防衛ホーム新聞社・自衛隊ニュース
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自衛隊ニュース   2012年11月1日号
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芦屋が初の栄冠を勝ち取る
千歳で「航空救難団救難戦技競技会」

 平成24年度航空救難団救難戦技競技会が10月5日から10月12日までの間、千歳基地、苫小牧市沖洋上及び周辺空域において行われた。
 この競技会には、千歳、秋田、松島、百里、新潟、浜松、小松、芦屋、新田原、那覇の10個救難隊から、隊長以下(秋田、新潟は副隊長)、操縦者、救難員、機上整備員、機上無線員、整備員等、総勢約160名の精鋭が参加し、日頃の訓練の成果を競い合った。
 6日から行われた競技では、「飛行」、「整備」、「指揮所活動」の3部門が実施された。
 飛行部門は、戦闘機が緊急脱出したという状況を想定し、一定時間(40分)内での捜索救助能力を評価した。
 整備部門は、PR(飛行前点検)、FTA(故障探求)競技の2部門で行われ、安全かつ確実な動作、航空機不具合の発見及び修復の手順を評価した。
 指揮所部門では、漁船火災が発生し船員6名が救命いかだで漂流しているという災害派遣の状況に対する指揮所活動を実施させ、その活動状況について評価した。
 各部門の評価を総合した結果、芦屋救難隊(隊長・植野英二2空佐)が、初の栄冠を勝ち取った。
 今回で6回目となる救難戦技競技会であるが、各隊とも隊長の的確な指揮のもと、日頃の訓練成果が随所に表れており、戦技競技会への積極的な取り組みと意気込みを強く感じさせた。


特色ある9コ部隊威容示す
盛大に創立57周年記念行事
相浦

 相浦駐屯地(駐屯地司令・藤田穣1陸佐)は、9月15日、創立57周年記念行事の一環として、佐世保市中心部の商店街で市中パレードを実施した。西部方面普通科連隊が平成14年から約1キロを行進していたが、今年は、海上自衛隊佐世保音楽隊、西部方面普通科連隊に続き第5陸曹教育隊の陸曹候補生等約100名が初参加し、計約160名の威風堂々とした行進に、日の丸の旗を手にした多くの観衆から篤い激励があった。
 翌16日は、駐屯地において創立記念行事を実施した。台風16号の影響もあり生憎の雨に見舞われたにもかかわらず多数の来賓をはじめ、地域住民の来場があり、盛大に執り行われた。藤田司令は式辞で「相浦駐屯地は西部方面隊唯一の教育専任部隊として年間約4000名近くの隊員の教育を担う第3教育団、全国唯一の方面総監直轄の普通科連隊にして離島等の防衛警備・災害派遣に対応する西部方面普通科連隊、そして、駐屯地に勤務する部隊・隊員を支える駐屯地業務隊等の特色ある9コの部隊が所在し西部方面隊を代表する駐屯地として日々、成長・発展を遂げているところです。(略)各隊員においては、志を高くし、国土、国民を守るという地位・役割を正しく捉え、過去の習慣に囚われることなく柔軟に思考を巡らした『目的志向』により行動し、事に臨んでは危険を顧みず、身をもって責務の完遂に努め、国民の負託に応える逞しい部隊・隊員の育成に、駐屯地の全隊員が心を一つにして精進・努力を重ね国民そして地域の皆様の期待に応える所存であります」と述べた。
 引き続き徒歩及び車両による観閲行進、訓練展示では、12年ぶりに第5陸曹教育隊(陸曹上級課程入校学生主力)が担任し、日頃の訓練成果を遺憾なく発揮した精強な勇姿を披露し、観客から盛大な賞賛を受けた。また、会場では、装備品展示、ゲームコーナー、模擬売店等の各催しが行われ、約2000名の市民等で賑わった。臨席した来賓からは、「雨降りしきる中、濡れないよう配慮していただく等、至れり尽くせりの心遣いに感謝します」と喜びの言葉もあり、盛会に終了した。


