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   2003年9月1日号
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夏休み!楽しい思い出がいっぱい!!
体験教室に大行列
海自第3術科学校 オープンスクール
 海上自衛隊第3術科学校・(校長・山崎郁夫海将補)は7月19日、学校の教育施設を一般市民に開放する「オープンスクール」を実施した。この行事は小・中学生等に海上自衛隊についての関心を高めてもらうことを目的として、子供達の夏休みを利用して行われる「ちびっ子ヤング大会」と同時に実施しているもので、今回で5回目。
 第3術科学校では、海上自衛隊の航空機整備員や航空基地員の養成を行っており、日常学生が使用する教育施設等を開放して各種のイベントを準備した。
 当日の朝は小雨が降ったものの、オープンスクールが始まる午前9時頃には3術校教官の熱い思いが通じてその雨も上がり、人気の教室までは行列もできるほどとなった。
 各教室で子供達は、海上自衛隊保有の哨戒機P-3C、哨戒ヘリコプターSH-60Jの整備用実習装置でパイロットの気分を大いに味わい、あるいは航空機火災に対処する救難消防車の放水体験で水の勢いにびっくりしたり、芝生の広場でペットボトル・ロケットを発射するなど、十分楽しんでいた。
 ペンシルバルーン教室の細長い風船細工も子供達に大受けで、昨年の2倍用意した風船約1,500個が午後1時頃には全てなくなり、担当教官はうれしい悲鳴をあげていた。
 更に、今年新たに追加した応急救護教室では引率の父兄ともども遊泳時の溺者を想定した人工呼吸の方法をしっかり身に付け人命救助の大切さを感じているようだった。
 ほかにも木工教室、水泳教室、パソコン教室(自分の写真などの画像処理)、スタンプラリーなど、盛りだくさんのイベントを満喫。今年のオープンスクール来場者数は、約2,100名と昨年並で、この地域の夏の恒例行事になったようだ。

太陽の下、ちびヤン大会
 ▽下関 基地隊(司令・森田寧1佐)は8月3日、基地を開放してちびっ子ヤング大会を開催した。
 当日は快晴で基地隊屋上のポールには「ウエルカム」の旗がなびき、訪れたちびっ子たちを歓迎した。
 基地内では、掃海艇による響灘クルーズ、ゴムボートによる吉見湾内冒険クルーズ、陸上自衛隊第13飛行隊OH-6Dの地上展示、大村航空隊所属SH-60Jのヘローキャスティング、小月航空基地救難飛行隊UH-60Jの救助訓練展示が実施された。また、グラウンドでは、ストラック・アウト、シャボン玉教室や、上曹会による模擬店など多彩なイベントが開催され、約1,700人の人出で賑わった。
 掃海艇の体験クルーズでは、掃海部隊の沿革や任務を解説しつつ、乗艇者は20ミリ機関砲の操法展示、ラッパ吹奏、手旗信号等を見学。山陰海岸特有の起伏に富んだ海岸線を眺めながら、約1時間のクルージングを満喫した。
 また、体験航海に先だって、乗艇者の中からちびっ子6名を1日艇長に任命。幹部用制服を着用して、航海中は双眼鏡を持ち、艇長の椅子に座って、航海の安全を見守った。「いえしま」に乗艇し、1日艇長をつとめた下関市吉見小学校5年生山本美穂さんは「自衛隊の制服を身に付け、少し緊張しましたが、多くの人が艇を動かしているのがよく理解できました。海からくる風がとても気持ち良かったです」と感想を話していた。

