積みに耐えたからこそ「強打の金本」が誕生したのだと思う。
 4年目からはほとんどフル出場。1997年から12年間全試合出場をやってのけた、03年FAで阪神に移籍後も、チームを引っ張り「アニキ」の異名そのままに、先頭に立ってきた。再三におよんだ故障にも、決して弱音ははかなかったが、10年の右肩棘(きょく)上筋断裂が「引退」へつながる大きなつまずきとなって現役21年、44歳のプロ現役生活に終止符を打つことになってしまった。
 「年に1度しかプロ野球を見られないファンもいる。どこが痛い、ここが動かないなどとぜい沢をいっていては、そういうファンに申し訳ないと思え」。金本は若い選手たちに、いつもこういってハッパをかけていたという。しかし、医師から「全治した例がない」と診断された右肩故障は、いかに「鉄人」といえども乗り越えることができなかったのだ。
 「子供には大泣きされた。母親からは"ご苦労様。何をやるにも、体の故障をしっかり直してから…"といわれ、泣くまいと思ったがジンときた。いろいろ考えて、今後も悔いのない人生を送れれば…」という金本。
 コーチ、監督にと引く手あまただが「いい指導者になると思う。あんな選手はもう出てこないだろうが、存在感、価値観が求められるのはむしろこれから。努力と挫折を繰り返した男だからこそ、今後の球界のために経験を十分、生かしてほしい」とは、野村克也元"大監督"の弁。
 あの"ミスター"長島茂雄巨人終身監督も「連続フルイニング出場が象徴するように、たゆまぬ努力の大切さを、様々な形で後進に伝えてもらい、野球界発展のために、尽くしてほしい」と、最大級の評価を与えている。
 「長島さんじゃないけど、野球はオレの人生そのものだった」という金本。持てる力は「練習で5出るなら、試合で7、8まで出せる。7、8までいければ、次には100%だ」という金言。「若い選手は肝に銘ずることだ」とは0B達川光男氏の言葉だ。


HOME's English Class (防衛ホーム英語教室)
I take my hat off to you
アイ テイク マイ ハット オフ トウ ユ
脱帽です

 Hi, how are you doing? いかがお過ごしでしょうか。寒くなってきました。先日のどが痛くなり耳鼻咽喉科へ通院したのですが、なんと2時間近く待たされました。特にお子さんが多かったですね。急な寒さの到来と折節の疲労が出てくる時期は体調を崩しやすくなります。ご自愛ください。きんもくせいの花の香りが少し肌寒い空気のなかで漂っていますね。香りはあれど姿は見えず。臭覚をたよりにきんもくせいの木を探してもなかなか見つかりません。探し当てると本当に小さな木だったり、逆に見上げるような大木で気がつかなかったりと面白い体験をしています。冬の風物詩です。
 今回の表現は、"I take my hat off to you"「脱帽です」です。相手や相手の行為に敬意を表するときに使います。take offは帽子や着ているものを脱ぐときに使いtake onは、帽子をかぶったり、着衣するときに使います。
 hatは、つばのある帽子をさし、capは、野球帽などの横につばのない帽子をいいます。実際に帽子をかぶっていることとは関係なく、帽子を脱ぐから敬意を表すことになります。to youも実は重要な意味があり、対象をしっかりと限定する働きがあります。このフレーズを思いついたのは、あるボランティア活動で感じたことがあったからです。10月23日に岩手県の石巻市の幼稚園と施設に、横田の米軍(海兵隊員が主)とその家族とともに被災地慰問にいってきました。ボランティアで地道に被災地支援をする人々には、まさに脱帽ですね。心の交流とともに、新たに災害支援を活発にするための行動の必要性を強く感じました。
 冒頭にも述べましたが、急激な冷え込みで風邪をひきやすくなります。外出の際は、ちょっとした防寒の備えをしていくといいかもしれません。秋を思い切り楽しみましょう。それでは、今週もストレスのない陽気で楽しい生活をお過ごしください。
〈スワタケル〉


防衛ホーム 俳句コーナー

熊手市帳場を守る庇髪 中村かよ
萩の庭目を瞑りても明るくて 江田雅子
けげんなる顔して鳰の浮びきし 小野道子
穴のあくほど見て松茸買はざりき 清水文江
鈍色の冬の空にも慣れて住む 船本峰月
三峯の紅葉を挿頭し巫女の舞 石田和子
石仏の供華にあつまる冬の蝶 成合よしひろ
銀杏の掃き寄せられし詣道 的場雅子
混浴の秘湯きりなく紅葉散る 辰巳一郎
祝はれし卆寿や勤労感謝の日 米田ふさゑ
公園の遊具を寄せて冬を待つ 土谷貞坊
落葉籠水筒下げて置かれあり 水野 正
隠沼に刻の止まりし浮寝鳥 村上知樹
作務僧の背筋を伸ばし落葉掻く 高橋のぶ子
深秋や少し多めの旅支度 青木敏夫
大根煮る小さき幸せあるごとく 内井紀代子
   選 者 吟
神鶏の日向に遊ぶ留守の宮 成川雅夫
(「栃の芽」誌提供)


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