60周年のテーマは「躍進」
11月10、11日に防大開校記念祭を開催

 横須賀市走水にある防衛大学校で、11月10日(土)9:00〜17:00、11日(日)9:00〜18:00の2日間、恒例の開校記念祭が開催される。今回のテーマは、「躍進」。開校記念祭といえば訓練展示、観閲式、棒倒しが三大行事として有名。訓練展示は10日(土)11時30分から。日々の訓練の成果を紹介するため陸上要員の訓練を主に展示。緊迫感あふれる本番さながらの訓練が目の前で繰り広げられる。
 11日(日)11時から行われる記念式典・観閲式は、学生隊学生長の指揮の下、厳粛かつ華やかに行われる。一糸乱れぬ動作や観閲行進は必見。伝統行事である棒倒しは、11日(日)15時から。4つの大隊が緻密な作戦を立て、掌理、誇り、名誉をかけて競い合う。あまりの激しさに圧倒されるが、統制された動きにも注目。また11日(日)の観閲式においては、陸・海・空各自衛隊の航空機による祝賀飛行も予定されている。
〈主要催事〉
10日(土)
訓練展示…陸上訓練の敵陣地に対する接近及び突撃の要領を空砲射撃を交えながら支援射撃のもと行います。
11日(日)
観 閲 式…学生隊の威容を示す観閲行進、儀仗隊によるファンシードリルを実施。
棒 倒 し…防衛大学校の伝統的な競技会であり学生の盛大なる熱意のもと行われます。
〈催し物〉
10日(土)
訓練展示、応援団演武、少林寺拳法演武、空手演武、合気道演武、居合道演武、優秀演劇公開、音楽部発表、特別記念講演など
11日(日)
記念式典・観閲式、棒倒し、展示飛行、パラシュート記念降下、儀仗隊によるドリルなど
2日間共通
文化祭、大隊ステージ、各大隊及び留学生模擬店、開校記念祭ツアー、親孝行フェア、友情フェア、パンフレット・記念品販売、防大特別展示、儀仗隊ドリル展示、茶道部、詩吟、古典ギター演奏、吹奏楽部演奏、紅太鼓演奏、研究室公開、入試説明会など
※天候等により、内容が変更になる場合があります。
〈問い合わせ〉 防衛大学校総務課広報 TEL046—841—3810 内戦2019
〈ホームページ〉http://www.nda.ac.jp/ed/Festival/2012/
〈会場〉防衛大学校 横須賀市走水1—10—20
〈アクセス〉JR横須賀駅もしくは京急馬堀海岸駅より、京急バス「防衛大学校」行きにて終点で下車。
※防衛大学校内及び周辺には駐車場がございません。必ず公共交通機関をご利用下さい。
第60回開校記念祭統一テーマ「躍進(やくしん)」
 防衛大学校が設立されてから今年で60年目となります。また、開校記念祭も60回目を迎える事となりました。60という数字は非常に大きな節目となる数字であり、防衛大学校として、そして開校記念祭のそれぞれの行事がこの節目を機会に大きく変わってほしい、より良くなって欲しいという意味が込められています。
 より良い、質の高い開校記念祭、学校として「躍進」していくような開校記念祭になる事を願い、今年度の開校記念祭テーマを「躍進」と致しました。


中学生78名が参加
4日間の体験学習
香川地本
 香川地本(本部長・青井常治1陸佐)は、9月25日〜28日までの4日間、北徳島分屯地及び善通寺駐屯地の協力を得て、香川県内の8校78名の中学生に対して職場体験学習を実施した。4日間のうち3日間は香川地本渉外広報班の企画によるもので、善通寺駐屯地内で基本教連、ロープワーク、手旗信号、音楽隊演奏研修、講話、南極の氷体験などを実施した。
 参加した中学生からは、「自衛隊の仕事にはいろんな職種があるのでびっくりした」「将来、自衛隊に入隊したい」「僕も立派で強い人になって、災害で困った人達を助けたい」などの言葉が寄せられ、将来の高等工科学校受験者の増加並びに防衛基盤の育成に大きく貢献した。

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