▽福知山 駐屯地(司令・財城昭彦1佐)では7月26日、夏休みちびっ子ヤング大会を開催し、ボーイスカウト福知山をはじめ多くの親子連れや子供達のグループが駐屯地を訪れた。
 体験試乗、装備品展示、制服試着体験、コンパス行進など、普段日常生活では体験出来ない催し物に子供達の歓声と笑い声が、夏空に響きわたった。
 体験試乗では、迫力のある高機動車に乗車し、もう1度乗りたいと2度、3度と並んで乗車待ちする子供も見られた。
 また、コンパス行進では、親子ペアで示されたポイントに相談しながら確実に到達する組、親の方が真剣になる組、それぞれあったが、すべての親子がゴール。景品を手にし、手を取り合って喜ぶ親子から満面の笑みがこぼれていた。参加者は、夏休みの思い出を胸に、蝉の声を聞きながら「来年も又来ます」と楽しそうに駐屯地を後にした。

▽小月 教育航空群(司令・和田晃1佐)は7月26日、基地を一般公開し、ちびっ子ヤング大会を開催。2,779人の市民が来場した。スポーツ大会は、近郊の児童による少年ソフトボール大会、少女ポートボール大会、少年・少女剣道大会の3種目で、53団体69チームによる熱戦が繰り広げられた。各チームは、午前6時半頃から続々と入場し、それぞれの会場では優勝を目指して練習に熱が入っていた。午前9時、開会式のあと競技がスタート。熱い戦いに応援席から声援が送られ、会場には熱気が立ち込めていた。
 その他、花飛行機、輪投げ、宝探し、スタンプラリーなどの催し物や、模擬店もあり、子供達は多彩な催しを楽しんでいた。
 また、海軍カレーも大好評で、準備した500食分の食券が、販売からわずか30分で完売。人気の地上訓練機試乗でも、226人が模擬操縦を体験し、待ち時間が1時問30分になるなど大盛況で、参加者は、「本当に空を飛んでいるみたいで面白かった」と初めての体験を大喜びで話していた。

 ▽横須賀 地方隊(総監・斉藤隆海将)では7月19日、恒例の夏休みちびっ子ヤング大会を開催した。イベントは9時に正門が開門されスタート。天候にも恵まれ大勢のちびっ子達が来場しイベントを楽しんだ。
 1護群「おおなみ」「たかなみ」、21護隊「さわゆき」による一般公開や、水中処分母船3号、交通艇による港内見学に多くの人が集まったが、やはり護衛艦「さわゆき」による体験航海は毎年高倍率の人気イベントで今年も長蛇の列がつくられた。その他、正門横すべりでの輸送艇2号の災害派遣展示やヘリコプターによる救難訓練展示、水中処分隊による高速航行・潜水訓練展示、大型タグボート2隻による放水訓練展示が行われ、臨場感あふれる訓練展示の様子を皆、真剣に見入っていた。
 また、ちびっ子広場で各種出店が軒を並べたほか、「モールス体験」や、「結索体験」、「竹とんぼ・ゴム鉄砲体験」、など、各コーナーで夏休み初日の貴重な体験を味わった。基地は、午後4時まで開放され、約7,000人が来場した。


市民といっしょに記念行事で運動会
4普連
 第4普通科連隊(連隊長・村上芳幸1佐)は7月20日、連隊創立52周年の記念行事を帯広駐屯地で行った。
 父兄会東北海道支部連合会長、友会道東連合会会長はじめ道議・市議会議員、区町村長など関係者約270名が参加しての記念式典のあと、場所を駐屯地総合グラウンドに移して隊区対抗運動会が開かれた。
 運動会では、地域住民や隊員家族が参加しての隊区縦断ウルトラクイズや綱引き、タイヤ転がしリレーが行われ、また、子供向け競技のちびっ子徒競走では子供達が元気よく駆け合い、会場では競技参加者および見学・応援者の笑い声に包まれ、グラウンドに一体感が生まれた。
 その他の催し物では、午前9時以降グラウンド周辺で新装備の装輪装甲車、ジープ試乗、また、陸曹会主催の"ちびっ子広場"が行われ、子供達が各遊具コーナーで遊び、また、各中隊から出店された"模擬売店"では、隊員手作りの軽食を求める人の長蛇の列で賑わい、この日は来賓者及び一般客合わせて約500人がそれぞれの会場に訪れ、ともに記念日を祝った。

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