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   2003年9月1日号
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任務完了し無事帰国
イラク被災民救助空輸隊
ヨルダン〜イタリア 総量140トンを空輸
 イラク被民救援空輸隊(隊長・植田輝久1佐以下約140名)が8月18日、約1ヵ月半にわたる任務を終え、小牧基地に帰国した。世界食糧計画(WFP)からの依頼を受け、7月17日からC-130H輸送機2機によりイラク被災民救援のための物資を輸送協力していたもので、アンマン(ヨルダン)とブリンディシ(イタリア)間を輸送回数20便、輸送総量140?(食料備蓄、運搬用パレット、プレハブ・ユニット、穀物など)を空輸した。帰国行事には小島敏男政務官、香川清治支集団司令官はじめ高級幹部が出席、派遣隊員の労をねぎらった。

子供たち201名、防衛庁を見学
ピクルス王子の市ヶ谷台探索ツアー
儀仗隊、手旗信号も体験 夏休みの想い出に
はじめての儀仗体験にも大臣気分で堂々たるもの
 文部科学省が毎年夏休みに設けている「子ども霞が関見学デー」に連携して、防衛庁は8月20・21日、「ピクルス王子の市ヶ谷台探索ツアー」を開催した。ホームページ等の公募で集まった小・中学生は両日で父兄らあわせて201名で、子どもたちは大臣室で石破茂防衛庁長官に対面するなど庁舎内をくまなく”探検”。儀仗訓練や手旗信号の体験を通して、陸・海・空隊員とふれあいながら1日がかりの特別学習となった。
 20日午前10時すぎ、ツアーはまずD棟前広場で儀仗訓練の見学からスタート。足幅や銃の角度に至るまで、ひとつひとつの動作に正確さが求められる訓練の厳しさに圧倒されながら、数十人の儀仗隊がぴたりと動作を揃えるたび見学者からは「すごい」という溜め息がもれていた。
 また、代表の子どもたちが栄誉礼、特別儀仗に初挑戦。ずらりと並んだ約80名の第302保安中隊を前にちびっこ大臣の風格で立派にこなしてみせた。そして、訓練展示のあとは自由にコミュニケーションタイム。おそるおそる隊員に近づき「どうやって合わせるの?」と問い掛ける子どもに「気持ちを揃えて練習すれば出来るよ」と訓練ではりりしい印象の隊員もやさしい笑顔を見せていた。
 続く「防衛講座」はE棟会議室で、防衛庁・自衛隊の活動や防衛問題を楽しくわかりやすく、クイズをしながらお勉強。特に中学生は装備品にも詳しく、メモを取ったり、質問したり熱心に説明に耳を傾けていた。
 知識も身につき、お昼はお楽しみの食事体験の時間。一行は隊舎棟に移動して隊員並みのボリュームメニューを味わった。
 午後、厚生棟にこの春オープンしたばかりの広報展示室でシアタールームなどを見学したあと、いよいよ大臣室へ。子どもたちの元気な挨拶に石破長官も笑顔で出迎え、自衛隊が日本の平和を守る役割りについて低学年の子どもにもわかりやすく兄弟げんかに例えながらやさしい言葉で話した。限られた時間の中で、艦艇や航空機の模型に興味を示す子どもたちに対して装備品についても解説。予定外の事にも終始ニコニコ顔の長官に子どもたちの緊張はしだいに解けて、全員での記念撮影のあとにはツーショット写真をせがむ姿も。別れ際には一人ひとり、長官と握手を交わして大臣室を後にした。
 A棟では他に石川亨統幕議長を訪問。この頃になると、子どもたちは制服姿の自衛官にもすっかり慣れて、胸につけた記章などにも興味津々。統幕議長を取り囲むとすぐ打ちとけて、むじゃきに質問を投げかける。すべての質問にていねいに答えた統幕議長は、特別に議長室も公開。子どもたちは議長の椅子に座り写真を撮ったりと大満足の様子だった。
 ツアーの最後は親子で一緒に海上自衛隊の手旗信号体験で締めくくられた。兄妹で参加した野村優斗君(小6)は「自衛官が日本を守ってくれている事がよくわかった。来た時は怖そうだったけど、皆やさしくて楽しかった」と感想を話し、今度は本物の艦艇にも乗ってみたい。と目を輝かせていた。

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